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1章
Part 32 『輝く光は奇跡と絶望を』
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ウチガネさんは、先の尖った小槌を器用に使って先端を切り落として尖らせる。
その先端を小槌で叩くと次第に尖っていた部分のその反対側が逆に尖っていく。
機械を使っているわけでもないのに本当に器用に鋭利に尖っていく。もう、ほとんど完成しているのではないのだろうか。
弾ける光は、より一層強さを増していく。攻撃的なようでもあり、柔らかく包み込むようなそんな矛盾した感覚を受ける。心を無理矢理揺さぶられたような激しい光は、なんなのだろうか。
そして、光が止んだ。作業が終了したようだ。
ウチガネさんは、刀に水をかけて冷まして近くに置くと軽く脱力した。
「一旦休憩だ。腹減った・・・」
「あ、俺、もらってくるっす。」そう言ってコンが工房を駆け足で出ていく。
ウチガネさんは、立ち上がると「ほとんど、完成だな。あと少しで完成だ。」と呟いた。その言葉は、俺に声をかけていると言うよりも自分に言い聞かせているようであった。
「ウチガネさん?」
「・・・ああ、なんだ? どうかしたか?」
「いえ・・・その・・・大丈夫ですか?」
「ああ、最高の出来だ。今のところ、あとは、土置きと焼き入れさえうまく行けば・・・」
おかしい。微妙に会話が噛み合ってないような気がする。どこか余裕がないような・・・
これは、すぐにでも誰かを呼んできたほうがいいんじゃないだろうか。俺が工房の外に向かって行こうとしたその瞬間、ドサリと重たい音が背後から聞こえてくる。
嫌な予感が脳裏をよぎる。慌てて後ろを振り向くとウチガネさんがその場に倒れ込んでいたのだ。
慌てて駆け寄って大声で声をかける。反応がない。体を揺さぶろうと触れるとその体は、とても熱かった。明らかに普通の状態ではない。
俺の叫び声に気づいたのかすぐに真冬さんが走ってくる。真冬さんは、何度か名前を呼び反応がないのを確認するとウチガネさんを軽く持ち上げると家の方に連れていく。
その様子は、事前にこうなる事を知っていたかのようだった。
もしかして、真冬さんは、こうなる事を事前に知っていたのだろうか? だと言うのなら、何故こんなになるまで放って置いたんだ。明らかにあの様子はまともとは言えない。明らかに重症だ。
高熱を出して意識すら失っている。重症じゃないわけがない。しかし、一体、何があったと言うのだ。先程までは、ウチガネさんは元気そうだった。それなのにこの豹変だ。何か理由が・・・そう思った瞬間、俺は一つ気付いてしまった。
あのウチガネさんの小槌から輝く光はもしかして・・・
何かはわからないがとんでもない嫌な予感が全身を走ったのだ・・・
その先端を小槌で叩くと次第に尖っていた部分のその反対側が逆に尖っていく。
機械を使っているわけでもないのに本当に器用に鋭利に尖っていく。もう、ほとんど完成しているのではないのだろうか。
弾ける光は、より一層強さを増していく。攻撃的なようでもあり、柔らかく包み込むようなそんな矛盾した感覚を受ける。心を無理矢理揺さぶられたような激しい光は、なんなのだろうか。
そして、光が止んだ。作業が終了したようだ。
ウチガネさんは、刀に水をかけて冷まして近くに置くと軽く脱力した。
「一旦休憩だ。腹減った・・・」
「あ、俺、もらってくるっす。」そう言ってコンが工房を駆け足で出ていく。
ウチガネさんは、立ち上がると「ほとんど、完成だな。あと少しで完成だ。」と呟いた。その言葉は、俺に声をかけていると言うよりも自分に言い聞かせているようであった。
「ウチガネさん?」
「・・・ああ、なんだ? どうかしたか?」
「いえ・・・その・・・大丈夫ですか?」
「ああ、最高の出来だ。今のところ、あとは、土置きと焼き入れさえうまく行けば・・・」
おかしい。微妙に会話が噛み合ってないような気がする。どこか余裕がないような・・・
これは、すぐにでも誰かを呼んできたほうがいいんじゃないだろうか。俺が工房の外に向かって行こうとしたその瞬間、ドサリと重たい音が背後から聞こえてくる。
嫌な予感が脳裏をよぎる。慌てて後ろを振り向くとウチガネさんがその場に倒れ込んでいたのだ。
慌てて駆け寄って大声で声をかける。反応がない。体を揺さぶろうと触れるとその体は、とても熱かった。明らかに普通の状態ではない。
俺の叫び声に気づいたのかすぐに真冬さんが走ってくる。真冬さんは、何度か名前を呼び反応がないのを確認するとウチガネさんを軽く持ち上げると家の方に連れていく。
その様子は、事前にこうなる事を知っていたかのようだった。
もしかして、真冬さんは、こうなる事を事前に知っていたのだろうか? だと言うのなら、何故こんなになるまで放って置いたんだ。明らかにあの様子はまともとは言えない。明らかに重症だ。
高熱を出して意識すら失っている。重症じゃないわけがない。しかし、一体、何があったと言うのだ。先程までは、ウチガネさんは元気そうだった。それなのにこの豹変だ。何か理由が・・・そう思った瞬間、俺は一つ気付いてしまった。
あのウチガネさんの小槌から輝く光はもしかして・・・
何かはわからないがとんでもない嫌な予感が全身を走ったのだ・・・
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