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2章
Part 43『二つ目の願い事』
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「魔女・・・・・・ねぇ・・・」
リューの店に行って柏木さんから聞いた話を伝えるとリューは、面白くないと言うような表情で呟く。
「やっぱりリューじゃないんだよね。」
「当然さ。魔女は普通、そんな無差別に願いを叶えたりなんてしないのさ。奇跡にはそれ相応の代償がいるんだ。」
魔法を使うのには、魔力が必要であり、その魔力は記憶を消費する。魔法を使えば使うほど記憶がなくなっていくのだ。
リューが魔女でありながら魔法を使いたがらないのはそう言うところからだ。
「だいたい、こんな都市伝説みたいに大規模に噂が広がっているのは、初心者丸出しだ。友好的な人間だけしかいない訳じゃないってのに」
「ん? どう言うことだ?」
「僕達は、万能の力を持つ。その力を利用しようとする人間が少なからずいるって事さ。捕まえて私利私欲に使おうとしたりね。薬漬けにして人形のように記憶が全部なくなるまで、搾り取られて殺される魔女も昔はいたもんさ。大抵の場合は、魔法で逃げ切れるんだけど運悪く逃げ損ねたりする子たちもいたのさ。」
確かに普通の人間からすれば金の卵だ。魔女は、普通の妖とは違って人間に認識できる。
そういう危険も少なからずあったのだろう。
リドをそばに置いているのは、そういう護衛としての役割を担っているのだろうか・・・
今もリューの髪の毛を櫛で整えているリドを見る。彼も狼男に類する妖である。本当の力を発揮したところを見たことはないのだが、おそらく、かなり強い。それこそ、並の人間ではどうする事も出来ないほどには・・・
以前、出会った真冬さんは、鬼女であると言っていたが、その身体能力は物理法則を軽く無視していたとすら思う程であった。
おそらくだが、人間の体を持つ存在というのは、ある程度、高位の存在なのだと思う。そういう意味では、コンなどももしかしたら実力者なのかもしれない。
そうは言ってもリュー世話を焼くリドは、護衛と言うよりは執事とか使用人的だ。
「今じゃ、そう言う奴らは、だいぶ減ってきたとはいえ、零じゃないんだ。変な噂がたつと他のの魔女にまで迷惑がかかるからそんなバカな事普通はしないんだけどね。魔女は別に仕事じゃないからノルマみたいなのもないしね。正体を隠して会社で働いてる子も結構いるらしいからね。」
「だから、素人って訳か・・・でも、魔女ってそんな急に生まれるものなのか?」
「まあ、かなり確率は低いけれどね。」
「そうなのか。ん、魔女って突然どっかから湧き出てくるのか?」
どうやって妖怪たちが生まれてくるのかを俺はよく知らないけれど、魔女は少し異質なんじゃないかと思った。
「いや、言ってなかったっけ? 僕達魔女は、元は人間なんだよ。」
リューのその言葉に少なからず驚いた。人間ということは普通に人と人との間に生まれてくるということなのだろうか。
「そして、体にどこか普通の人間とは違う身体的特徴を持つことが多いんだ。後は変わり者な事が多いかな。」
ほら、僕の瞳と髪もそうだろと言いながら目を指差す。リューの瞳は、赤色の右眼と黒色の左眼のオッドアイだ。そして髪も銀色の髪に黒色の髪が混じっている。
「でも、それってすぐバレるんじゃないんですか、魔女だって」
「そうだよ。だから、身を隠す術を学ぶのさ。人目につくところには極力行かないとか、夜に行動するとかね。」
「ああ、だから完全に夜型なのか。」
「そういう事さ。僕がまさか、ただ自堕落に過ごしているから夜型だとでも思っていたのかい?」
正直、思っていた。自堕落に過ごしているだけの人だと勝手に思い込んでいた。
「峰、騙されてるからな。半分は、自堕落な性格の問題もある。こいつほっといたら20時間とか平気で寝てるからな。」
先程まで黙って話を聞いていたリドが訂正する。どうやら、自堕落さも原因の一つだったらしい。
「ちょ、リド・・・君ねぇ・・・」
「言われたくなけりゃちょっとは生活を改めろよ。ここにくる客の殆どが俺が店長だと思い込んでんだからな。」
「そんな言葉程度で僕が悔い改めるとでも?」
ふふん、と音が聞こえそうな自慢げな表情にちょっとイラっとくる。どうやらリドも少し腹が立ったのか、頭をガシリと掴むとギリギリと音が聞こえそうな勢いで握り始めた。
「痛い! 痛い! 君、馬鹿力なんだから頭がトマトみたいに潰れちゃうよ・・・」
そう言ってひとしきり暴れた後、リドに解放される。リューは頭を摩りながら「まったく・・・」と恨めしそうな瞳でリドを見る。
「そうだ。次のお願いはこれにしよう。」
思いついたようにリューはポンと手を叩く。
「魔女を見つけてくれないかい?」
リューの二つ目のお願いは、結構面倒そうな以来だった
リューの店に行って柏木さんから聞いた話を伝えるとリューは、面白くないと言うような表情で呟く。
「やっぱりリューじゃないんだよね。」
「当然さ。魔女は普通、そんな無差別に願いを叶えたりなんてしないのさ。奇跡にはそれ相応の代償がいるんだ。」
魔法を使うのには、魔力が必要であり、その魔力は記憶を消費する。魔法を使えば使うほど記憶がなくなっていくのだ。
リューが魔女でありながら魔法を使いたがらないのはそう言うところからだ。
「だいたい、こんな都市伝説みたいに大規模に噂が広がっているのは、初心者丸出しだ。友好的な人間だけしかいない訳じゃないってのに」
「ん? どう言うことだ?」
「僕達は、万能の力を持つ。その力を利用しようとする人間が少なからずいるって事さ。捕まえて私利私欲に使おうとしたりね。薬漬けにして人形のように記憶が全部なくなるまで、搾り取られて殺される魔女も昔はいたもんさ。大抵の場合は、魔法で逃げ切れるんだけど運悪く逃げ損ねたりする子たちもいたのさ。」
確かに普通の人間からすれば金の卵だ。魔女は、普通の妖とは違って人間に認識できる。
そういう危険も少なからずあったのだろう。
リドをそばに置いているのは、そういう護衛としての役割を担っているのだろうか・・・
今もリューの髪の毛を櫛で整えているリドを見る。彼も狼男に類する妖である。本当の力を発揮したところを見たことはないのだが、おそらく、かなり強い。それこそ、並の人間ではどうする事も出来ないほどには・・・
以前、出会った真冬さんは、鬼女であると言っていたが、その身体能力は物理法則を軽く無視していたとすら思う程であった。
おそらくだが、人間の体を持つ存在というのは、ある程度、高位の存在なのだと思う。そういう意味では、コンなどももしかしたら実力者なのかもしれない。
そうは言ってもリュー世話を焼くリドは、護衛と言うよりは執事とか使用人的だ。
「今じゃ、そう言う奴らは、だいぶ減ってきたとはいえ、零じゃないんだ。変な噂がたつと他のの魔女にまで迷惑がかかるからそんなバカな事普通はしないんだけどね。魔女は別に仕事じゃないからノルマみたいなのもないしね。正体を隠して会社で働いてる子も結構いるらしいからね。」
「だから、素人って訳か・・・でも、魔女ってそんな急に生まれるものなのか?」
「まあ、かなり確率は低いけれどね。」
「そうなのか。ん、魔女って突然どっかから湧き出てくるのか?」
どうやって妖怪たちが生まれてくるのかを俺はよく知らないけれど、魔女は少し異質なんじゃないかと思った。
「いや、言ってなかったっけ? 僕達魔女は、元は人間なんだよ。」
リューのその言葉に少なからず驚いた。人間ということは普通に人と人との間に生まれてくるということなのだろうか。
「そして、体にどこか普通の人間とは違う身体的特徴を持つことが多いんだ。後は変わり者な事が多いかな。」
ほら、僕の瞳と髪もそうだろと言いながら目を指差す。リューの瞳は、赤色の右眼と黒色の左眼のオッドアイだ。そして髪も銀色の髪に黒色の髪が混じっている。
「でも、それってすぐバレるんじゃないんですか、魔女だって」
「そうだよ。だから、身を隠す術を学ぶのさ。人目につくところには極力行かないとか、夜に行動するとかね。」
「ああ、だから完全に夜型なのか。」
「そういう事さ。僕がまさか、ただ自堕落に過ごしているから夜型だとでも思っていたのかい?」
正直、思っていた。自堕落に過ごしているだけの人だと勝手に思い込んでいた。
「峰、騙されてるからな。半分は、自堕落な性格の問題もある。こいつほっといたら20時間とか平気で寝てるからな。」
先程まで黙って話を聞いていたリドが訂正する。どうやら、自堕落さも原因の一つだったらしい。
「ちょ、リド・・・君ねぇ・・・」
「言われたくなけりゃちょっとは生活を改めろよ。ここにくる客の殆どが俺が店長だと思い込んでんだからな。」
「そんな言葉程度で僕が悔い改めるとでも?」
ふふん、と音が聞こえそうな自慢げな表情にちょっとイラっとくる。どうやらリドも少し腹が立ったのか、頭をガシリと掴むとギリギリと音が聞こえそうな勢いで握り始めた。
「痛い! 痛い! 君、馬鹿力なんだから頭がトマトみたいに潰れちゃうよ・・・」
そう言ってひとしきり暴れた後、リドに解放される。リューは頭を摩りながら「まったく・・・」と恨めしそうな瞳でリドを見る。
「そうだ。次のお願いはこれにしよう。」
思いついたようにリューはポンと手を叩く。
「魔女を見つけてくれないかい?」
リューの二つ目のお願いは、結構面倒そうな以来だった
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