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9章 祝福
度重なる
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「う~ん………………何を取ろうかな」
レクスの目の前に表示されているステータスには、『死霊術』や『状態異常攻撃』、『作影術』、『傲慢』───────等々、色々なスキルが表示されていた。その数総勢十個以上はくだらない。この中から三つしか選べないとは……………興味を引くスキルは数多あるのだが。少々残念である。
「ん……………? 『赤魔法』、『黄魔法』…………他にもある」
レクスの目に止まったのは、『赤属性魔法』『黄属性魔法』『青属性魔法』『金属性魔法』『銀属性魔法』の五種類。『黒属性魔法』や『白属性魔法』の時も思ったのだが、普通の魔法と何が違うというのか。レクスには理解できなかった。
「『見る』」
なので、レクスはそのスキルを調べた。中でも『赤属性魔法』、『銀属性魔法』をピックアップして調べた。
・『赤属性魔法』
『赤』に関係するものを魔法として使用することが出来る。勿論、炎関係以外の魔法も行使できる。例えば………………そう、物を赤に染めたりとか。
・『銀属性魔法』
『銀』に関係するものを魔法として使うことが出来る。具体的には…………う~ん…………銀を作り出したり、爆発を起こしたりなど。
(………………ステさん、なんとかして言葉を捻り出そうとしたんだね…………。僕が言うのもなんだけど、無理しなくても………)
『見る』を使った本人が何を、って言いたくなるだろう。まあ、要するに……………このスキルは役に立つってことだ。
「この『死霊術』もなぁ………………」
さっき黒い頭が使ってたスキルだろう。不気味ではあるが、これが使えればレクスが倒した魔物を操って戦わせることが出来るのだ。そういった意味では、人形使いに近いのかもしれない。本当に少しだけ、だが。
「よし、じゃあ………………」
レクスはようやっと取るスキルを決めたのか、一息吐いた。
レクスは、『死霊術』と『赤属性魔法』『青属性魔法』を選んだ。『白属性魔法』と『黒属性魔法』があるから、『銀属性魔法』と『金属性魔法』はいいや、とそんな感じで二つを切り捨て、後は直感で選んだ。
(………………うん、切り捨て方が雑だと自分でも思う)
レクスはそんなことを思い、苦笑した。
『マスター、マスター、ゴウメイコウ火山の活性化が収まりました』
「収まったの……………?」
『はい、恐らく先程の魔物が原因だったと思われます』
「はぁ………………?」
なんというか………………よく分からないが、取り敢えず、火山の活性化が収まったということだ。最後まで結局よく分からなかった。────────と。
ゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ…………………!!
「うわっ!?」
地面が揺れ始めた。凄く強い揺れ。
「ん………………? マグマが……………!?」
なんと、マグマがせりあがっていた。このままでは甚大な被害を及ぼしかねない。このままでは……………最悪、セレニア皇国が滅びてしまうかもしれない。だが、まずは脱出してからだ。脱出したとしても……………間に合うかどうか。
(───────そうだっ)
「──────『巻き戻し』!!」
レクスは本日二度目の『巻き戻し』を発動。
(うっ……………! 思った以上に魔力がっ………………。だけど…………!!)
「────────『強化眼』!!」
レクスは無理矢理にステータスを引き上げる。限界を超えて、その先へ───────
「はぁ!!」
レクスは思い切りジャンプして、火山をぶち壊し───────上空へ。再び地面が揺れる。
「───────『守る』!!」
レクスの目の前に表示されているステータスには、『死霊術』や『状態異常攻撃』、『作影術』、『傲慢』───────等々、色々なスキルが表示されていた。その数総勢十個以上はくだらない。この中から三つしか選べないとは……………興味を引くスキルは数多あるのだが。少々残念である。
「ん……………? 『赤魔法』、『黄魔法』…………他にもある」
レクスの目に止まったのは、『赤属性魔法』『黄属性魔法』『青属性魔法』『金属性魔法』『銀属性魔法』の五種類。『黒属性魔法』や『白属性魔法』の時も思ったのだが、普通の魔法と何が違うというのか。レクスには理解できなかった。
「『見る』」
なので、レクスはそのスキルを調べた。中でも『赤属性魔法』、『銀属性魔法』をピックアップして調べた。
・『赤属性魔法』
『赤』に関係するものを魔法として使用することが出来る。勿論、炎関係以外の魔法も行使できる。例えば………………そう、物を赤に染めたりとか。
・『銀属性魔法』
『銀』に関係するものを魔法として使うことが出来る。具体的には…………う~ん…………銀を作り出したり、爆発を起こしたりなど。
(………………ステさん、なんとかして言葉を捻り出そうとしたんだね…………。僕が言うのもなんだけど、無理しなくても………)
『見る』を使った本人が何を、って言いたくなるだろう。まあ、要するに……………このスキルは役に立つってことだ。
「この『死霊術』もなぁ………………」
さっき黒い頭が使ってたスキルだろう。不気味ではあるが、これが使えればレクスが倒した魔物を操って戦わせることが出来るのだ。そういった意味では、人形使いに近いのかもしれない。本当に少しだけ、だが。
「よし、じゃあ………………」
レクスはようやっと取るスキルを決めたのか、一息吐いた。
レクスは、『死霊術』と『赤属性魔法』『青属性魔法』を選んだ。『白属性魔法』と『黒属性魔法』があるから、『銀属性魔法』と『金属性魔法』はいいや、とそんな感じで二つを切り捨て、後は直感で選んだ。
(………………うん、切り捨て方が雑だと自分でも思う)
レクスはそんなことを思い、苦笑した。
『マスター、マスター、ゴウメイコウ火山の活性化が収まりました』
「収まったの……………?」
『はい、恐らく先程の魔物が原因だったと思われます』
「はぁ………………?」
なんというか………………よく分からないが、取り敢えず、火山の活性化が収まったということだ。最後まで結局よく分からなかった。────────と。
ゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ…………………!!
「うわっ!?」
地面が揺れ始めた。凄く強い揺れ。
「ん………………? マグマが……………!?」
なんと、マグマがせりあがっていた。このままでは甚大な被害を及ぼしかねない。このままでは……………最悪、セレニア皇国が滅びてしまうかもしれない。だが、まずは脱出してからだ。脱出したとしても……………間に合うかどうか。
(───────そうだっ)
「──────『巻き戻し』!!」
レクスは本日二度目の『巻き戻し』を発動。
(うっ……………! 思った以上に魔力がっ………………。だけど…………!!)
「────────『強化眼』!!」
レクスは無理矢理にステータスを引き上げる。限界を超えて、その先へ───────
「はぁ!!」
レクスは思い切りジャンプして、火山をぶち壊し───────上空へ。再び地面が揺れる。
「───────『守る』!!」
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