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223.昼間から仲良しのお呪い ※微

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 体中舐められて、あちこち噛まれたり吸われて、おちんちんから一杯出た。セティのも触ったら熱くて大きくて、撫でたら白いのが出た。僕の体に塗ってたけど、あれは食べるのに必要みたい。たくさん好きって言って、キスをした。

「おはよう、イシス」

 眩しさに瞬きしてたら、セティが影を作ってくれた。窓のカーテンの隙間から入ってくるお日様を、セティが背中で隠したみたい。眩しくないから目を擦るのもやめて、僕は起き上がろうとしたのに動けなかった。手をついたのに、がくんとベッドに倒れちゃう。

「セティ、僕壊れた」

 半泣きの僕を膝の上に抱き上げて、セティが首や胸に手を触れる。少しして気づいたけど、あれは赤い痕を撫でてたんだね。セティが付けてくれた仲良しの証拠だ。

「今日は動かなくていいぞ。このまま一緒に過ごそう」

「ほんと? 嬉しい」

 誰も邪魔しに来ない部屋で、ジュースを飲ませてもらう。体がふにゃふにゃで力が入らないから、セティのお膝の間に座った。

「セティ、僕の服はないの?」

「誰も来ないからいいだろ」

「セティも着ないの?」

「何かおかしいか?」

 おかしくはないと思う。誰も見てないし、僕とセティだけだし。何も着てないと寒いかと思ったけど、全然平気だった。セティに寄り掛かるとぺたりと隙間なくくっついて、幸せな気分だ。頬ずりしてから、長い黒髪を掴んだ。

 セティの髪は綺麗で艶があって、足の先まで届く長さがある。神様の時はいいけど、今みたいに人間のフリしてる時は引きずっちゃうくらい長かった。僕はまだ腰までだから、お座りしたらお尻の下に敷いちゃう程度だけど。

 綺麗な黒髪を肩から僕の前に垂らして、指で何度も撫でる。さらさらして気持ちいい。頬につけたり首に巻いたりしていたら、ごろんとベッドに倒されちゃった。

「また食べる?」

 首筋に顔を埋めてキスしてるから、尋ねてみた。一日かけて僕を食べるから部屋から出ないのかな。黒髪を掴んだまま待つと、セティが唸った。困った顔をしてるから、間違ったことを聞いたのかもしれない。謝ろうか迷っていたら、謝るなと言われた。

「ここで最後まで食べるのは嫌だ。もっと相応しい場所があるからな」

 相応しい場所……神様のお家? 前に意地悪された神殿だったら嫌だけど、僕我慢できるよ。最後まで食べてもらわないと、贄のお役目果たせないから。

「贄だから食べるんじゃなく、伴侶だから欲しいんだ」

「? うん」

 セティは時々難しいことを言う。僕には分からない言い回し、言葉は通じてるのに意味は分からない。僕がもっと勉強したら、セティをちゃんと理解できる? 最近疎かにしていたお勉強、もっと頑張ろう。倒れた僕の上にいるセティの首に手を回して頬をくっつけた。すりすりと擦れば、ちくっとした。髭だっけ、手を伸ばして撫でた僕の顔にキスがいっぱい。

 頬も額も目蓋も……唇にもくれた。舌を吸って、流れてきた甘いのを飲んで、またキスをする。苦しくなった僕は鼻で息をして、そうしたらキスがもっと長くなった。頭がぼうっとするまでキスしたら、唇がじんじんと痺れる。

「……明日は移動するから、昼間にお呪いしような」

 僕は嬉しくて頷く。だって昼間は夜の寝る前より時間があるから、たくさん仲良くなれる。笑ったセティに抱っこされて、お膝の上でご飯を食べた。お風呂に入ったら、また仲良しのお呪いしようね。
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