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ーー私を愛している?
ーーウィリアム殿下が?
リリアナの頭の中はクエスチョンマークが大量に浮かんでいた。
それもそのはず。
婚約してから今までのウィリアムの塩対応はかなりのものだったのだから。
リリアナを愛していると言われてはいそうですかと受け入れのが難しいほどに。
リリアナは混乱しながらも宥めるようにウィリアムに言った。
「そのようなことをおっしゃらなくても大丈夫です。仮に婚約を解消してもーー」
「だからしないと言っているだろう!!」
しかし焦るウィリアムはまたまた話を遮った。
三回目だ。
だがウィリアムも必死なのだ。
二人が初めて出会ったのはウィリアムの婚約者を決めるお茶会だった。
とはいえ実際は婚約者は既にリリアナに決まっており形ばかりのお茶会だ。
幼い二人が緊張しないようにと貴族の均衡を保つ為にそうしただけのお茶会。
ウィリアムは笑顔を貼り付けてご令嬢の挨拶に応えていた。
そんな中リリアナの番が回ってきてウィリアムの前に立つ。
真っ直ぐの白銀の髪にアメジストを思わせる紫の瞳、薔薇のような頬に可愛らしい唇。
ウィリアムは思わずリリアナに見惚れてしまった。
そしてリリアナが鈴のような声で挨拶をする頃にはすっかりリリアナを好きになっていた。
いわゆる一目惚れというやつだ。
それから十年。
リリアナは成長するとともにどんどん美しくなっていきウィリアムは会う度に緊張が増してまともに話すどころかニコリともできなくなってしまったのである。
要するに好きすぎてギクシャクしてしまうのだ。
そしてそれを隠す為に浮かべる余裕ぶった表情が何故か無表情でそれをリリアナが勘違いするという悪循環を生んでいた。
とにかくこの悪循環をウィリアムが断ち切らねばこの状況は更に悪化する。
それだけは流石のウィリアムも分かっていた。
ーーウィリアム殿下が?
リリアナの頭の中はクエスチョンマークが大量に浮かんでいた。
それもそのはず。
婚約してから今までのウィリアムの塩対応はかなりのものだったのだから。
リリアナを愛していると言われてはいそうですかと受け入れのが難しいほどに。
リリアナは混乱しながらも宥めるようにウィリアムに言った。
「そのようなことをおっしゃらなくても大丈夫です。仮に婚約を解消してもーー」
「だからしないと言っているだろう!!」
しかし焦るウィリアムはまたまた話を遮った。
三回目だ。
だがウィリアムも必死なのだ。
二人が初めて出会ったのはウィリアムの婚約者を決めるお茶会だった。
とはいえ実際は婚約者は既にリリアナに決まっており形ばかりのお茶会だ。
幼い二人が緊張しないようにと貴族の均衡を保つ為にそうしただけのお茶会。
ウィリアムは笑顔を貼り付けてご令嬢の挨拶に応えていた。
そんな中リリアナの番が回ってきてウィリアムの前に立つ。
真っ直ぐの白銀の髪にアメジストを思わせる紫の瞳、薔薇のような頬に可愛らしい唇。
ウィリアムは思わずリリアナに見惚れてしまった。
そしてリリアナが鈴のような声で挨拶をする頃にはすっかりリリアナを好きになっていた。
いわゆる一目惚れというやつだ。
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要するに好きすぎてギクシャクしてしまうのだ。
そしてそれを隠す為に浮かべる余裕ぶった表情が何故か無表情でそれをリリアナが勘違いするという悪循環を生んでいた。
とにかくこの悪循環をウィリアムが断ち切らねばこの状況は更に悪化する。
それだけは流石のウィリアムも分かっていた。
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