93 / 143
第四章 亡霊、魔王討伐を決意する。
第三十四話 愛と発狂はよく似ている #1
しおりを挟む
レイボーンは丘を離れてわずか数分、坂道を少し下った辺りで足を止めた。
そして、
「この辺りで待とう」
オーランジェにそう告げると、道の脇に転がっている大きめの岩に、どかっと腰を下ろす。
散歩してこいとは言われたものの、ミーシャを一人にするのは心配なのだ。
砦にいたちびっ子司祭や、出会ったばかりの頃のドナの態度を考えても、エルフに対してよからぬ感情を抱いている者も少なくは無い様に思える。
この距離ならば、万一ミーシャに何かあっても、『歩法』を使えば、瞬時に駆け付けることが出来る。
言われた通り本当に散歩をするつもりだったのか、オーランジェは一瞬ポカンとした顔になった後、取り繕う様に微笑んだ。
「では、叔母様をお待ちする間、少しお話いたしませんか?」
レイボーンの正面に立った彼女は、腰の後ろで指を組んで、彼の顔を覗き込んでくる。
やはり血が繋がっているだけあって、どことなくミーシャに似ているような気がした。
だが、髪の色や目の色の違いは当然として、決定的に違うのは、目の形。
切れ長なミーシャに大して、彼女の目は、幾分丸みを帯びて優しげな雰囲気を醸し出している。
「楽しい話を期待されても困る……ります」
レイボーンがそう言って口ごもると、オーランジェはクスクスと笑った。
「無理に丁寧な言葉を使わなくても結構ですのよ。それにその道化師のような格好で、『楽しい話を期待するな』と言われても、割りと反応に困るというか……」
「ふふふ、この仮面の下の顔を見たら、後悔するぞ」
「骸骨なのでしょ? 叔母様が仰ってましたわ」
「……つまらん」
レイボーンが憮然とするのが分かったのだろう。
オーランジェは、再びクスクスと笑った。
「確か、本体は古竜で、今、私の前にいらっしゃるのは分身だとか?」
「そうだ」
「本体の方は、どちらにいらっしゃるんですの?」
「今は、ここからずっと遠く、南の海にいる」
「温かいところで、のんびりされていらっしゃるのかしら?」
「そのつもりだったのだがな……。偶々、小さな島の近くを通りかかった時に、その島に上陸する巨大蛸を見かけたのだ」
「はあ……」
「腹も減っていたので丁度いいと思って、巨大蛸を倒したのだが、私が出て行くのと同じタイミングで、その島の巫女が守り神を呼ぼうと祈りをささげていたのだよ」
「はあ?」
「というわけで、今は南の島で守り神に祭り上げられている」
「ぶほっ!?」
オーランジェは姫らしからぬ音を立てて、盛大に噴き出した。
「笑いごとではないのだ、本当に。恐らく本物の守り神なのだろうが、海竜が恨めしそうな目で遠くからじっとこっちを見てるし、巫女が祈ったら現れなくてはならない雰囲気になってしまったせいで……今は、その島の近くで待機しているところだ」
「ぷぷぷぷっ……!」
オーランジェが必至に笑いをかみ殺しているのが分かる。
「……笑わなくてもいいだろう」
「ご、ごめんなさい。守り神が、出て行くタイミングを図っている姿を想像すると、おかしくて」
「なんでこんなことに……」
レイボーンがしょんぼりと首を垂れると、オーランジェは顔を背けて、肩を震わせた。
しばらくして、
「ああ、……死ぬかと思いました」
「……良かったな、死ななくて」
憮然とした声でレイボーンがそう言うと、オーランジェは再び彼の顔を覗き込んだ。
「ところで、叔母様はレイボーン様は勇者様かもしれない。そう仰られていましたけど……知ってます?」
「なにがだ?」
「勇者様はワタクシの婚約者なのですけど?」
「は?」
レイボーンの動きがピタリと止まる。
仮面の下では、顎関節が外れそうになっていた。
「そんなに驚かないでくださいませ。いずれにせよ、勇者様が魔王討伐から戻られたら、婚約は破棄させていただくつもりでしたし」
「そう……なのか?」
「そうなのです。失礼だと思いません? お心には既に他の方がいらっしゃるのに、お父様に押し付けられて、流されるままに婚約を承諾するだなんて、最低ですよ、最低!」
「……な、なんか……その、すまん」
「いえ、レイボーン様が謝られる必要はありません。お会いしてみてはっきり分かりましたけれど、レイボーン様はワタクシの存じ上げている勇者様とは違う方のようですし」
「……まあ記憶が無いからな」
「記憶が無くとも、身についた癖や態度がころっと変わるとは思えませんわ。勇者様はもっとおどおどしてて遠慮がちな方です。少なくとも女性と二人になって、自分だけさっさと先に座ってしまうような、デリカシーのない方ではありませんもの」
オーランジェのジトッとした目に射すくめられて、レイボーンはたじろいだ。
「……すまん」
「レイボーン様の物腰は武人そのものですものね。勇者様よりは、バルタザールの方が、まだ似ているような気がします」
「その、バルタザールというのは……」
レイボーンがそう問いかけたところで、ミーシャが道を下ってくるのが見えた。
その足取りは覚束なく、どことなく顔色も悪い。
「ミーシャ……どうした?」
「ん、大丈夫。なんでもないわ。ちょっと……疲れちゃった」
そこからの帰り道、心配そうに問い掛けるオーランジェに微笑みかけたほかには、ミーシャは言葉を発することもなく、一人何かを考え込んでいた。
そして、
「この辺りで待とう」
オーランジェにそう告げると、道の脇に転がっている大きめの岩に、どかっと腰を下ろす。
散歩してこいとは言われたものの、ミーシャを一人にするのは心配なのだ。
砦にいたちびっ子司祭や、出会ったばかりの頃のドナの態度を考えても、エルフに対してよからぬ感情を抱いている者も少なくは無い様に思える。
この距離ならば、万一ミーシャに何かあっても、『歩法』を使えば、瞬時に駆け付けることが出来る。
言われた通り本当に散歩をするつもりだったのか、オーランジェは一瞬ポカンとした顔になった後、取り繕う様に微笑んだ。
「では、叔母様をお待ちする間、少しお話いたしませんか?」
レイボーンの正面に立った彼女は、腰の後ろで指を組んで、彼の顔を覗き込んでくる。
やはり血が繋がっているだけあって、どことなくミーシャに似ているような気がした。
だが、髪の色や目の色の違いは当然として、決定的に違うのは、目の形。
切れ長なミーシャに大して、彼女の目は、幾分丸みを帯びて優しげな雰囲気を醸し出している。
「楽しい話を期待されても困る……ります」
レイボーンがそう言って口ごもると、オーランジェはクスクスと笑った。
「無理に丁寧な言葉を使わなくても結構ですのよ。それにその道化師のような格好で、『楽しい話を期待するな』と言われても、割りと反応に困るというか……」
「ふふふ、この仮面の下の顔を見たら、後悔するぞ」
「骸骨なのでしょ? 叔母様が仰ってましたわ」
「……つまらん」
レイボーンが憮然とするのが分かったのだろう。
オーランジェは、再びクスクスと笑った。
「確か、本体は古竜で、今、私の前にいらっしゃるのは分身だとか?」
「そうだ」
「本体の方は、どちらにいらっしゃるんですの?」
「今は、ここからずっと遠く、南の海にいる」
「温かいところで、のんびりされていらっしゃるのかしら?」
「そのつもりだったのだがな……。偶々、小さな島の近くを通りかかった時に、その島に上陸する巨大蛸を見かけたのだ」
「はあ……」
「腹も減っていたので丁度いいと思って、巨大蛸を倒したのだが、私が出て行くのと同じタイミングで、その島の巫女が守り神を呼ぼうと祈りをささげていたのだよ」
「はあ?」
「というわけで、今は南の島で守り神に祭り上げられている」
「ぶほっ!?」
オーランジェは姫らしからぬ音を立てて、盛大に噴き出した。
「笑いごとではないのだ、本当に。恐らく本物の守り神なのだろうが、海竜が恨めしそうな目で遠くからじっとこっちを見てるし、巫女が祈ったら現れなくてはならない雰囲気になってしまったせいで……今は、その島の近くで待機しているところだ」
「ぷぷぷぷっ……!」
オーランジェが必至に笑いをかみ殺しているのが分かる。
「……笑わなくてもいいだろう」
「ご、ごめんなさい。守り神が、出て行くタイミングを図っている姿を想像すると、おかしくて」
「なんでこんなことに……」
レイボーンがしょんぼりと首を垂れると、オーランジェは顔を背けて、肩を震わせた。
しばらくして、
「ああ、……死ぬかと思いました」
「……良かったな、死ななくて」
憮然とした声でレイボーンがそう言うと、オーランジェは再び彼の顔を覗き込んだ。
「ところで、叔母様はレイボーン様は勇者様かもしれない。そう仰られていましたけど……知ってます?」
「なにがだ?」
「勇者様はワタクシの婚約者なのですけど?」
「は?」
レイボーンの動きがピタリと止まる。
仮面の下では、顎関節が外れそうになっていた。
「そんなに驚かないでくださいませ。いずれにせよ、勇者様が魔王討伐から戻られたら、婚約は破棄させていただくつもりでしたし」
「そう……なのか?」
「そうなのです。失礼だと思いません? お心には既に他の方がいらっしゃるのに、お父様に押し付けられて、流されるままに婚約を承諾するだなんて、最低ですよ、最低!」
「……な、なんか……その、すまん」
「いえ、レイボーン様が謝られる必要はありません。お会いしてみてはっきり分かりましたけれど、レイボーン様はワタクシの存じ上げている勇者様とは違う方のようですし」
「……まあ記憶が無いからな」
「記憶が無くとも、身についた癖や態度がころっと変わるとは思えませんわ。勇者様はもっとおどおどしてて遠慮がちな方です。少なくとも女性と二人になって、自分だけさっさと先に座ってしまうような、デリカシーのない方ではありませんもの」
オーランジェのジトッとした目に射すくめられて、レイボーンはたじろいだ。
「……すまん」
「レイボーン様の物腰は武人そのものですものね。勇者様よりは、バルタザールの方が、まだ似ているような気がします」
「その、バルタザールというのは……」
レイボーンがそう問いかけたところで、ミーシャが道を下ってくるのが見えた。
その足取りは覚束なく、どことなく顔色も悪い。
「ミーシャ……どうした?」
「ん、大丈夫。なんでもないわ。ちょっと……疲れちゃった」
そこからの帰り道、心配そうに問い掛けるオーランジェに微笑みかけたほかには、ミーシャは言葉を発することもなく、一人何かを考え込んでいた。
1
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる