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テレビへ
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『はい、そんなわけでね?今日は特別にこちらの方を特別ゲストにお呼びしております!特殊な体質?特殊な病気?と・に・か・くっ!彼を目にすればその人の心の綺麗さが分かるというこの男性!一度火を吹けば性欲もあそこも思いのままに女性と行為する事が出来る隼豊和君です!盛大な拍手で彼を迎えてあげて下さい!はい、拍手!!』
“パチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチパチパチ──”
盛大な拍手に迎えられて用意された席へと向かう。司会者の女性にまずは一礼、他の出演者の女性達にも一礼してから席へと腰をおろす…。
俺が何しているかというとテレビに出演している。しかも生放送枠だ。どうしてこうなったのかを思い返すとこれにはあの子が関係してるんだよな。覚えてる人は覚えてると思うけど、俺のこの特殊な体質がクラスメイトに知られた時に閃いたとか言ってた女子生徒の増子未さん。彼女が話を持ってきたんだ。 なんでも、母親がテレビ関係の仕事に就いていて、早い話テレビに出演して欲しいということになったんだ。
最終的に真冬がお兄ちゃんがテレビに出てるところが見たいというもんだからそれを了承したんだけどな…。 尚、企画やらは聞かされていない為にかなり不安になる…。
テレビにこうやって出ていて、しかも生放送だ。そりゃあ緊張もするだろう?俺の心臓はすでに早鐘をうっているぞ? それにしても…司会者の女性の言葉の後半はいらないよな?一度火を吹けばってなんだよっ!?確かにその通りかも知れんがこっちは全国にそれを放送されて恥ずかしいんだっちゅ~のっ♡
『ああ…なるほど…本日の主役に登場してもらいましたが…コレでもかというほど超絶不細工ですねっ。と、言うより…顔見せんなっ!?そんな感じです。おっと、どうやら私は心が汚いようです』
ドッ―っと司会者のその言葉にスタジオ中が笑いに包まれる。わ、笑われるのはあんまりいい気分しないんだがっ!?笑えるところなかったんだがっ!?くっ…男ならゲンコツかましたくなるな。
『今、笑った人達は私と同じでしょう?でしょっ?』
その言葉に顔を伏せる人達が見てとれる。なるほど…図星か~いっ!?
『さて、では、ここでゲスト三人にも聞いてみまひょっ♪まずは大女優の嘘脇さんはいかがですか?』
おお…ドラマでよく見掛ける年配の女優さんだ。演技が上手なんだよなぁ。
「いきなりわたくしからですかっ!?ええっと…まあ、わたくしには彼がカッコよく見えてますね…まず口元がかわいいですね!」
『おお~っ…それは本当に?』
「ええ。当然でしょう」
『なるほど…では次は…横着さん。横着さんはいかがですか?』
「超絶カッコいい!が、顔を見せるな。以上。司会者のお前もな?」
即答っ!?毒舌っ!?しかしそれはどっちなんだ~い!?
『横着さんは見えてるのか見えてないのか分かりませんねぇ。まあ、いいでしょう。それにしても言葉が非常にぎびちぃ~~~。何でそう~なるのっ!!』
「いいから次いけっ!次っ!」
『あ、はい』
俺と視線を合わせようとしないし、たぶん彼女には俺かま超絶不細工に写ってるんじゃないかな?彼女からしたら自分以外全部そう見えてそうな感じだけど…。
『コレ以上言うと私も何を言われるか分かりませんので次にいってみましょう!お次は本日最後のゲスト、今をときめくアイドル!芽茶さんです!めちゃさんだけにめちゃめちゃ期待しますよっ!』
「………」
『…んっ?芽茶さ~ん?お~い?芽茶さ~んや~い?』
「…あっ…えっ…と…す、すいません。な、何でしょうか?」
『聞いてなかったんか~いっ!?彼がどう見えるかを聞いてるんだけどっ!?どうなんだいっ!?』
「か、カッコいいですよ…凄く…見た事ない…くらい…」
『おっと!芽茶さんもどうやら彼がカッコよく見えてるみたいですねぇ!アイドルはウ◯コしないという言葉があるようにそれは本当の事なのでしょうかっ!!非常に楽しみですね!』
いやいや…アイドルもウ◯コはするだろう。するからな?人間だしな…。まあ、その前に…生放送でウ◯コって言ってんじゃないよ!?司会者にこの女性を選んだの間違ってるだろ?間違ってるよな?
『はい、そんなわけでっ!ここからは本当にゲストの三人が見えているのかを検証していきますよっ!手元のフリップボードに似顔絵やら特徴を書いてちょんまげぇ~!はい、どうぞっ!』
司会者のその言葉にゲストの三人がそれぞれフリップボードに特徴やらを書き始めた。たった一言…シンプルな答えだ。俺ここにおる意味ありゅぅ!?ないよなっ!?そんな事を思っていると三人がそれぞれフリップを目の前に…。
『はい、答えが出揃いました!それでは一人ずつ本当に彼が見えているのか検証していこましょうかっ!!!』
まあ、あえて結論だけを述べようか。大女優の嘘脇さんには俺の本当の姿が見えていなかった。まさかいかにも見えてる演技をしているとは全然分からなかったわ。流石大女優だと感服したもんだ。
横着さんは当然見えていなかった。それはある程度予想出来ていたけどな。
…そして、最後に芽茶さんなんだけど…俺の本当の姿が見えているのが分かった。そしてそんな芽茶さんと俺は映画で共演する事になるんだ…。
なんでやねん!!!
とにかく続報を待たれよっ!って、それもなんでやねん!?色々おかしいやろっ!?
“パチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチッパチパチパチ──”
盛大な拍手に迎えられて用意された席へと向かう。司会者の女性にまずは一礼、他の出演者の女性達にも一礼してから席へと腰をおろす…。
俺が何しているかというとテレビに出演している。しかも生放送枠だ。どうしてこうなったのかを思い返すとこれにはあの子が関係してるんだよな。覚えてる人は覚えてると思うけど、俺のこの特殊な体質がクラスメイトに知られた時に閃いたとか言ってた女子生徒の増子未さん。彼女が話を持ってきたんだ。 なんでも、母親がテレビ関係の仕事に就いていて、早い話テレビに出演して欲しいということになったんだ。
最終的に真冬がお兄ちゃんがテレビに出てるところが見たいというもんだからそれを了承したんだけどな…。 尚、企画やらは聞かされていない為にかなり不安になる…。
テレビにこうやって出ていて、しかも生放送だ。そりゃあ緊張もするだろう?俺の心臓はすでに早鐘をうっているぞ? それにしても…司会者の女性の言葉の後半はいらないよな?一度火を吹けばってなんだよっ!?確かにその通りかも知れんがこっちは全国にそれを放送されて恥ずかしいんだっちゅ~のっ♡
『ああ…なるほど…本日の主役に登場してもらいましたが…コレでもかというほど超絶不細工ですねっ。と、言うより…顔見せんなっ!?そんな感じです。おっと、どうやら私は心が汚いようです』
ドッ―っと司会者のその言葉にスタジオ中が笑いに包まれる。わ、笑われるのはあんまりいい気分しないんだがっ!?笑えるところなかったんだがっ!?くっ…男ならゲンコツかましたくなるな。
『今、笑った人達は私と同じでしょう?でしょっ?』
その言葉に顔を伏せる人達が見てとれる。なるほど…図星か~いっ!?
『さて、では、ここでゲスト三人にも聞いてみまひょっ♪まずは大女優の嘘脇さんはいかがですか?』
おお…ドラマでよく見掛ける年配の女優さんだ。演技が上手なんだよなぁ。
「いきなりわたくしからですかっ!?ええっと…まあ、わたくしには彼がカッコよく見えてますね…まず口元がかわいいですね!」
『おお~っ…それは本当に?』
「ええ。当然でしょう」
『なるほど…では次は…横着さん。横着さんはいかがですか?』
「超絶カッコいい!が、顔を見せるな。以上。司会者のお前もな?」
即答っ!?毒舌っ!?しかしそれはどっちなんだ~い!?
『横着さんは見えてるのか見えてないのか分かりませんねぇ。まあ、いいでしょう。それにしても言葉が非常にぎびちぃ~~~。何でそう~なるのっ!!』
「いいから次いけっ!次っ!」
『あ、はい』
俺と視線を合わせようとしないし、たぶん彼女には俺かま超絶不細工に写ってるんじゃないかな?彼女からしたら自分以外全部そう見えてそうな感じだけど…。
『コレ以上言うと私も何を言われるか分かりませんので次にいってみましょう!お次は本日最後のゲスト、今をときめくアイドル!芽茶さんです!めちゃさんだけにめちゃめちゃ期待しますよっ!』
「………」
『…んっ?芽茶さ~ん?お~い?芽茶さ~んや~い?』
「…あっ…えっ…と…す、すいません。な、何でしょうか?」
『聞いてなかったんか~いっ!?彼がどう見えるかを聞いてるんだけどっ!?どうなんだいっ!?』
「か、カッコいいですよ…凄く…見た事ない…くらい…」
『おっと!芽茶さんもどうやら彼がカッコよく見えてるみたいですねぇ!アイドルはウ◯コしないという言葉があるようにそれは本当の事なのでしょうかっ!!非常に楽しみですね!』
いやいや…アイドルもウ◯コはするだろう。するからな?人間だしな…。まあ、その前に…生放送でウ◯コって言ってんじゃないよ!?司会者にこの女性を選んだの間違ってるだろ?間違ってるよな?
『はい、そんなわけでっ!ここからは本当にゲストの三人が見えているのかを検証していきますよっ!手元のフリップボードに似顔絵やら特徴を書いてちょんまげぇ~!はい、どうぞっ!』
司会者のその言葉にゲストの三人がそれぞれフリップボードに特徴やらを書き始めた。たった一言…シンプルな答えだ。俺ここにおる意味ありゅぅ!?ないよなっ!?そんな事を思っていると三人がそれぞれフリップを目の前に…。
『はい、答えが出揃いました!それでは一人ずつ本当に彼が見えているのか検証していこましょうかっ!!!』
まあ、あえて結論だけを述べようか。大女優の嘘脇さんには俺の本当の姿が見えていなかった。まさかいかにも見えてる演技をしているとは全然分からなかったわ。流石大女優だと感服したもんだ。
横着さんは当然見えていなかった。それはある程度予想出来ていたけどな。
…そして、最後に芽茶さんなんだけど…俺の本当の姿が見えているのが分かった。そしてそんな芽茶さんと俺は映画で共演する事になるんだ…。
なんでやねん!!!
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