魔が差してストーカーした女の子はストーカーでした(泣)ヤバい男性にはヤバい女性！？

第二部

姉さん

兎姉さん…吹雪母さんと糞親父の長女でうちの家で３番目に生まれた子供…。この姉さんも重度のブラコン…。うちの姉妹でブラコンではないのは………居たかな？…悲しい事に居ないな…。

「─で、君は僕の愚弟の…何？」
「兎姉さんのモノじゃないけどね…」
「あっ…将来義妹になる芽依です…。末永く宜しくお願いします！」

くっ…否定したいが否定するとどうなるか分からんし…。

「(ピクピク…)─面白い冗談を言う子だね…笑えないんだが？」

「えっ…冗談じゃないですよ？ね、直弘君？」
「…もしかしたら…だろ？」
(これがベストの答えだろうよ…)

「ほ～…ふ～ん…へ～…僕に内緒でこんなメスブタを…」
「…今…メスブタって言った？私の事メスブタって言ったよね！？直弘君聞いた？」
「…勘違いだろ？」
(あ～、くそ！兎姉さん余計な事ばかり…)

「兎姉さんの言う事は気にしなくて良いからな？」
「だよね…直弘君と付き合ってるのはそこのただの姉じゃなくて私だもんね…ね～直弘君？」
「あ、ああ…そうだな…。姉だしな…」
「だよね♡」

「…そう…かい…。愚弟…覚えているがいい…。僕をただの姉だと思っていたら大間違いだからね？」

　兎姉さんはそんな事を呟いた後、この場を去っていった…。怖ぇぇぇぇ！滅茶苦茶怖ぇぇえよぉぉぉー！あの帰り際のどす黒い雰囲気…。芽依のポンコツが彼女ムーヴ全開で話やがるから…。くっ…前も後ろも逃げ場なくなってね？

「も～、失礼しちゃうよね？」
「わ、悪いな、姉妹共にブラコンが酷くて悩みの種なんだよ…はぁ～」
「そっかあ～悩みの種なんだね…。じゃあ、私と種を付けあって…みる？」
「…何言ってんの？」
「えっ…私に種付けって話だよね？」
「してねぇよ！全くしてないからな？」
「ぶぅ～」
「ぶぅ～じゃねぇの…。そろそろ帰っていいか？」
「えっ…駄目に決まってるじゃん…。笑えないよ？」
「笑えと誰も言ってないからな？」

　どうしてこうおかしな奴等が周りには多いんだ？あれか？何かの罰か？糞親父を馬鹿にした罰か？そんな事を考えながら芽依に付き合わされ夕方遅くにやっと家に帰る事が出来た…。正直家には帰りたく無かったが…仕方ないな…。