84 / 166
第三章
トイレでのやり取り
しおりを挟む
一度トイレのドアの前で深呼吸。なんといってもコレから入るのは男子トイレではない。女子トイレだからだ。女装してるからこっちを使わないといけないし、勿論ここに入るのには理由がある。
意を決して俺は女子トイレの中に入る事に。
「──豊和君っ!?」
「柚希…大丈夫?」
「私は大丈夫だけれど…私の事よりも、どうして来たのっ!?」
「どうして?どうしてって柚希が大切だから来たんだけど」
「…バカ…なんだから…豊和君はホントにもう…」
「──時間がないのでお二人のお話はそれくらいにしてもらって宜しいでしょうか?」
俺と柚希の声を遮ったのは俺より少し歳上の女性。彼女は柚希の腕を後ろ手にして掴んで拘束しているのが見てとれる。
そう、俺がこの女子トイレに来たのは、店員から渡されたコースターの裏に【柚希を無事返して欲しければ一人で女子トイレに来い】と書かれていたからだ。ご丁寧に名前つきで。
「素波李さんでいいんですよね?」
俺は彼女に問う。
「ほう…わたくしをスパイと見抜きましたか」
彼女の言葉に柚希がビックリしたような表情を浮かべる。
「いやいやいや…えっ?名前がすぱいじゃないのっ!?えっ?ホントのスパイ!?って、事はどこかの国のスパイか誰かに雇われたという事っ!?」
俺も俺でビックリしてるけどな。だってとある国の素波李って書かれていたんだぞ?スパイ以外に読み方あるっ!?読むとして、すなみすもも…とか、もとなみすもも…とかか…?そんなの安直過ぎるだろっ!?
「演技はそのくらいで結構です。それとわたくしの名前はもとなみすももです。以後お間違えなきようお願いします。それと先程も言いましたがわたくしには時間がありませんので」
いや…演技じゃなくて、素でビックリしてたんだけども…?まあ、彼女が言うように時間はそんなにないだろうな。あまりにも遅いと護衛の人達がここに駆け込んでくるだろうし。
「とりあえず柚希を離して欲しい。目的は俺なんですよね?だから俺を柚希の代わりに捕まえればいい」
「そ、そんなの駄目だよ!豊和君が私の代わりになんて…」
空気にシリアスが混じったところで…
「う~ん。ちょっと違いますね」
そんな事を言う素波李さん。
「「えっ?」」
「あなたを連れていくとなると戦争になると思いますしね」
「ええと…何が目的なんです?」
「わたくしが手に入れないといけないのは、あなたの精子です」
「っ!?」
柚希は驚愕。俺はというと…
「柚希を離してもらえるなら…いくらでも」
「豊和君!?」
柚希が無事ならそれくらいは問題ない。
「そうですか。助かります。約束は勿論守りますよ」
「それで…?どうすればいいんです?あなたを抱けばいいんですか?」
「それはとても魅力的なお言葉ですが…残念な事にわたくしが使うわけじゃあないので。コレに出してもらえますか?すぐに」
ポ~ンとこちらに放り投げられたものを俺はキャッチする。少し形が違うものの、それは定期的に俺が使う精子搾取保管機に似ていた。
なるほど。コレなら保管して持ち帰れるというわけか。
「一つ聞いても?」
「何を聞きたいのですか?」
「俺の精子を手に入れるのと引き換えに、素波李さんは何を手に入れられるんです?」
「っ!?それがあなたになんの関係あるのですか!」
少し怒りを感じさせるかのような彼女の声。なんとなく…彼女が時折浮かべる表情と雰囲気からその事が気になったんだよな。
よくある話だと…
「誰か人質に取られてたりしますか…?」
「……あなたに関係ないでしょう!それより早くそれに精子を出しなさいっ!!」
どうやら間違いなさそうだ。俺の勘も捨てたもんじゃないな。そして間違いなくこの瞬間も彼女の行動は筒抜けというか盗聴かなにかされてるんだろう。だから声を荒げた。今思うとあんな安直な名前は気がついて欲しいという彼女の…
「わたくしとした事が申し訳ありません。あなた様は女性に興奮なされるんでしたね?オカズが必要でしょう、オカズが。と、いうわけで」
「「……っ!?」」
素波さんは柚希を片手で拘束したまま、残る片手で柚希のスカートと下着を取り除き…
「どうぞ!柚希様…ご開帳です☆」
柚希を足を開きながら持ち上げた。それはどういう事かというと、柚希のその両足はM字に開かれていて、そうなるとバッチリあそこが…
「(ごくっ…)」
「やぁぁぁ!?見ないでっ!?見ないでぇ!?濡れてるから濡れてるからっ!あっ…でも…見られるのも…悪くなかったり…?」
「どっち!?」
「さぁ、オカズは用意しましたよ?ソレも反応なされているようですね」
「とりあえず…分かりました。柚希!いい?」
「えっ!?あっ……うん…私で…その…いいよ?」
俺は俺を取り出し、精子搾取機にヌポン!
ウィィィィン!ウィィィィン!ウィィィィン!ウィィィィン!ウィィィィン──
「コレでいいでしょう?」
俺は搾取機を投げ渡す。
「──確かに。では…わたくしはコレで」
「豊和くぅぅぅん!」
自由になった柚希が下半身すっぽんぽんで俺に抱き着いてくる。それを受け取め彼女に視線を向けると、素波さんはすでにその場から姿を消していた。窓が開いてるところから察するに、窓からこの場を後にしたんだろう。
「…あの人を…お願いできます?」
「豊和君…?誰に言って…」
コンコン!
了解とばかりにトイレの天井からそんな音がする。居ると思ったんだよな。まあ、彼女に任せておけば後の事は大丈夫だろう。
なんといっても彼女は…
意を決して俺は女子トイレの中に入る事に。
「──豊和君っ!?」
「柚希…大丈夫?」
「私は大丈夫だけれど…私の事よりも、どうして来たのっ!?」
「どうして?どうしてって柚希が大切だから来たんだけど」
「…バカ…なんだから…豊和君はホントにもう…」
「──時間がないのでお二人のお話はそれくらいにしてもらって宜しいでしょうか?」
俺と柚希の声を遮ったのは俺より少し歳上の女性。彼女は柚希の腕を後ろ手にして掴んで拘束しているのが見てとれる。
そう、俺がこの女子トイレに来たのは、店員から渡されたコースターの裏に【柚希を無事返して欲しければ一人で女子トイレに来い】と書かれていたからだ。ご丁寧に名前つきで。
「素波李さんでいいんですよね?」
俺は彼女に問う。
「ほう…わたくしをスパイと見抜きましたか」
彼女の言葉に柚希がビックリしたような表情を浮かべる。
「いやいやいや…えっ?名前がすぱいじゃないのっ!?えっ?ホントのスパイ!?って、事はどこかの国のスパイか誰かに雇われたという事っ!?」
俺も俺でビックリしてるけどな。だってとある国の素波李って書かれていたんだぞ?スパイ以外に読み方あるっ!?読むとして、すなみすもも…とか、もとなみすもも…とかか…?そんなの安直過ぎるだろっ!?
「演技はそのくらいで結構です。それとわたくしの名前はもとなみすももです。以後お間違えなきようお願いします。それと先程も言いましたがわたくしには時間がありませんので」
いや…演技じゃなくて、素でビックリしてたんだけども…?まあ、彼女が言うように時間はそんなにないだろうな。あまりにも遅いと護衛の人達がここに駆け込んでくるだろうし。
「とりあえず柚希を離して欲しい。目的は俺なんですよね?だから俺を柚希の代わりに捕まえればいい」
「そ、そんなの駄目だよ!豊和君が私の代わりになんて…」
空気にシリアスが混じったところで…
「う~ん。ちょっと違いますね」
そんな事を言う素波李さん。
「「えっ?」」
「あなたを連れていくとなると戦争になると思いますしね」
「ええと…何が目的なんです?」
「わたくしが手に入れないといけないのは、あなたの精子です」
「っ!?」
柚希は驚愕。俺はというと…
「柚希を離してもらえるなら…いくらでも」
「豊和君!?」
柚希が無事ならそれくらいは問題ない。
「そうですか。助かります。約束は勿論守りますよ」
「それで…?どうすればいいんです?あなたを抱けばいいんですか?」
「それはとても魅力的なお言葉ですが…残念な事にわたくしが使うわけじゃあないので。コレに出してもらえますか?すぐに」
ポ~ンとこちらに放り投げられたものを俺はキャッチする。少し形が違うものの、それは定期的に俺が使う精子搾取保管機に似ていた。
なるほど。コレなら保管して持ち帰れるというわけか。
「一つ聞いても?」
「何を聞きたいのですか?」
「俺の精子を手に入れるのと引き換えに、素波李さんは何を手に入れられるんです?」
「っ!?それがあなたになんの関係あるのですか!」
少し怒りを感じさせるかのような彼女の声。なんとなく…彼女が時折浮かべる表情と雰囲気からその事が気になったんだよな。
よくある話だと…
「誰か人質に取られてたりしますか…?」
「……あなたに関係ないでしょう!それより早くそれに精子を出しなさいっ!!」
どうやら間違いなさそうだ。俺の勘も捨てたもんじゃないな。そして間違いなくこの瞬間も彼女の行動は筒抜けというか盗聴かなにかされてるんだろう。だから声を荒げた。今思うとあんな安直な名前は気がついて欲しいという彼女の…
「わたくしとした事が申し訳ありません。あなた様は女性に興奮なされるんでしたね?オカズが必要でしょう、オカズが。と、いうわけで」
「「……っ!?」」
素波さんは柚希を片手で拘束したまま、残る片手で柚希のスカートと下着を取り除き…
「どうぞ!柚希様…ご開帳です☆」
柚希を足を開きながら持ち上げた。それはどういう事かというと、柚希のその両足はM字に開かれていて、そうなるとバッチリあそこが…
「(ごくっ…)」
「やぁぁぁ!?見ないでっ!?見ないでぇ!?濡れてるから濡れてるからっ!あっ…でも…見られるのも…悪くなかったり…?」
「どっち!?」
「さぁ、オカズは用意しましたよ?ソレも反応なされているようですね」
「とりあえず…分かりました。柚希!いい?」
「えっ!?あっ……うん…私で…その…いいよ?」
俺は俺を取り出し、精子搾取機にヌポン!
ウィィィィン!ウィィィィン!ウィィィィン!ウィィィィン!ウィィィィン──
「コレでいいでしょう?」
俺は搾取機を投げ渡す。
「──確かに。では…わたくしはコレで」
「豊和くぅぅぅん!」
自由になった柚希が下半身すっぽんぽんで俺に抱き着いてくる。それを受け取め彼女に視線を向けると、素波さんはすでにその場から姿を消していた。窓が開いてるところから察するに、窓からこの場を後にしたんだろう。
「…あの人を…お願いできます?」
「豊和君…?誰に言って…」
コンコン!
了解とばかりにトイレの天井からそんな音がする。居ると思ったんだよな。まあ、彼女に任せておけば後の事は大丈夫だろう。
なんといっても彼女は…
30
あなたにおすすめの小説
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
転生?したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
異世界転生したら宇宙の帝王になった件~俺は今日も最強ハーレム部隊を作ってる~
こうたろ
ファンタジー
現代日本の平凡な高校生だったアヤトは、事故死後に神の手で異世界転生を果たす。目覚めるとそこは宇宙全域で戦争が繰り広げられる世界で、彼は帝国皇帝一族の10男だった。超高速思考や無限魔力といったチート能力を駆使し、個性豊かな美女たちによる秘書や艦隊を率いて銀河の危機に立ち向かう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる