真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

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第二章

学校へ

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 俺が中学校へ通う日が早くもやって来た。


「…なんだか少し緊張するな」


 新しい制服に身を包みながらそんな言葉を零す。冴子さんが用意してくれた制服は男性物の制服だった。てっきり女性物に身を包むと思っていたんだが、冴子さんから聞いた話では…

『国としては…男性が学校へ当たり前に通う…そんな当たり前の世の中になるように…』

 そんな国の方針というか思惑も俺が学校へ男性物の制服で通う事には含まれているらしい。男性はこうあるべきという先駆けというような形の意味もあるらしい。それに伴い引き篭もりがちな男性が表に普通に出てくるようにするという意味もある。まあ、色んな事が含まれている事か。暫定Sランクだしな…。


「きょ、今日から…学校に一緒に通えるんだね…」

 頬を染めながらそんな言葉をくれたのは柚希だ。

「豊和さんと一緒に通学…まるで物語で見た恋人同士みたいだよ…」

 恋人同士みたいと梓希は言ってるが、二人っきりではなく、六人で通学するのだがそこはいいのかな?

「護衛はあたしに任せなさい」

 風華の腰にはゴム銃と麻酔を射出する銃がそれぞれ一丁ずつ装備されており、手には木刀が握られている…。念の為だそうだ。護衛される俺からすると使われない事を願っている…。

「宜しくね、風華」

「し、仕方ないから…宜しくされてあげるわ。あたしから離れるんじゃないわよ?」

「了解」

「な、なんなら腕を組んであげてもいいけど」

「何をどさくさに紛れて風華は言ってるのです?」

「そうだよ!凛の言う通りだよ!う、腕を組むなら私が」

「お姉ちゃんも何を言ってるのっ?お姉ちゃん達には耐性がないじゃん。だからここは私が」

「梓希こそ何言ってるのっ!?う、腕くらいは私も組めるもん!」


「わ、私は…一緒に先輩と通学できるだけで…」

 騒がしい四人を傍目に可愛い事を言ってくれる優奈。

「みんな…いいな…私も一緒に通学したいちょに…私は途中までとよ?」

 愛歌さんは拗ねたようにそう呟いている。愛歌さんが通う高校は途中から道が別れるようだ。そればかりはどうしようもないしな。


「ほら!みんな遅くなるわよ?豊和君をお願いね?」

「「「「「「は~い!行ってきます!!!!!
!!」」」」」」 


 円香さんの言葉にみんなで返事をする。俺も行ってきますと伝えて家を出る。


「行ってらっしゃい!」





♢♢♢


「──さて…今日はお前達にとんでもないニュースを持ってきたぞ」

 
「も、もしかして…」
「う、うちらのクラス!?うちらのクラスなの!?」
「このクラスで…ホントに良がった…」
「確定だよね!?」
「ほ、ホントに…?」

 担任の赤見坂あかみざか先生の言葉に色んな言葉が飛び交っている。気がついた人は気がついているんだろう。いや、みんな気がついているか。なんせ普通に登校してきたし、その時点で結構な騒ぎになっていたしな。

 『男性が登校してるぅぅぅ』とか『あああああ、あれって…先日の放送の男性じゃあ…』とか『うちの学校に通うのっ!?』とか『チンコマン来たーーーっ』とか、そりゃあもう色々な言葉を耳にした。
  
 チンコマンだけは止めて欲しいものだ…。

 後は『濡れちゃう…濡れちゃうのぉぉお…』
とか言葉にして気絶した女性やその場でスカートの中に手を入れて発散する女性が居たりもした。発情して襲ってくる女性がいなかったのは幸いかも知れないな。梓希曰く、それはあの放送のお陰かも知れないとは言っていた。

 みんなにあそこを見られてる俺としてはなんともいえないのだが、耐性とか自身を抑えるという意味でアレは少し効果があったのかも知れない…。


「今日からこの学校に例の男性が通う事になった。しかもこのクラスだ!天使君、入って来てくれ!」

 廊下で先生の言葉を待っていた俺は、先生のその言葉に反応するように教室へと足を踏み入れる。大きな歓声と拍手とともに迎え入れられた俺はそのまま自己紹介を始める。

「今日からこの学校に通う事になった天使豊和です。分からない事ばかりなので色々と教えてくれると助かります。どうぞ宜しくお願いします」


 笑顔は忘れないようにしながらそう挨拶して頭を下げる…。

 瞬間静寂が訪れたのでどうしたんだろうと思いながら頭をあげてクラスメイトに視線を向けて見ると…みんな微動だにしない…。


「そ、そうなるよね…」
「あ、あの笑顔はヤバかったのです…」
「あいつ…少しは手加減しなさいよね…」

 柚希、凛、風華が顔を引き攣らせながらそんな事を言っているのが聞き取れた。

 そう…みんな真っ白に燃え尽きたような感じで気絶していたんだ…。担任の先生も含めて…。





♢♢♢



 なにはともあれ…みんなあたふたしたり、時折気絶したり、その場で発散する者が居たりしたものの、その日の授業は何事もなく無事に終わった。気絶と発散を何事もなくという言葉に含めていいのかは微妙なところなんだけどな…。

 休み時間は休み時間で学校中の女性が俺を一目見ようと訪れたりもしたが暫くすればそれも収まるんじゃないかな?分からんけど…。


 とにかくだ。その日の授業が終わった後、柚希と凛は部活に行く事に。梓希と優奈も同じく部活という事だった。風華はというと俺の護衛の為に部活は辞めている。一応言っておくと、未練とかそういうのがないのか確認は風華にしている。元々は体を鍛える為になんでもいいからしてたらしい…。

 まあ、そんなわけで風華と二人学校を後にしようとしたところで──


「──ちょっといいか」

 綺麗な大人の女性に声を掛けられたんだ…。

  
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