44 / 166
第二章
誰?
しおりを挟む
「──ちょっといいか」
俺に話し掛けてる…?そう思った俺は何の用件なのか聞こうと口を開こうとしたところで思い留まった。風華が先に口を開いたからだ。
「なっ、なんでここにお母さんが居るのよ!」
「お母さん…?」
──と、いう事は目の前のこの袴を着た女性は風華の母親という事だよな?
「私がここに居る理由は一つだ。お前が惚れたという男をこの眼で確かめに来たに過ぎない」
「ほっ、惚れてないわよ!?」
「惚れたの腫れたの濡れたのなんだあれ程言ってただろう?」
「違っ!?違うからね!?あんた勘違いするんじゃないわよ!?おおおおお母さんが勝手な事言ってるだけなんだからね!?いいっ!」
「あ、うん」
あたふたする風華に曖昧な返事を返す。こういう時ってなんて返したらいいんだろうな…?な、なんとなくは分かるんだよな…。好意というか、気にしてくれてるであろう事は流石に…。愛歌さんや梓希からは特にそういうのを感じてはいる。
「なんだ…?まだ己の気持ちも伝えていないのか?」
「い、いいから!?お母さんはとにかく黙ってその口を閉じてくれないかなっ!?」
「やれやれ…もう気持ちくらいは素直に伝えているかと思えばまだ伝えていないとは…。ツンが過ぎるだろう?ったく、誰に似たのやら」
「べべべべ別にいいでしょっ!?」
「まあ、ここではなんだ。続きは私の家でするとしようか」
「…はい…?」
「なぁに…円香には話はしてある…故に行こうか」
「ちょっ!?」
まあ、円香さんに話を通してあるなら俺に問題はない…。たぶん…風華のお母さんは心配なんじゃないかな?娘が異性と暮らしているわけだし…。
少なくとも俺はそう思ってしまったんだけど、この世の中は逆だったなと思い直す。凛や優奈も愛歌さんのところも異性と暮らす事を伝えた際に、反対するどころか喜んでいたそうだしな…。
とにかくだ…。俺と風華は風華のお母さんに連れられて風華の家に向かう事に決まったんだ。
♢♢♢
「ここがあたしの家よ」
風華の家はなんて言ったいいんだろうな。古風な和の造りをしている家、そして如何にも道場と分かる外観の建物が敷地内に並んで建っているといえば分かりやすい…かな…?とにかくそんな感じだ。
「さあ、遠慮せずに入ってくれ」
風華のお母さんの言葉に従うように家の中へと足を踏み入れる。
通されたのは畳の部屋。テーブルに飲み物やらお菓子やらを用意してくれてから風華のお母さんが口を改めて開いた。
「そういえば名乗っていなかったな。すまない。まずは名乗ろう。風華の母親の風上千架だ。宜しく」
「あ、天使豊和です。こちらこそ宜しくお願いします」
「ふむ。聞いてた通りとあの放送の通りの男だな」
聞いてたとは円香さんからかな?いや、風華か?放送を見ていた事は言わずに心の中でしまっていてもらいたかったな…。なんともいえない恥ずかしさが猛烈に襲ってくる。「Oh! モーレツゥゥ!」って感じか?違うか…。
「それで…お母さんは自己紹介だけしたかったわけ?」
「まあ、それもある」
「それもある…?」
「ああ。私はお前の母親だぞ?色々知っておかなければならんだろ?」
「…何を知りたいのよ」
風華は呆れたように言ってるが、当初俺が思った通り、やっぱり母親として風華の事が心配だったんだろう。なんとなく分かる。
「それは…コレだ!」
「…なっ!?」
「んなっ!?なななな何してんのっ!?お母さん!?」
千架さんはそう言うと同時に着ていた袴を脱ぎ捨てると隣の部屋へと仕切りに使われている襖をバンと勢いよく開ける。隣の部屋も当然畳の部屋なのだが…
「なんで布団が敷かれているのよ!?」
風華の言う通りだ。最初に視界に入ってきたのはこれ見よがしに畳の上に敷かれている布団。
「あの腰つきがホンモノか確かめねばなるまいて」
「ホンモノに決まってるでしょっ!?」
「映像はどうとでもなる。実際に受けてみないとな」
「お母さん頭おかしいのっ!?」
「ほら!すでに私は濡れていて準備万端だぞ?」
そう言って見せつけるように足を開く千架さん…。みるみる血が滾っていくのを感じてしまう…。
「M字開脚すなっ!?」
な、ナイスツッコミだ…風華…。冷静になれるかと思いきや…
「ほら!ついでにサービスだ!」
おふっ……。それはマズイ…。更に血が滾る…。主に一部分に…。
「ちょっ!?ショーツずらして見せんな!?モロにお母さんのアワビ見えてるじゃないの!?あたしもまだ見せてないのにっ!!」
「嘆かわしい。そんな事でどうする?」
「えっ?」
「聞いたぞ?男性器を見ただけで気絶してるそうじゃないか」
「うっ…そ、それは」
「私と彼がするところを見て己を鍛えるがいい」
「さ、させるわけないでしょっ!?それに円香おばさんがそんな事許可するわけ…」
「甘いな?娘を鍛える為だ。言ったろ?許可はもらっていると」
「う、嘘っ…」
うん…?ここまで俺が入れるような会話じゃなかったから口を閉じていたんだけど…早い話、千架さんと俺がセックスするって言ってる…?聞き間違いか?聞き間違いだよな…?
「な、なら…あああああたしがコイツとするわっ!」
アレだな…。ガ◯ンコ風の実況が頭の聞こえてきたわ…。「一体どうなってしまうのかっ!?」ってな…。
ホント…どうなるんだ…?
俺に話し掛けてる…?そう思った俺は何の用件なのか聞こうと口を開こうとしたところで思い留まった。風華が先に口を開いたからだ。
「なっ、なんでここにお母さんが居るのよ!」
「お母さん…?」
──と、いう事は目の前のこの袴を着た女性は風華の母親という事だよな?
「私がここに居る理由は一つだ。お前が惚れたという男をこの眼で確かめに来たに過ぎない」
「ほっ、惚れてないわよ!?」
「惚れたの腫れたの濡れたのなんだあれ程言ってただろう?」
「違っ!?違うからね!?あんた勘違いするんじゃないわよ!?おおおおお母さんが勝手な事言ってるだけなんだからね!?いいっ!」
「あ、うん」
あたふたする風華に曖昧な返事を返す。こういう時ってなんて返したらいいんだろうな…?な、なんとなくは分かるんだよな…。好意というか、気にしてくれてるであろう事は流石に…。愛歌さんや梓希からは特にそういうのを感じてはいる。
「なんだ…?まだ己の気持ちも伝えていないのか?」
「い、いいから!?お母さんはとにかく黙ってその口を閉じてくれないかなっ!?」
「やれやれ…もう気持ちくらいは素直に伝えているかと思えばまだ伝えていないとは…。ツンが過ぎるだろう?ったく、誰に似たのやら」
「べべべべ別にいいでしょっ!?」
「まあ、ここではなんだ。続きは私の家でするとしようか」
「…はい…?」
「なぁに…円香には話はしてある…故に行こうか」
「ちょっ!?」
まあ、円香さんに話を通してあるなら俺に問題はない…。たぶん…風華のお母さんは心配なんじゃないかな?娘が異性と暮らしているわけだし…。
少なくとも俺はそう思ってしまったんだけど、この世の中は逆だったなと思い直す。凛や優奈も愛歌さんのところも異性と暮らす事を伝えた際に、反対するどころか喜んでいたそうだしな…。
とにかくだ…。俺と風華は風華のお母さんに連れられて風華の家に向かう事に決まったんだ。
♢♢♢
「ここがあたしの家よ」
風華の家はなんて言ったいいんだろうな。古風な和の造りをしている家、そして如何にも道場と分かる外観の建物が敷地内に並んで建っているといえば分かりやすい…かな…?とにかくそんな感じだ。
「さあ、遠慮せずに入ってくれ」
風華のお母さんの言葉に従うように家の中へと足を踏み入れる。
通されたのは畳の部屋。テーブルに飲み物やらお菓子やらを用意してくれてから風華のお母さんが口を改めて開いた。
「そういえば名乗っていなかったな。すまない。まずは名乗ろう。風華の母親の風上千架だ。宜しく」
「あ、天使豊和です。こちらこそ宜しくお願いします」
「ふむ。聞いてた通りとあの放送の通りの男だな」
聞いてたとは円香さんからかな?いや、風華か?放送を見ていた事は言わずに心の中でしまっていてもらいたかったな…。なんともいえない恥ずかしさが猛烈に襲ってくる。「Oh! モーレツゥゥ!」って感じか?違うか…。
「それで…お母さんは自己紹介だけしたかったわけ?」
「まあ、それもある」
「それもある…?」
「ああ。私はお前の母親だぞ?色々知っておかなければならんだろ?」
「…何を知りたいのよ」
風華は呆れたように言ってるが、当初俺が思った通り、やっぱり母親として風華の事が心配だったんだろう。なんとなく分かる。
「それは…コレだ!」
「…なっ!?」
「んなっ!?なななな何してんのっ!?お母さん!?」
千架さんはそう言うと同時に着ていた袴を脱ぎ捨てると隣の部屋へと仕切りに使われている襖をバンと勢いよく開ける。隣の部屋も当然畳の部屋なのだが…
「なんで布団が敷かれているのよ!?」
風華の言う通りだ。最初に視界に入ってきたのはこれ見よがしに畳の上に敷かれている布団。
「あの腰つきがホンモノか確かめねばなるまいて」
「ホンモノに決まってるでしょっ!?」
「映像はどうとでもなる。実際に受けてみないとな」
「お母さん頭おかしいのっ!?」
「ほら!すでに私は濡れていて準備万端だぞ?」
そう言って見せつけるように足を開く千架さん…。みるみる血が滾っていくのを感じてしまう…。
「M字開脚すなっ!?」
な、ナイスツッコミだ…風華…。冷静になれるかと思いきや…
「ほら!ついでにサービスだ!」
おふっ……。それはマズイ…。更に血が滾る…。主に一部分に…。
「ちょっ!?ショーツずらして見せんな!?モロにお母さんのアワビ見えてるじゃないの!?あたしもまだ見せてないのにっ!!」
「嘆かわしい。そんな事でどうする?」
「えっ?」
「聞いたぞ?男性器を見ただけで気絶してるそうじゃないか」
「うっ…そ、それは」
「私と彼がするところを見て己を鍛えるがいい」
「さ、させるわけないでしょっ!?それに円香おばさんがそんな事許可するわけ…」
「甘いな?娘を鍛える為だ。言ったろ?許可はもらっていると」
「う、嘘っ…」
うん…?ここまで俺が入れるような会話じゃなかったから口を閉じていたんだけど…早い話、千架さんと俺がセックスするって言ってる…?聞き間違いか?聞き間違いだよな…?
「な、なら…あああああたしがコイツとするわっ!」
アレだな…。ガ◯ンコ風の実況が頭の聞こえてきたわ…。「一体どうなってしまうのかっ!?」ってな…。
ホント…どうなるんだ…?
36
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
転生?したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
異世界転生したら宇宙の帝王になった件~俺は今日も最強ハーレム部隊を作ってる~
こうたろ
ファンタジー
現代日本の平凡な高校生だったアヤトは、事故死後に神の手で異世界転生を果たす。目覚めるとそこは宇宙全域で戦争が繰り広げられる世界で、彼は帝国皇帝一族の10男だった。超高速思考や無限魔力といったチート能力を駆使し、個性豊かな美女たちによる秘書や艦隊を率いて銀河の危機に立ち向かう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる