真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

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第二章

呼び出されたのは

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 『ようやく…見つけたよ…お兄ちゃん』というコメントに目を奪われたものの、何とか配信をやりこなしていく…。


「──今回の配信はここまでとなります」

 コメントにはまだ質問し足りないやまだ声を聞いていたいなどのコメントが目立つ。


「それと配信を終える前に告知だけさせて下さい」


∶んっ?
∶なになに?
∶ワクワクワク
∶何の告知だろう?
∶オリジナルグッズの販売…?
∶グッズなら買う!
∶もしかして…ティンポTシャツ…?
∶アクスタ?
∶缶バッジ…?
∶精子香水?
∶なにそれ…めっちゃ欲しいんだけど!?
∶私も
∶俺も
∶わたくしも!
∶ティンポTシャツに精子香水考えたやつ…天才か…!?
∶天才現る!?
∶発想が天才のそれ!



 いやいや…そんなもん誰が買うんだよ…。発売しないよ?発想が天才どころかズレてるだろっ!?

 いや…コレが世の中の普通か…?


 と、とにかく違う!


「告知というのはですね…。先日管理局に提出した俺の精子についてになります」


∶!?
∶!
∶つ、ついに…
∶その時が来たっ!?
∶孕めるのっ!?



「気がついた方というか…コメントを見てると全員気がつかれたみたいですね。そうです。この配信が終わると同時に、管理局のホームページにて…お、俺の精子を使って人工授精を希望されるという方を募集するそうです」


∶キタ――(゚∀゚)――!!
∶きたーーーーーーぁぁぁぁぁ!
∶待機!
∶待ってた
∶倍率凄そう



「倍率気にされてる方がいらっしゃいますが…ええと…今回駄目でも…すぐにまた募集を掛けるそうですので」


∶あっ…
∶そうだった
∶化け物だった…
∶でも…
∶記念すべき
∶第一回…



「──と、いう事で配信を終えます!ご視聴下さりありがとうございました──」



 配信を終えてすぐに俺は冴子さんに…



「──冴子さん!」

「──分かってるわ。あのコメントの事ね」

 流石だ。仕事ができる女性というのは察しもいいよな。こういうところがカッコいいんだよな。

「でも…」

「どうかしました?」

「言ってなかったけど…豊和君が記憶喪失だと世間が知った直後から、管理局のホームページにはその手の連絡が後を絶たないのよ。勿論電話や手紙の問い合わせもね」

「ええと…身内を名乗る…って事ですか?」

「ええ。あわよくば豊和君を手に入れようとしているのよ。当然念の為に全部調べてるんだけど、いますのところ全部ガセだったわ」

「…そうなんですね」

「だから…その…ガセでも落ち込んだりしないでね?」

「はい…その点は大丈夫ですよ」

「うん。じゃあ…早速、コメントして来た人に連絡を取って調べてみるわね」

「お願いします」

 なんとなくだけど…気になるんだよな…。





♢♢♢


 それから二日後…。管理局本部にて──




「──はじめまして。管理局局長の冴島冴子よ」


 私の目の前にはピンクの髪を三つ編みにしている女の子の姿が。女の子は緊張しているのがその表情から読み取れる。少しでも緊張が解けるようにと、優しい笑みを浮かべながら私は優しい声で名乗る事に。



「は、はじめまして!穴田野優花あだのゆうかと、言います。どうぞ宜しくお願いします」
 
「宜しくね。優花ちゃんと呼ばせてもらうわね」

「は、はい」

 彼女に会う前にすでに彼女の事は調べている。現在十三歳。中学一年生。彼女の両親はというと不慮な事故で二年前に亡くなっている…。問題は彼女の家…と、いうか…彼女の母親に豊和君を出産した記録がない事ね…。

 まあ、男性を産んだ家庭は意図的にそうやって男性の存在を隠す事もあるから厄介なのよね。特に豊和君みたいな男性が生まれたとあらば私でもそうするかも知れなかったわね。


「そ、それで…その…お兄ちゃんは…?」
  
「ここには来てないわ」

「…そう…ですか…」

「先日預かった写真に不備というか、合成されたような後はなかったわ」

「と、当然ですぅ…私とお兄ちゃんは一緒に暮らしてたし…一緒にお風呂にも入ってたんですから!写真は本物に決まってじゃないですか!」

「優花ちゃん落ち着いて?疑ってるわけではないから。私個人としては優花ちゃんは嘘を言ってないとは思ってはいるのだけど」

「そ、それなら…先日言ったように、私達が一年前に暮らして家を調べてもらえば──」
「──酷な事を伝えるけど…家はないの」

「…へっ? い、家が…ない…?」

「…ええ。火事だそうよ。その家の数軒隣から火の手があがり…風も強かった事もあり燃え広がったそうよ」

「そ、そんな…知らなかった…」


 彼女を引き取った彼女の母親の妹さんが、優花ちゃんが知ったらショックを受けると思って隠してたみたいね…。


 これからもう一つ…彼女にはとてもショックな事実を伝えないといけないのよね…。

「それとね…」

「は、はい…」

「優花ちゃんと豊和君に…」

「はい」

「血縁関係はなかったわ…」

「う、嘘ですっ!?そんなのっ…!?私知らない!?ずっと…ずっと兄妹として一年前まで楽しく幸せに暮らしてたのにっ!…どうしてっ…!?」

「…こんな時に言うのは気が引けるんだんけど…許可をもらいたいの…」 


「…許可?」

「優花ちゃんの両親が眠っているお墓から」
「──DNAかなにかの検査ですか?」

「…ええ」

「…宜しくお願いします…そうしないと…お兄ちゃんには会えないんですよね…?」

「あっ…ごめんなさい。それを抜きにしても豊和君には会わせるわよ」

「っ!?いいんですか!?」

「あなたは危害は加えないでしょ?念の為に人は付けるけど」

「勿論です!そんな事しません!」


「それじゃあ大丈夫よ。学校にも行ってるしね。それとは別に他にないかしら…?両親の事とか…豊和君の事で分かる事というか…」

 彼女の両親の事を調べたんだけど、家も燃えているし、あんまり人付き合いしてなかったみたいであんまり分からなかったというのが正直なところなのよね。優花ちゃんのおばさんにも話は聞いたんだけど、豊和君を妊娠してた事も豊和君を産んだ事も事後報告だったらしいのよね…。

 事件性がなければいいのだけれど…


「あっ…」

「何か思い出した?」

「別荘があった筈です!」

「別荘…?」

 そこに何かあるなら…

「場所は分かる…?」  

「ええと…幼かったんでうろ覚えではあるんですけど…隣の県との境目らへんの山中にあった筈です」
 
 山中…か。これよくない方向に向かってないわよね!?豊和君も言わずもがな…優花ちゃんもいい子そうだし…とにかく願うしかないわね…。良い報告ができる事を…。






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