真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

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第二章

大丈夫だから

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「ふ、風華…」

「大丈夫だから…」

 
 風華はそう言うものの…この部屋への入口には局員やメイドが俺達を逃がさないとばかりに立ちはだかっている。当然それは部屋についている窓がある場所も同じ。そんな立ちはだかる女性達を除いたとしても十人近くが俺達を囲んでいる。かけるさん…いや、かけるはというとメイド達に守られるように部屋の端へといつの間にか移動しているのが見てとれた。

 ジリジリと距離を詰めてくる女性達…。

「あんたは…絶対あたしが守るから」

 俺の方へと顔を向けるとニコッっと笑顔で安心させるかのようにそう言う風華。女性達の一人が隙ありとばかりに風華に掴み掛かり──

「風華っ!」


 ──掛かろうとして、風華に伸ばしたその手を逆に風華に掴まれると、どうやって倒したのかまでは分からなかったが、バタンと床に後頭部と背中を床に叩きつけた。

「ぐっ…っ…!?」


 叩きつけられた女性はそのまま気を失ったようだ。受け身も取れずに後頭部から叩きつけられたらそうなるか…。

「凄っ…」

「べ、別にこれくらい…ふ、普通よ、普通」

「いや、ホント凄い」

「ば、ばかっ…こ、こんな時に褒めないでよねっ!?」

「──何いちゃついてんだっ!このっ!」

「べ、別にいちゃついてなんかないわよ!?」

「…ぁっ…っ…!?」

 風華の言う通りいちゃついてるつもりは毛頭もないのだが、傍から見たらそんな風に見えるのか?とにかくそんな事を口にしながら襲いかかってきた女性の顎にショートアッパー?を叩き込む風華。女性はその場にガクンと力が抜けたように膝をついた。

「顎先をピンポイントで跳ねただけよ。脳を揺らしたから暫くは立てないでしょうけどね」

 説明ありがとう。本人は軽く言ってるけど、ボクシングの漫画でそういう話を見た事がある。実際にそれを目にするとは思わなかったが。

「武器を預けたのは…痛いわね」

 護衛用に腰に身に着けている、ゴム弾や麻酔弾を発射する銃はこの家のメイドに預かると言われて預けてるんだよな。こうなると思っていなかったし、管理局の局員も居るから安心してたわけなんだけど…。

「──お、お前等!なにやってるぅ!一片に掛かりやがれぇぇ!」

「「「「「はっ!」」」」」


 かけるの一声に一斉にこちらへと向かってくる女性達。


「くっ…豊和にっ…!あたしの豊和にっ!近づくなぁぁぁ!!!」


 何人かは倒したけど…流石に…な。俺?俺はあっけなく捕まったけど、何か?訓練受けてる女性達に俺が敵うわけないだろう?


「風華…大丈夫か?」

 身動きとれないように、女性達に床に押しつけられている風華に問い掛ける。

「ば、ばかっ…あたしの事はいいのよ!」
 
「よくないからな?」

「…こ、こんな時にあたしの心配してる場合じゃあ…あんたは何とかして逃げて…自分の心配を…」

「心配するよ。風華は俺の大切な女性だから」

「…っ!?……ホント……ばか…なんだから…」


「ようやくか」

 そう言って目の前にやって来たのはかける。


「…風華に手荒な事はしないで欲しい。なんでもするから頼む…」

「あん?」

「ちょっ!?あんた何言って…くっ!この!このっ!離せっ!離せぇぇぇぇぇ!」









♢♢♢



『──離せえぇぇぇぇぇ!』



 あんな怒り狂ったような風華…初めて見る…。それは隣に居る凛も同じように思っているように思えた。凛だけじゃなく、風華を昔から知る梓希と優奈ちゃんもそれは同じだと思う。


「──それにしても…」

「あっ!お姉ちゃんも思った?」

「梓希も?」

「そりゃあ思うよね。豊和さんに大切な女性って…面と向かって言われたいよねぇ」

「だよね!風華だけズルいよね?」

「柚希の言う通りズルいのです!」

 凛もそれの同調。


『──さて…もうそろそろネタバラシに行こうと思います!宜しいですか、みなさぁぁあん』


 テレビからそんな女性の声。私達は今何を、しているのかというと、ジーチューブの生配信をテレビで観てるんだよね。配信しているのは元Aランクの俺様。豊和君と対談した男性だ。

 生配信という事となにより豊和君が出ているという事でチャット欄も賑わっている。



∶ふぁぁぁぁっ!?もう!?
∶も、もう少し観てたい
∶もう少しでイケるからぁぁぁあ!!!
∶こんなの…観るだけでもヌける…
∶さ、先っぽだけ…先っぽだけでも
∶ふぅぅ…もうネタバラシか…
∶まさか…コレが…
∶豊和君の言葉に濡れ濡れ
∶ドッキリとは思ってないよね
∶そもそも気がついてないよね、二人とも
∶まさに今…ドラマのワンシーンみたいだし…



 コメントにもあったみたいだけど…これドッキリなんだよね。私達は聞いてたから知ってたんだけど…後で絶対私達風華には怒られそう…。

 あっ…でも…あんな風に言われたんだし…ノーカンだよね!?逆に羨ましいまであるし…。




『──テッテレーーー!』


 あっ…ドッキリと書かれた札板を持って女性が豊和君達がいる部屋に突入して行った。

  
「あっ…豊和君と風華の目が点になってる…」



 
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