真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

文字の大きさ
66 / 166
第二章

ドッキリだった…

しおりを挟む
『──テッテレーーー!』


 どこかで聞いたような音楽を口ずさみながら一人の女性が俺達が居る部屋へと入ってきた。

「「…えっ…?」」

 風華と二人そんな間の抜けた声が重なってしまうのは仕方ないよな…。

「ドッキリ!大成功ーっ!!!」

 女性は笑顔で言う。その女性の顔には非常に見覚えがある。見覚えがあるどころの騒ぎじゃない。それは俺だけじゃなくそれは風華も同じだろう。なんなら風華の方が付き合いが長いとも言えるだろう。柚希の親友だしな…。

 ちなみに俺達を捕まえていた女性達は女性の言葉を聞くと同時にすでに俺達を解放して離れて距離を取って、空気と化している…。

「…な、何してるんですか…?円香さん…?」
「おおおおおっ、おばさんっ!?」

 そう…部屋に入って来た女性は円香さんだった。柚希達と一緒に予約を取ってあるホテルに居る筈なのだが…。

 ここに円香さんが居るという時点でお察しというわけか。

「円香さんは最初からドッキリと知っていたという事ですか…」
「そ、そうなのっ!?豊和の言う事は本当なのっ!?おばさん!?」

「ええ。豊和君の言う通りよ。ごめんなさいね、二人とも。まあ、これは管理局というよりかは、国から頼まれて仕組んだドッキリなのよ」

「「く、国から?」」

 一瞬…冴子さんあたりが面白半分で仕出かしたのかと思ってしまっていた…。冴子さんすいません!と、心の中で謝りながら円香さんの言葉に耳を傾ける。

「こういう…ある意味意地悪な企画をすると聞いて、一番最初は断ろうとは思ったのよ。でも、その理由がこういう時ってだいたいヤラせじゃない限り素が出るでしょ?」

「それは…」
「…確かに」

「でしょ?国としてはコレがランクが高い男性の反応というの見せたかったんでしょうね。現に豊和君は風華ちゃんを気遣ったり、風華ちゃんに手荒な真似はしないで欲しいとか、大切な女性だからだとか、風華ちゃんの代わりに自分がなんでもするからとか、女性なら誰でも言われたい言葉を風華ちゃんに掛けてあげてたでしょ?」

「んなっ!?そそそそそういえば…そんな事をあたしに言ってたわね…。あ、あたしなかんか放っておけばいいのに…(ほ、ホント…そういうところがあたしを夢中にさせるの…コイツ分かってるのかしら…)」


 本心を言ったとは言え、改めてそんな風に言われると照れてしまうな…。風華は風華でなんだか熱を帯びたジト目でこちらを見ているのが気には掛かりはするが…。

 と、とりあえず…一つ気になるのは…


「円香さん」

「うん?」

「円香さんがさっき言った言葉の中に『ランクが高い男性の反応というのも』と、いう言葉がありましたが、【も】ってつけたのには何か理由があるんですか?普通なら【を】をつけますよね?」

「ああ、それは特に意味はないわ。ただ、さっきも言ったようにそんな時だからこそ素が出るから、国としては直に確認もしたかったのもあるだろうし、カッコいい男性の姿を見たいが為にってとこでしょうね」

「なるほど」


  円香さんがネタバラシというわけではないが、一通り話を終えるすぐに男性がこちらへと近づいて来た。そして…

「悪いな」

 そう言って頭を下げるのはかける…。もとい、かけるさん。

「あっ…いえ、これは仕方ないですよ。国からの依頼みたいなもんですしね」

「ホント悪い」

 言葉遣いはよくないが、その表情から申し訳ないというのが、本心からの言葉である事が分かる。コレが本心からじゃなく演技なら相当なものだろう。まあ、少なくとも俺には本心で言ってるように思えたわけだ。



「かけるさんの演技。真に迫ってましたね」

「まあ…俺は元々あんな感じだったしな。今は少しずつではあるが、これでも言葉遣いも直そうとしてるんだぜ?」

「そうなんですね」

「お前を見習ってな」

 俺を見習ってるとか言われるとむず痒さを感じてしまう。

「ただ…女性への接し方というか、嫌悪感はなくならんがな。まあ、そういう所も最近は本気で俺はお前を尊敬してるんだぜ?女性とあんな風に舐め合うだとか毎日のように何回も出すとかは俺にはできそうもないけどな」


 ええと…その言葉にもどういう反応を返せばいいのか戸惑ってしまうのだが…。

 まあ、この後も色々とかけるさんと話をしたんだよ。連絡先も交換したんだ。俺の初の同性の友達だな。三つ歳上だから友達というよりは先輩になるか。とにかくだ。俺とかけるさんはそうして色々話し合える仲へと変わっていくわけだ。
 


 






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

転生?したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について

マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。 クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

異世界転生したら宇宙の帝王になった件~俺は今日も最強ハーレム部隊を作ってる~

こうたろ
ファンタジー
現代日本の平凡な高校生だったアヤトは、事故死後に神の手で異世界転生を果たす。目覚めるとそこは宇宙全域で戦争が繰り広げられる世界で、彼は帝国皇帝一族の10男だった。超高速思考や無限魔力といったチート能力を駆使し、個性豊かな美女たちによる秘書や艦隊を率いて銀河の危機に立ち向かう。

処理中です...