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オリヴィア・ローズマリーこと私は一応は家の方でも教養や魔法の勉強などはあるのだけれど教養もその辺の子供よりはよく出来てるし魔法だって精霊達のおかげで何の不自由なく、もしかしたら家庭教師のプリムトン先生よりも高度な魔法が使えたりするから最近は色々とやる気が起きなかったりする。
最初のうちはどの家庭教師もいきなり中身の変わった私に「どういった心境の変化だこの子は!?」見たいな目を向けて来たが今では全くそんな目を向けられることはない。
寧ろ最近ではどの家庭教師も色々と変わった私を気に入ってくれているようだ。
まあ、これに関してはいいことだと言える。
けれども今の私にとっての悩みの種はレイモンドである。
私的にはレイモンドに対して「彼は自分の弟だ」ということしか浮かんでないし、あんまり関わろうとも思わない。
だけどあのリーフとの一件があってから何かと絡んで来るのだ。
私は今日も今日とて私の名をいきなり呼んできたかと思うと、ただ黙ってこちらを見てくるレイモンドに引き攣りそうになる口元を隠しながら「どうしたの?」と尋ねる。
すると、小さな声で「なんでとないです」と呟くと瞬く間にその場から踵を返して何処かへと歩き出す彼。
ふと私の隣を浮遊していた銀色のワンピースを着ている妖精が不思議そうに首を傾けた。
『なんなんでしょうね~?』
「さあ?」
私は妖精と顔を見合わせると首を傾けて、そのまま自室へと歩き出す。
でも、その道中で私は何やら廊下で取っ組み合いをしている二人の男女を発見した。
『ふざけんじゃないわよ!』
『あぁ!?何がだよこの水女!!』
『水に勝てないくせになにいってんの馬鹿じゃないの!?』
『ああん?蒸発させてやろーか!?』
『出来るもんならやってみなさいよ!?』
ギャーギャーと言い争いながら男の人の鳩尾を狙って蹴りを繰り出す女性と、それに対して腕で鳩尾をガードしながら鬼の形相で怒る男性。
すると、隣にいた薄緑色のワンピースを着た妖精が『またやってる~。あの二人~』といって笑った。
私はニコニコと笑う彼女に二人は誰なのかと尋ねた。
その際に帰ってきたのはやはりと言うべきもの。
『あれはね、アクアとフレイムだよ~。水と炎の上位精霊なの~。でね、いつも喧嘩ばっかりする癖にいつも一緒にいるの~』
ふふふっと両手で口元を覆いながら楽しげに笑う彼女。
私はそれに苦笑いを浮かべながらも未だに言い争う二人のもとへと歩き出す。
そして、ある程度私が彼らに近付いた所でふと女性がこちらを振り返った。
『……オリヴィア?』
それと同時にこちらを見た男性も彼女と同じく私の名を呼んだ。
『オリヴィア、なのか?』
私はゆらゆら揺れる瞳でこちらを見るふたりに頷く。
「そうよ」
途端にお互いを押しのけ合いながらこちらへ走ってきたアクアとフレイム。
次の瞬間、二人のあまりの勢いに身を引いた私の目の前に白く長い白髪が見えたと思ったら同時にこちらへ走ってきた二人が足を止めた。
そして、私の耳に届いたのは少し怒りを含んだ冷たい声。
『二人共、またオリヴィアに怪我をさせるつもり?』
目の前の人物越しに二人は首を勢いよく左右に降って、そのまま目の前の人物の『よろしい』の言葉と共にこちらへとゆっくりと向かってくる。
『オリヴィア、怖がらせてごめんなさいね?』
『悪かったな……』
明らかに反省しましたと言わんばかりの顔で私の頭を撫でる二人と、それを聞くなりこちらを振り返って満足げに微笑む美人さん。
『改めまして、水の上位精霊のアクアよ』
『炎の上位精霊フレイムだ』
『私は記憶の上位精霊のメリーよ』
「あ、オリヴィアです」
私はまたしても知り合った上位精霊達を目の前に「取り敢えず私の部屋に行きましょう」と言うと、三人を連れて自室まで歩き出した。
最初のうちはどの家庭教師もいきなり中身の変わった私に「どういった心境の変化だこの子は!?」見たいな目を向けて来たが今では全くそんな目を向けられることはない。
寧ろ最近ではどの家庭教師も色々と変わった私を気に入ってくれているようだ。
まあ、これに関してはいいことだと言える。
けれども今の私にとっての悩みの種はレイモンドである。
私的にはレイモンドに対して「彼は自分の弟だ」ということしか浮かんでないし、あんまり関わろうとも思わない。
だけどあのリーフとの一件があってから何かと絡んで来るのだ。
私は今日も今日とて私の名をいきなり呼んできたかと思うと、ただ黙ってこちらを見てくるレイモンドに引き攣りそうになる口元を隠しながら「どうしたの?」と尋ねる。
すると、小さな声で「なんでとないです」と呟くと瞬く間にその場から踵を返して何処かへと歩き出す彼。
ふと私の隣を浮遊していた銀色のワンピースを着ている妖精が不思議そうに首を傾けた。
『なんなんでしょうね~?』
「さあ?」
私は妖精と顔を見合わせると首を傾けて、そのまま自室へと歩き出す。
でも、その道中で私は何やら廊下で取っ組み合いをしている二人の男女を発見した。
『ふざけんじゃないわよ!』
『あぁ!?何がだよこの水女!!』
『水に勝てないくせになにいってんの馬鹿じゃないの!?』
『ああん?蒸発させてやろーか!?』
『出来るもんならやってみなさいよ!?』
ギャーギャーと言い争いながら男の人の鳩尾を狙って蹴りを繰り出す女性と、それに対して腕で鳩尾をガードしながら鬼の形相で怒る男性。
すると、隣にいた薄緑色のワンピースを着た妖精が『またやってる~。あの二人~』といって笑った。
私はニコニコと笑う彼女に二人は誰なのかと尋ねた。
その際に帰ってきたのはやはりと言うべきもの。
『あれはね、アクアとフレイムだよ~。水と炎の上位精霊なの~。でね、いつも喧嘩ばっかりする癖にいつも一緒にいるの~』
ふふふっと両手で口元を覆いながら楽しげに笑う彼女。
私はそれに苦笑いを浮かべながらも未だに言い争う二人のもとへと歩き出す。
そして、ある程度私が彼らに近付いた所でふと女性がこちらを振り返った。
『……オリヴィア?』
それと同時にこちらを見た男性も彼女と同じく私の名を呼んだ。
『オリヴィア、なのか?』
私はゆらゆら揺れる瞳でこちらを見るふたりに頷く。
「そうよ」
途端にお互いを押しのけ合いながらこちらへ走ってきたアクアとフレイム。
次の瞬間、二人のあまりの勢いに身を引いた私の目の前に白く長い白髪が見えたと思ったら同時にこちらへ走ってきた二人が足を止めた。
そして、私の耳に届いたのは少し怒りを含んだ冷たい声。
『二人共、またオリヴィアに怪我をさせるつもり?』
目の前の人物越しに二人は首を勢いよく左右に降って、そのまま目の前の人物の『よろしい』の言葉と共にこちらへとゆっくりと向かってくる。
『オリヴィア、怖がらせてごめんなさいね?』
『悪かったな……』
明らかに反省しましたと言わんばかりの顔で私の頭を撫でる二人と、それを聞くなりこちらを振り返って満足げに微笑む美人さん。
『改めまして、水の上位精霊のアクアよ』
『炎の上位精霊フレイムだ』
『私は記憶の上位精霊のメリーよ』
「あ、オリヴィアです」
私はまたしても知り合った上位精霊達を目の前に「取り敢えず私の部屋に行きましょう」と言うと、三人を連れて自室まで歩き出した。
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