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第9章 魔族襲来篇

第96話 魔族との戦い

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 俺たちは、メルーグ帝国跡地で待ち構えていた。

 「来るよ!」

 ローザがそう言うと、前方の空に黒い穴のようなものができ始めた。あれが、魔族が通ると言うゲートだろうか。そのゲートから、禍々しい気を放つ奴らが現れた。魔族だ。その数1000を超える。

 「なんて数だ!」

 「魔族があんなに…」

 確かにこの数は多い。相手が人間ならなんとかなる数だが、相手は魔族だ。一体一体の戦闘力は桁違いだ。

 全ての魔族が出現した後、明らかに強そうなやつが二体現れた。

 「ほう。どうやら人間共が待機していたらしいな」

 「魔族も混じっているようね」

 二人がこっちに気づいた。

 「おい魔族!一応聞いておくが、何をしに来た?」

 一応聞いてみる。

 「そんなもの決まっているでしょう?」

 「侵略だ」

 やはりな。ならば、戦うしかない。

 「じゃあ忠告しておく、やられない内に帰りな」

 「誰がやられるって?」

 「魔族を舐めすぎよ。そっちの人数は六人、こっちは1000体以上よ?本気で勝てると思ってるのかしら?」

 「勝てないとここに居ないしな?」

 「ハッハッハ!面白い人間だ。じゃあ遠慮はしない。行け!魔族兵たちよ!」
 
 「「「うおー!」」」

 とんでもない数の魔族が攻めてくる。

 「太陽よ焼き尽くせ。魔銃召喚」

 コロナが手元に出現する。

 「形状変化モードチェンジ・ショットガン」

 コロナがハンドガンからショットガンに変化した。

 向かってくる魔族の数体が、一瞬で撃ち抜かれる。

 「何?」

 「何だあの武器は?」

 「お前らが魔族界に帰っている間に、こっちの技術も進化したんだ。攻めてくるなら容赦はしない」

 「私たちも!」

 「続きますわ!」

 クリアたちも攻撃を始める。

 「重力操作・超過重!」

 飛んでいる魔族を重力で、落とす。

 「白き剣聖の名の元に剣よ顕現せよ!」

 サレナがD.D.ソードを召喚する。

 「接続コネクト!白聖魔大剣!」

 サレナが一気に敵陣に踏み込む。

 「白き大剣の嘆きホワイト・グリーフ

 横薙ぎの一閃が、魔族たちを切り裂く。

 「私も続くぞ!」

 ミラが弓を構える。

 「死の雨に灼かれろ!破滅の雨ルイン・レイン!」

 大量の破滅の矢が、魔族たちに降り注ぐ。

 「わ、私だって!」

 ルージュが、杖を構える。

 「地獄ヘル

 闇が魔族を包む、膨大な闇は魔族をも破壊する。

 「大丈夫…私も強くなった!」

 ローザが浮遊し、魔族の一団に近づく。

 「私の体に溺れて♡」

 魔族の一部が洗脳され、仲間割れを始める。

 「じゃあいただきます。吸収ドレイン

 弱った魔族からローザがどんどん魔力を吸い取る。

 もう魔族の数は八割くらい減った。

 「な、何者だ?あの人間たちは?」

 「特にあのリーダーのような子供は桁違いだわ」

 魔族のリーダー格も焦り始める。

 「言ってなかったな?俺は勇者だ!」

 その言葉を聞き、魔族たちの士気が下がる。

 「ゆ、勇者?聞いてないぜ!」

 「なぜ、こんなすぐに勇者が?」

 「ひ、ひぃ!勝てねぇ!」

 一部の魔族は逃げ出す。

 「ちっ。腰抜けは放っておけ!ヌード!作戦通りに」

 「分かったわ。ブラン」

 えっちな格好をした女魔族が、離れて行く。そして、筋肉ムキムキの魔族が地面に降り立つのだった。
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