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1章
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愛おしい私の婚約者。
出会った頃から運命を感じた。
でも、向こうは私との婚約を嫌がってるようだし、いつか手放さなければならないと思っていた。
なのに、思わせぶりに悲しそうにしたり照れたりしてきて手放したいのにどんどん手放せなくなってきていた。
要らない独占欲まで出てきて本当に困る。
昨日、あまりにも楽しそうに友人達と話しているものだから良くないことだと分かっているのに割り込んでしまった。
私がいたら絶対に気まずくなってしまうのが目に見えていたのに。
その上、隣の席の人とも仲良さそうに話しているのを見てしまったし。
「浮かない顔ですね」
「......嫉妬ばかりで困ってしまうよ」
仕事を手伝ってもらっているルチルに指摘された。
「リオン様のことですか?」
「あぁ、友人と話しているだけで嫉妬してしまうんだ。私にはあんな顔見せないのに」
「運命がいるαの定めですね。番になっていないのもあるのでしょう。他のαに取られたくないと本能的になってしまうのです」
「ルチルもそうなのかい?」
「私も、あの人が他のαと話しているとどうしても駄目ですね」
運命の番だからという理由でリオを縛りたくない。
それなのに、他の人と話さないで欲しいだなんて。
明日、謝らなければ。
αの本能でリオの自由を奪うことは絶対に駄目だ。
運命だから好きになったなんて言われたくない。
出会った頃から運命を感じた。
でも、向こうは私との婚約を嫌がってるようだし、いつか手放さなければならないと思っていた。
なのに、思わせぶりに悲しそうにしたり照れたりしてきて手放したいのにどんどん手放せなくなってきていた。
要らない独占欲まで出てきて本当に困る。
昨日、あまりにも楽しそうに友人達と話しているものだから良くないことだと分かっているのに割り込んでしまった。
私がいたら絶対に気まずくなってしまうのが目に見えていたのに。
その上、隣の席の人とも仲良さそうに話しているのを見てしまったし。
「浮かない顔ですね」
「......嫉妬ばかりで困ってしまうよ」
仕事を手伝ってもらっているルチルに指摘された。
「リオン様のことですか?」
「あぁ、友人と話しているだけで嫉妬してしまうんだ。私にはあんな顔見せないのに」
「運命がいるαの定めですね。番になっていないのもあるのでしょう。他のαに取られたくないと本能的になってしまうのです」
「ルチルもそうなのかい?」
「私も、あの人が他のαと話しているとどうしても駄目ですね」
運命の番だからという理由でリオを縛りたくない。
それなのに、他の人と話さないで欲しいだなんて。
明日、謝らなければ。
αの本能でリオの自由を奪うことは絶対に駄目だ。
運命だから好きになったなんて言われたくない。
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