愛させてよΩ様

ななな

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1章

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入学式なので授業はなく、学校のスケジュールなど諸々のことを先生が説明している。
席順は成績順で僕はアル様の後ろだ。
その後ろにルークとロイもいる。
隣の席の方はパーティーで何度か話したことがある。
確かオリヴァー・アシュリーという名前だった気がする。
アシュリー家の現当主は騎士団長の補佐をしていて、長男も騎士団に属していている。
一家相伝の剣術で侯爵家にまで登り詰めた剣豪一家だ。
せっかく隣になったのだから、仲良くなりたいと思うのだが爵位が僕の方が高いため絶対に話しかけてもらえないのだ。
その代わり、僕から話しかけたら絶対答えてもらえるけど...。
なんて話しかけたらいいのだろう。
まあ、初日だし普通に挨拶くらいはしても大丈夫だよね。
先生の話も終わりそうだし、帰る準備をしてる時に手短に挨拶だけしよう!
チャイムが鳴り皆な席を立って帰る準備をし出す。
「あの、オリヴァーくん。パーティーで何度か会ったよね。よろしくね」
「リオン様、よろしくお願いします。覚えていたのですね」
一瞬驚いたような顔をされたけど、普通に話してくれてよかった。
一安心。
「うん。仲良くしてくれると嬉しいな」
「こちらこそです」
「引き留めてごめんね、また明日」
「いえ、覚えていただいて光栄です。では」
大丈夫かな...。
もっと仲良くなれるといいんだけど。
「リオ、ぼーっとしてどうしたんだい?私と帰ってくれないの?」
「あ、いえ、少し考え事をしていて。帰りましょう」
アル様と一緒に王族専用出入り口まで向かい、馬車に乗った。
「リオは友達がたくさんいるね」
「そうですか?そんなにいる方じゃないと思うんですが...」
やっぱり、アル様もお友達が欲しいのかな。
「さっきも話してたでしょ?」
「さっきのは、隣になったので挨拶をしただけですよ。まだ、友達にすらなれてなくて」
「そっか」
お友達が欲しいけど作り方が分からないのかな...。
王子だし、お友達を作る機会なんてないだろう。
「話しかけてみたら、案外仲良くなれるものですね」
「...あまり、話しかけないで欲しいのだけど」
......え?
どういうことだ?
僕に話しかけないで欲しいってこと?
僕がアル様に話しかけたら友達が出来ないってこと?
確かに、婚約者の僕がずっとそばにいたら周りは話しかけにくいかもしれないけど...。
「ごめん、困らせたね。気にしないで」
「え、あ、はい」
何それ。
話しかけないでとか、流石に悲しいんですけど。






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