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7 新しい関係
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『莉里架? あぁ良かった。お父さんから聞いたわ。昨日は何も言わずに出ていっちゃったみたいだから心配したのよ。大丈夫?』
母親の声からは、安堵した様子が伝わってきた。あんな風に飛び出してしまったし、きっと宗像との結婚の話で傷付いていると思っていたのだろう。
もちろんまだその気持ちは残っている。ただ葉介という後ろ盾を得た今、莉里架の気持ちとしては昨夜とは比べ物にならないほど穏やかだった。
とはいえ、まだ葉介を両親に会わせたわけではない。両親が葉介を気に入らないかもしれないし、先に申し出をした宗像を優先する可能性もある。
話が進んだのは莉里架と葉介の間でだけで、これほど大きな決断をするには、もっと多くの人を巻き込む必要があるのだ。
「うん、大丈夫だよ。突然過ぎて、ちょっとびっくりしちゃっただけだから」
『そうよね……いきなり結婚だなんて、どうして会社の負債と莉里架の結婚が繋がるのか、意味がわからないわ』
これからその“負債と結婚”について話そうとしていただけに、莉里架はゴクリと唾を飲み込んだ。
「あの、それで……このタイミングでいうのもおかしなことなんだけど……実は会ってほしい人がいて……」
『会ってほしい人? えっ……莉里架、まさか……』
「く、詳しいことは帰ってから話すから! お父さんとお母さんの都合を教えてほしいんだけど!」
『あっ、えっと……夜は予定があるから、午後二時くらいならーー』
「じゃあその時間に行くから! よろしくね!」
母親に何も話す隙を与えず、畳み掛けるかのように言うと、莉里架は電話を切った。
きっと今の様子から、莉里架が誰を会わせようとしているか察したに違いない。とりあえず行く前に拒絶されることだけは回避した。
ホッと胸を撫で下ろしたところでリビングに戻ると、グレーのスーツに身を包み、髪をピシッと整えた葉介が真剣な表情で窓のそばに立っている。
こうして見ると、昨夜の暴走が現実だったのかと疑うほど素敵で、後輩でなければ声をかけるのも躊躇われるほど、住む世界が違う人に見えた。
仕事の話でもしているのだろうか。まさか葉介が社長だなんて思いもしなかったーーでも高校時代の彼を知っているせいか、それが当然のように思える。
生徒会長である莉里架よりも教師に一目置かれていたし、信頼も厚かった。そんな人とこれから実家に結婚の挨拶に向かうなんて、未だに夢としか思えない。
母親の声からは、安堵した様子が伝わってきた。あんな風に飛び出してしまったし、きっと宗像との結婚の話で傷付いていると思っていたのだろう。
もちろんまだその気持ちは残っている。ただ葉介という後ろ盾を得た今、莉里架の気持ちとしては昨夜とは比べ物にならないほど穏やかだった。
とはいえ、まだ葉介を両親に会わせたわけではない。両親が葉介を気に入らないかもしれないし、先に申し出をした宗像を優先する可能性もある。
話が進んだのは莉里架と葉介の間でだけで、これほど大きな決断をするには、もっと多くの人を巻き込む必要があるのだ。
「うん、大丈夫だよ。突然過ぎて、ちょっとびっくりしちゃっただけだから」
『そうよね……いきなり結婚だなんて、どうして会社の負債と莉里架の結婚が繋がるのか、意味がわからないわ』
これからその“負債と結婚”について話そうとしていただけに、莉里架はゴクリと唾を飲み込んだ。
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『会ってほしい人? えっ……莉里架、まさか……』
「く、詳しいことは帰ってから話すから! お父さんとお母さんの都合を教えてほしいんだけど!」
『あっ、えっと……夜は予定があるから、午後二時くらいならーー』
「じゃあその時間に行くから! よろしくね!」
母親に何も話す隙を与えず、畳み掛けるかのように言うと、莉里架は電話を切った。
きっと今の様子から、莉里架が誰を会わせようとしているか察したに違いない。とりあえず行く前に拒絶されることだけは回避した。
ホッと胸を撫で下ろしたところでリビングに戻ると、グレーのスーツに身を包み、髪をピシッと整えた葉介が真剣な表情で窓のそばに立っている。
こうして見ると、昨夜の暴走が現実だったのかと疑うほど素敵で、後輩でなければ声をかけるのも躊躇われるほど、住む世界が違う人に見えた。
仕事の話でもしているのだろうか。まさか葉介が社長だなんて思いもしなかったーーでも高校時代の彼を知っているせいか、それが当然のように思える。
生徒会長である莉里架よりも教師に一目置かれていたし、信頼も厚かった。そんな人とこれから実家に結婚の挨拶に向かうなんて、未だに夢としか思えない。
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