旦那様は今日も私を警護中〜聖人君子の裏の顔は愛に一途なヤンデレ系〜

白山小梅

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エピローグ

1-1

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 雲一つない青空が広がっている。都会の中にひっそりと佇む小さなチャペルは、美しい花々に彩られ、招待客の到着を今か今かと待ち侘びていた。

 まるで海外の田舎町にあるアトリエのような雰囲気の控え室では、ウェディングドレスを身に纏った莉里架が、ソファに座って友人たちと一緒に談笑していた。

「りーちゃんのドレス、めちゃくちゃ可愛い! お姫様っていうか、妖精っていうか……」

 瀬名が瞳をうるうるさせながら、今にも泣きそうな様子で莉里架を見つめている。

「そんなー! 大袈裟だよー」

 そう言いながらも、莉里架は満面の笑みを浮かべて、嬉しそうにふんわりとしたスカートを広げながら、くるりと一回転してみせる。

「ほらほら! 瀬名ってば、莉里架を調子にのせないの! 転んじゃったら大変でしょ」
「そうそう、そんなことになったら心配症の旦那がとんでもないスピードで飛んで来るに違いないんだから」

 新奈が莉里架をソファに座らせると、千早が笑いながら言った。

「確かに葉介ならやりかねないかもー!」

 三人は感慨深そうに莉里架を見つめると、彼女の体を全員で抱きしめた。

「莉里架が結婚だもんね。私たちも大人になったわけだよね」
「制服を着て笑い合っていた時代が懐かしいなぁ」
「でも四人で集まれば、気持ちはあの頃に戻るよねぇ」
「うふふ、私もそう思う」

 その時、控え室のドアがノックされ、グレーのタキシードを着た葉介が入ってくる。

「莉里架、そろそろ準備……」

 と言いかけたところで、四人が抱き合う姿を目にして、急に無表情になる。

 そんな葉介を見ながら、千早は何故か得意げな表情で鼻息を荒くすると、わざと莉里架と顔を密着させた。

「あら、聖人君子の安東くんじゃない。おひさー」
「……お久しぶりです。相変わらずお元気そうですね」
「元気よー。だからこうして莉里架とこれからも変わらない友情を深めてるわけ」

 そう言って千早が莉里架を強く抱きしめると、明らかに葉介の空気感が変わる。

 あぁ、前に言ってたのはこういうことだったんだぁ……葉介ってば、女の子の千早ちゃん相手にめちゃくちゃ苛立ってるーーまるで犬と猿の戦いを見ているかのような、複雑な気分になる。
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