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後日談
その10
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私は、見合いババアに……なる!
少しでも時間があるときには李夏さまと白龍と相談を重ね、年に何回かの新しい行事を企画することにした私だった。
表向きは妃嬪たちの技能発表会、その実は集団見合いである。
妃嬪たちにはそれぞれ得意なものを発表してもらい、その見学を官吏や武官たちが出来るようにするのだ。もちろん会話などの交流は出来ないが、それでもきっと美人揃いの妃嬪たちなので、見初められる人も多いに違いない。そういう目論見だ。
「一応皇帝に披露するという名目なので、もちろん気に入った子がいたらご指名ができます」
ご飯を食べながらにこやかに言う私。
「そしてお前が皇后辞めるとか言い出すんだろう? 絶対にやらねえわ」
それに対し何故か苦虫を噛み潰したかのような白龍。
「まあ少なくとも皇后腹の皇子や皇女は諦めていただきますが」
「だからやらねえって……」
そんな会話があったことは、もちろん他の人には内緒です。
後宮に残りたい、結婚なんて死んでも嫌だという人は、何も発表しないで静かにしていればいい。見初められて結婚したい人は、頑張ってね。
そんな仕組みにしてみました。
なにしろここは皇宮なので、ここにいる男性たちは基本官吏も武官もある程度身元のしっかりしたエリートだ。
中には貴族や皇族もいる。というよりも貴族や皇族は皇宮に一番多い。
だから強制的に実家に帰ってから候補に挙がる結婚相手の候補に比べたら、超絶優良物件たちだった。
なので、妃嬪たちにとっても良い条件だと思う。
もちろん拒否権もあり、ということで。
すると、
「まあそうしたら、後宮に居ながらにしてこの目でたくさんのロマンスが見れますのね!」
と、まず呉徳妃が大喜びだった。
「基本は下級妃でと考えていましたが、もちろん上級妃でもご希望がありましたら主上に許可をいただきますが……何か発表されますか?」
私は一応声をかけた。減らすならとにかく下級妃からかなとは思ったのだけれど。
「まあ私、きっとお父様がお許しになりませんわ。それにここでの生活も気に入っていますのよ。そのうちお願いするかもしれませんが……。周充媛さまはどうされますか?」
そう、久しぶりの呉徳妃とのお茶会には、周元貴妃、現充媛さまも参加しているのだった。
でも周充媛さまも今ではすっかり普通の娘のように明るく、ちょっとだけはにかみながら言うのだった。
「私も……今はここでの生活をもうしばらくは……。まだ母が亡くなって一年経っていませんし、後宮の外に出たこともありませんので……」
ということなので、当面基本的には下級妃たちのお見合いを頑張ることにする。
下級妃たちも、皇帝のお渡りがなければ基本やることがそれほどないので、単なる発表会としても生活の励みになるのでは。
でも時間の都合上一度に百人もは特技の披露なんて出来ないので、最初の一回目は特に結婚に前向きな人と、あとは年齢の上の人からということになった。
そして私は立案だけして、あとは後宮の宦官と女官、そして皇宮側の官吏にお任せしたのだった。綺麗に着飾った妃嬪たちがいろいろな技能を披露するのを見るのが、今からとても楽しみだ。
だから、あとは。
少しでも時間があるときには李夏さまと白龍と相談を重ね、年に何回かの新しい行事を企画することにした私だった。
表向きは妃嬪たちの技能発表会、その実は集団見合いである。
妃嬪たちにはそれぞれ得意なものを発表してもらい、その見学を官吏や武官たちが出来るようにするのだ。もちろん会話などの交流は出来ないが、それでもきっと美人揃いの妃嬪たちなので、見初められる人も多いに違いない。そういう目論見だ。
「一応皇帝に披露するという名目なので、もちろん気に入った子がいたらご指名ができます」
ご飯を食べながらにこやかに言う私。
「そしてお前が皇后辞めるとか言い出すんだろう? 絶対にやらねえわ」
それに対し何故か苦虫を噛み潰したかのような白龍。
「まあ少なくとも皇后腹の皇子や皇女は諦めていただきますが」
「だからやらねえって……」
そんな会話があったことは、もちろん他の人には内緒です。
後宮に残りたい、結婚なんて死んでも嫌だという人は、何も発表しないで静かにしていればいい。見初められて結婚したい人は、頑張ってね。
そんな仕組みにしてみました。
なにしろここは皇宮なので、ここにいる男性たちは基本官吏も武官もある程度身元のしっかりしたエリートだ。
中には貴族や皇族もいる。というよりも貴族や皇族は皇宮に一番多い。
だから強制的に実家に帰ってから候補に挙がる結婚相手の候補に比べたら、超絶優良物件たちだった。
なので、妃嬪たちにとっても良い条件だと思う。
もちろん拒否権もあり、ということで。
すると、
「まあそうしたら、後宮に居ながらにしてこの目でたくさんのロマンスが見れますのね!」
と、まず呉徳妃が大喜びだった。
「基本は下級妃でと考えていましたが、もちろん上級妃でもご希望がありましたら主上に許可をいただきますが……何か発表されますか?」
私は一応声をかけた。減らすならとにかく下級妃からかなとは思ったのだけれど。
「まあ私、きっとお父様がお許しになりませんわ。それにここでの生活も気に入っていますのよ。そのうちお願いするかもしれませんが……。周充媛さまはどうされますか?」
そう、久しぶりの呉徳妃とのお茶会には、周元貴妃、現充媛さまも参加しているのだった。
でも周充媛さまも今ではすっかり普通の娘のように明るく、ちょっとだけはにかみながら言うのだった。
「私も……今はここでの生活をもうしばらくは……。まだ母が亡くなって一年経っていませんし、後宮の外に出たこともありませんので……」
ということなので、当面基本的には下級妃たちのお見合いを頑張ることにする。
下級妃たちも、皇帝のお渡りがなければ基本やることがそれほどないので、単なる発表会としても生活の励みになるのでは。
でも時間の都合上一度に百人もは特技の披露なんて出来ないので、最初の一回目は特に結婚に前向きな人と、あとは年齢の上の人からということになった。
そして私は立案だけして、あとは後宮の宦官と女官、そして皇宮側の官吏にお任せしたのだった。綺麗に着飾った妃嬪たちがいろいろな技能を披露するのを見るのが、今からとても楽しみだ。
だから、あとは。
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