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始まりの伝説
第八話
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静寂に包まれる夜闇の丘で黒を基調とした鎧姿の一人の少年が立っていた。
肌寒い夜の風に少し寒気を感じながら少年は丘の下に見える敵の幕営を思案顔で眺めていた。
視線先にはガリアン諸王国連合軍の幕営がある。
そこには無数の篝火に火が灯っていて、夜の大地をオレンジ色に染めている。
篝火と松明の明かり、そして、暗闇の中でもよく見える幕営の大体の数を頭の中で計算し、そこから導き出される敵兵の数を予測していく。
「なるほど。数はざっと五千ってとこか」
ガリアン諸王国連合軍が一個軍団の半数をこっちに向けたこと彼は見抜いた。
こんな芸当は夜目が効く彼には簡単なのだろうが、他の人間にはできない技だ。
「この程度ならいけるな。よし……」
意味深な発言をした彼は再び何かを考え始める。
そして、何かを待ってるようにも見えた。
少し長めの癖のある白髪、茶色い瞳の少年の背後から騎士の身なりをした若い女が歩み寄ってきた。
金色長髪の女騎士が少年に話しかける。
「マティアス様、まだお眠りにならないのですか?」
その言葉にマティアスと呼ばれた少年がゆっくりと振り返り、小首を傾げた。
「なんで?」
深い理由はなかった彼女は問われて、口が吃る。
「なんで? あ、いや、その……ですね、もう夜遅いですし、それに連日連夜の移動でしたので……お疲れなのではないか、と……?」
「気遣いはありがたく思おう。だがこれから忙しくなる」
「というと?」
「お前はバカか? なんで俺がまだ鎧を着たままなのか、わからないのか?」
強めの叱責に女騎士は申し訳ないと小さく頭を下げる。
「……すいません」
「ったく」
丘の上に立っていたマティアスは呆れたように態度をとった。
「……これから夜襲を仕掛ける」
それに女騎士は驚き顔をした。
「こ、こんな夜遅くにですか??」
「当たり前だ。むしろ夜遅いのがいいんだ。てか、お前はそんなこともわからないのか? バカなのか? 俺より何年、騎士をしているんだ?」
「あ、えっと、はい、すいません……」
女騎士はマティアスよりも五年ほど騎士歴は長い。
そんな彼の下についている彼女は別に屈辱的には思っていなかったし、今も罵倒されているが、嫌だとは思えず、気にならなかった。
むしろ、ありがとうございます、なんて、言葉が口からでそうで、それが怖かった。
喜びを押し殺しながら尋ねる。
「……不出来な私に、わかるように説明をしては頂けませんか?」
見上げてくる彼女にマティアスは大きなため息を吐く。
「……もう真夜中だ。敵側はほとんど寝静まっている。だから夜襲をするんだ」
「おぉ、なるほど」
(―――――何がなるほどなんだ、私は……?)
わかっていないが、わかっていることにする。
「ですが、どうして、寝静まったとわかるのですか?」
「はぁ? そんなこと敵の幕舎を見ればわかるだろ普通?」
浮かない顔をする女騎士に呆れて文句も言えない。
「たく、お前も上がって見ろ」
「あ、は、はい!」
女騎士は言われるまま、丘の上へと駆け上がる。
マティアスが斜面になった丘を登ろうとした女騎士に手を差し伸べる。
彼女は差し伸ばされた手を躊躇いながらも掴んだ。
力強く引っ張り上げられた彼女は思わず、声が漏れた。
「なんだ、その情けない声は? まるで女だな」
マティアスが苦笑いする。
「あの、私、一応、女なんですが?」
「あ、そうか。そうだったな貧乳」
「ひっ―――」
確かに斬りこみ隊長とか、豪勇とかいろいろ言われちゃってるけど、一応、女ですが、胸ないけど、立派な女です、と言いかけたが、あることに気が付いた。
それは彼の顔がすぐ目の前にあったことだ。
そして、腰に手を回されている。
(―――――え? え? え……)
唇と唇が触れそうな距離に思わず、心臓が止まりかける。
綺麗な白い肌、そして、美貌。
女ではないかと思えるほど、顔が整っていた。
思わず、見惚れてしまう。
頬を染めて、しばらく彼の横顔を見つめているとようやくマティアスは彼女の視線に気が付いた。
「何を見ている?」
「あ、すいません……」
「見ろ」
マティアスが顎である方向を差した。
「ほらな、外にいる敵兵も少ないだろ?」
「……?」
彼女は目を細めて見たが周辺一帯は真っ暗で何も見えなかった。
確かに薄っすらと灯りらしきものはわかるが幕舎までは見えない。
しかし、見えませんでした、など言えず、なるほど、とわかったかのような素振りで誤魔化した。
マティアスから見ると闇夜の中に敵の幕営がはっきりとではないが見えている。
彼はその幕舎周辺からたいまつの灯りが少なくなったことに気が付いていた。
それは掲げる人間がいなくなったことを意味する。
マティアスはこれを待っていたのだ。
敵はこの日はもう攻撃してこないだろう、という予想で動いている。
というより、攻撃してくるだけの戦力がないと判断しているのだろう。
巡回する敵兵の数も極端に少なくなった。
夜は夜襲を気を付けるために兵を交代で廻らせるのが普通だが、廻る兵士が少ないということは手を抜いている証拠だ。
マティアスにはそれがわかっているが、夜に敵の動きなど見えるはずもなく、普通の人間なら目を凝らしてもわからない。
それが普通なのだが、彼には遠くまで見えているようだった。
マティアスは丘を飛び降りるとそのまま自分の幕舎へと向かっていく。
「どちらへ??」
「部隊を叩き起こせ。全軍出撃だ!」
「は、はッ!!」
女騎士も速足で、彼の後を追った。
―――――数刻後、幕営で事前に待機させていた軍馬にマティアスは勢いよく乗る。
彼にならって、後ろに待機していた深淵騎士らも馬に跨り、緊張した面立ちでマティアスを見つめた。
マティアスが振り返る。
「いいか? 赤い布は何があっても外すな」
彼の言葉に従うように、深淵騎士らは右腕に赤い布を巻き付けていった。
これが何を意味するのか、その時は相手側はわからなかっただろう。
「もう一度言う。何があっても赤い布だけは外すな。間違えて斬りたくないからな」
緊張気味の若い騎士らに喝を入れる。
「返事はッ!」
「「「「はいッ!!」」」」
若々しい声で返事が返って来る。
マティアスは口端を釣り上げた。
「良い返事だ」
深淵騎士団のメンバー全員、女騎士だという異例の光景だった。
女だからって、弱いわけではない。
深淵騎士団にいる彼女らは全員、選りすぐりの精鋭揃いだ。
他の騎士団が羨むほどの技量と剣技に長けている者が多い。
そして、何より全員、美人で、凛々しくて、カッコイイ女を揃えている。
団長の趣味でそうなった、なんて言えないので、軍務省には強さを求めたら必然的に美人が集まりました、と言っている。
軍務大臣はマティアスが意図的に女だけを採用していると思ってはいるが、だからといって、注意する必要性はないのでしていない。
むしろ、呆れていて、自覚のない女垂らしだ、と軍務省では言われている。
その中で誰よりも一番凛々しい顔をした女騎士モルガはマティアスのお気に入りだった。
彼女は強い、とにかく強い。
女だからと舐めてかかった敵兵は全員、首と胴を切り離されている。
そんなモルガが彼の横に馬を並べた。
「マティアス様。全員、準備万全、いつでも行けますッ!」
気合の入った顔にマティアスは頷く。
「モルガ、しっかり、俺の守れよ?」
「勿論ッ!」
そういって、長槍を脇に抱え、鼻息を鳴らす。
まるで、獅子だな、と小さくつぶやく。
「よし、お前ら、死んだら絶対に許さないぞ。生きて俺の元へ帰ってこい」
深淵騎士団の女騎士らが強く頷いた。
マティアスはそれを見て、うなづき返すと腰に提げていた長剣を抜き、前へと突き出す。
「勝利を帝国にッ! 深淵騎士団、突撃ィィイイッ―――――!!!!!」
「「「「おぉおおおおおおおおおお――――――――ッ!!!!!」」」」
闇夜に突然、凄まじい喚声が一斉に上がったと思うと丘の上から雪崩の如く、騎兵が駆け下りてきていた。
地響きがし、ガリアン諸王国連合軍の兵士らが驚いて、飛び起きた頃には深淵騎士団が幕営や兵士を次々に踏みつぶしていく光景が広がっていたのであった。
肌寒い夜の風に少し寒気を感じながら少年は丘の下に見える敵の幕営を思案顔で眺めていた。
視線先にはガリアン諸王国連合軍の幕営がある。
そこには無数の篝火に火が灯っていて、夜の大地をオレンジ色に染めている。
篝火と松明の明かり、そして、暗闇の中でもよく見える幕営の大体の数を頭の中で計算し、そこから導き出される敵兵の数を予測していく。
「なるほど。数はざっと五千ってとこか」
ガリアン諸王国連合軍が一個軍団の半数をこっちに向けたこと彼は見抜いた。
こんな芸当は夜目が効く彼には簡単なのだろうが、他の人間にはできない技だ。
「この程度ならいけるな。よし……」
意味深な発言をした彼は再び何かを考え始める。
そして、何かを待ってるようにも見えた。
少し長めの癖のある白髪、茶色い瞳の少年の背後から騎士の身なりをした若い女が歩み寄ってきた。
金色長髪の女騎士が少年に話しかける。
「マティアス様、まだお眠りにならないのですか?」
その言葉にマティアスと呼ばれた少年がゆっくりと振り返り、小首を傾げた。
「なんで?」
深い理由はなかった彼女は問われて、口が吃る。
「なんで? あ、いや、その……ですね、もう夜遅いですし、それに連日連夜の移動でしたので……お疲れなのではないか、と……?」
「気遣いはありがたく思おう。だがこれから忙しくなる」
「というと?」
「お前はバカか? なんで俺がまだ鎧を着たままなのか、わからないのか?」
強めの叱責に女騎士は申し訳ないと小さく頭を下げる。
「……すいません」
「ったく」
丘の上に立っていたマティアスは呆れたように態度をとった。
「……これから夜襲を仕掛ける」
それに女騎士は驚き顔をした。
「こ、こんな夜遅くにですか??」
「当たり前だ。むしろ夜遅いのがいいんだ。てか、お前はそんなこともわからないのか? バカなのか? 俺より何年、騎士をしているんだ?」
「あ、えっと、はい、すいません……」
女騎士はマティアスよりも五年ほど騎士歴は長い。
そんな彼の下についている彼女は別に屈辱的には思っていなかったし、今も罵倒されているが、嫌だとは思えず、気にならなかった。
むしろ、ありがとうございます、なんて、言葉が口からでそうで、それが怖かった。
喜びを押し殺しながら尋ねる。
「……不出来な私に、わかるように説明をしては頂けませんか?」
見上げてくる彼女にマティアスは大きなため息を吐く。
「……もう真夜中だ。敵側はほとんど寝静まっている。だから夜襲をするんだ」
「おぉ、なるほど」
(―――――何がなるほどなんだ、私は……?)
わかっていないが、わかっていることにする。
「ですが、どうして、寝静まったとわかるのですか?」
「はぁ? そんなこと敵の幕舎を見ればわかるだろ普通?」
浮かない顔をする女騎士に呆れて文句も言えない。
「たく、お前も上がって見ろ」
「あ、は、はい!」
女騎士は言われるまま、丘の上へと駆け上がる。
マティアスが斜面になった丘を登ろうとした女騎士に手を差し伸べる。
彼女は差し伸ばされた手を躊躇いながらも掴んだ。
力強く引っ張り上げられた彼女は思わず、声が漏れた。
「なんだ、その情けない声は? まるで女だな」
マティアスが苦笑いする。
「あの、私、一応、女なんですが?」
「あ、そうか。そうだったな貧乳」
「ひっ―――」
確かに斬りこみ隊長とか、豪勇とかいろいろ言われちゃってるけど、一応、女ですが、胸ないけど、立派な女です、と言いかけたが、あることに気が付いた。
それは彼の顔がすぐ目の前にあったことだ。
そして、腰に手を回されている。
(―――――え? え? え……)
唇と唇が触れそうな距離に思わず、心臓が止まりかける。
綺麗な白い肌、そして、美貌。
女ではないかと思えるほど、顔が整っていた。
思わず、見惚れてしまう。
頬を染めて、しばらく彼の横顔を見つめているとようやくマティアスは彼女の視線に気が付いた。
「何を見ている?」
「あ、すいません……」
「見ろ」
マティアスが顎である方向を差した。
「ほらな、外にいる敵兵も少ないだろ?」
「……?」
彼女は目を細めて見たが周辺一帯は真っ暗で何も見えなかった。
確かに薄っすらと灯りらしきものはわかるが幕舎までは見えない。
しかし、見えませんでした、など言えず、なるほど、とわかったかのような素振りで誤魔化した。
マティアスから見ると闇夜の中に敵の幕営がはっきりとではないが見えている。
彼はその幕舎周辺からたいまつの灯りが少なくなったことに気が付いていた。
それは掲げる人間がいなくなったことを意味する。
マティアスはこれを待っていたのだ。
敵はこの日はもう攻撃してこないだろう、という予想で動いている。
というより、攻撃してくるだけの戦力がないと判断しているのだろう。
巡回する敵兵の数も極端に少なくなった。
夜は夜襲を気を付けるために兵を交代で廻らせるのが普通だが、廻る兵士が少ないということは手を抜いている証拠だ。
マティアスにはそれがわかっているが、夜に敵の動きなど見えるはずもなく、普通の人間なら目を凝らしてもわからない。
それが普通なのだが、彼には遠くまで見えているようだった。
マティアスは丘を飛び降りるとそのまま自分の幕舎へと向かっていく。
「どちらへ??」
「部隊を叩き起こせ。全軍出撃だ!」
「は、はッ!!」
女騎士も速足で、彼の後を追った。
―――――数刻後、幕営で事前に待機させていた軍馬にマティアスは勢いよく乗る。
彼にならって、後ろに待機していた深淵騎士らも馬に跨り、緊張した面立ちでマティアスを見つめた。
マティアスが振り返る。
「いいか? 赤い布は何があっても外すな」
彼の言葉に従うように、深淵騎士らは右腕に赤い布を巻き付けていった。
これが何を意味するのか、その時は相手側はわからなかっただろう。
「もう一度言う。何があっても赤い布だけは外すな。間違えて斬りたくないからな」
緊張気味の若い騎士らに喝を入れる。
「返事はッ!」
「「「「はいッ!!」」」」
若々しい声で返事が返って来る。
マティアスは口端を釣り上げた。
「良い返事だ」
深淵騎士団のメンバー全員、女騎士だという異例の光景だった。
女だからって、弱いわけではない。
深淵騎士団にいる彼女らは全員、選りすぐりの精鋭揃いだ。
他の騎士団が羨むほどの技量と剣技に長けている者が多い。
そして、何より全員、美人で、凛々しくて、カッコイイ女を揃えている。
団長の趣味でそうなった、なんて言えないので、軍務省には強さを求めたら必然的に美人が集まりました、と言っている。
軍務大臣はマティアスが意図的に女だけを採用していると思ってはいるが、だからといって、注意する必要性はないのでしていない。
むしろ、呆れていて、自覚のない女垂らしだ、と軍務省では言われている。
その中で誰よりも一番凛々しい顔をした女騎士モルガはマティアスのお気に入りだった。
彼女は強い、とにかく強い。
女だからと舐めてかかった敵兵は全員、首と胴を切り離されている。
そんなモルガが彼の横に馬を並べた。
「マティアス様。全員、準備万全、いつでも行けますッ!」
気合の入った顔にマティアスは頷く。
「モルガ、しっかり、俺の守れよ?」
「勿論ッ!」
そういって、長槍を脇に抱え、鼻息を鳴らす。
まるで、獅子だな、と小さくつぶやく。
「よし、お前ら、死んだら絶対に許さないぞ。生きて俺の元へ帰ってこい」
深淵騎士団の女騎士らが強く頷いた。
マティアスはそれを見て、うなづき返すと腰に提げていた長剣を抜き、前へと突き出す。
「勝利を帝国にッ! 深淵騎士団、突撃ィィイイッ―――――!!!!!」
「「「「おぉおおおおおおおおおお――――――――ッ!!!!!」」」」
闇夜に突然、凄まじい喚声が一斉に上がったと思うと丘の上から雪崩の如く、騎兵が駆け下りてきていた。
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