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第七話 我らが至高なる御方
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「まぁ、いいけど……。それより、君の名前は?」
「私はレオと言います」
「レオか。ふーん。ところでなんで君は魔女なんて言われていたの?」
「それは……」
口籠るレオ。ロランは改めて、レオの格好を見る。白いローブの下からは、ボロ布同然の服が見える。そして所々に泥汚れが目立っていた。黒髪に茶色の肌。それだけで、この辺りでは珍しい人種だと言えるだろう。今更、気が付いたが、オッドアイであることにも驚く。右目は赤、左目は青という左右異なる色をしていたのだ。ロランはそれで察した。
「あぁ、君、もしかしてオルデアンの魔女の生まれ変わりとかか?」
「ち、違う! 私は、私は……魔女なんかじゃない……」
彼女の瞳からは涙が流れ出した。どれだけ彼女が魔女に似ているからと蔑まれてきたのか、ロランには知る由もなかったが、反応を見ればわかる。ロランは泣かせてしまったことに慌てる。
「わ、悪い。そんなつもりじゃなかったんだ。つい、レイラに似ていたから」
「レイラに似ている……?」
「あっ」
ロランは自分の失言に気付いた。
「もしかして、オルデアンの魔女を見たことあるんですか?」
「そ、そんなわけないじゃないか。数百年前のことだし」
明らかに視線が泳ぎ、動揺を見せた。
「それならどうして、私がオルデアンの魔女に似ていると?」
「え? えっと……ほらっ古文書、そう古文書に描かれていたんだよ。その君と同じような見た目をした少女が」
苦し紛れの説明だったがレオはそれ以上、質問はしようとはしなかった。
「そうなんですか……」
「あぁ、そうだよ」
レオは涙を裾で拭う。気まずい雰囲気が流れる。耐えられなくなったロランはその場から逃走することを決める。
「まぁ、まぁそういうことだから。よかった。助けることができた。君のことは覚えておくよ。んじゃ、そういうことで」
立ち去ろうとするレオは慌てて立ち上がって、ロランの前に立ちふさがる。
「待ってください! まだお礼が出来ていません!」
「いや、だから気にしないでくれ」
「お願いします!」
「……いや、それはそれで困るんだけど」
「お願いします!」
鼻先と鼻先が触れ合うほど近づいてくるレオ。
「わかった! わかったから!」
そういって、レオの両肩をもって、押し返す。
「本当ですか!」
ぱぁ~と顔を明るくするレオ。かわいいと思ってしまったロランだった。
「あぁ~もう好きにしてくれ!」
半ば自棄になって言うロランだった。
♦♦♦♦♦
レオは身体を震わせながら両手に息を吹きかけ、自分の身体を擦っていた。今は真冬。辺りはすっかり雪化粧となっていた。
今いる場所は家屋だが、壁は崩れ落ち、天井も一部が落ちている。
そこから冷たい空気が入り込んできていた。
レオの吐く息は白く、冷気が容赦なくレオの体温を奪っていく。
ロランは魔族なので寒さに耐性があるため、平気な顔をしている。
寒がっていることに気づいたロランはレオの服装を見る。
服装は薄着で、真冬を過ごす装備ではなかったことに気づき、慌ててロランは指を鳴らす。
するとすぐにロランの作る影から突然、頭が出できたと思うとメイドの服を着た茶髪の女性がゆっくりと浮き上がってきた。まるで、そこにずっといたかのように。
「――――お呼びでしょうか、我が主様」
恭しく頭を下げたメイド服の女性の見た目は普通のメイドに見えた。
しかし、その顔を見ると人間ではないことがすぐにわかった。
目は爬虫類の持つ目で、蛇のような舌が見え隠れする。
あきらかに魔族だった。
メイド服の女性が卑しい者を見るような目でチラリと見る。
「ところで、我が主様、この女は?」
冷たい視線が向けられる。その目を見つめることが出来ず、レオは視線を落とした。
メイド服の女性は目を細め、何かを見分けたような顔をしたあと続けて言う。
「人間……いや、魔女です、か」
忌み嫌うような声音にレオは身体を縮こませた。右手にはいつの間にか、大きな湾曲した剣が握られていた。禍々しい剣先をレオに向け、一歩前に踏み出したところで、ロランがメイド服の女性を呼び止める。
「リベル、この子は僕の保護下に入っている。手を出すことは許されないよ」
「し、しかし、我が主様。なぜ、このような下等生物を?」
リベルと呼ばれたメイド服の女性がレオをギロリと睨みつける。
「君に説明がいるのかい?」
少し考えているように剣を下ろす。
「いえ……。我が主様のお考えであれば……出過ぎた真似をしてしまい、申し訳ございません」
そういって、眉を八の字にしてから申し訳なさそうに頭を下げ、ロランに敬意を示すように深々とお辞儀した。それにロランは小さく頷くと彼女に命じた。
「この子に毛布、それと分厚い服を渡してあげて欲しい」
それにリベルの眉がはねた。
「この下等生物にですか?」
「言葉が汚い」
「失礼いたしました。この虫にですか?」
「それもダメ」
「……えっと、このお子様にですか?」
「それで、よろしい。そう。寒そうだからね」
リベルと呼ばれたメイド服の女性がチラリと一瞥したあと手をかざした。すると空間が歪み、そこへ手を突っ込む。手は空間の中へ入り込み、何かを探るようにして、見つけたのか、手を引っ張り出すと分厚い毛皮の羽織物が出てきた。それをレオに投げ渡す。渡されたレオは戸惑いつつもに袖を通した。
「あったかい……」
そう小さな声でボソついたあとリベルにペコリと頭を下げた。それにリベルはフン、と鼻を鳴らしそっぽを向く。
ロランはそれには思わず苦笑いしてしまう。
(――――リベルは相変わらずだな……人を見下す癖がある)
人と魔物との間に相いれない存在ということもこの根深い感情から来ている。
人間は弱い。力もなければ、魔力も少ししかない。そして、気が付けば寿命で死んでしまうのだ。だから、魔物や魔族たちは人間を自分たちよりも脆弱な存在として見下す癖がある。
『人間は自分たちよりも劣っている』といったような固定概念が根付いているのだ。
「私はレオと言います」
「レオか。ふーん。ところでなんで君は魔女なんて言われていたの?」
「それは……」
口籠るレオ。ロランは改めて、レオの格好を見る。白いローブの下からは、ボロ布同然の服が見える。そして所々に泥汚れが目立っていた。黒髪に茶色の肌。それだけで、この辺りでは珍しい人種だと言えるだろう。今更、気が付いたが、オッドアイであることにも驚く。右目は赤、左目は青という左右異なる色をしていたのだ。ロランはそれで察した。
「あぁ、君、もしかしてオルデアンの魔女の生まれ変わりとかか?」
「ち、違う! 私は、私は……魔女なんかじゃない……」
彼女の瞳からは涙が流れ出した。どれだけ彼女が魔女に似ているからと蔑まれてきたのか、ロランには知る由もなかったが、反応を見ればわかる。ロランは泣かせてしまったことに慌てる。
「わ、悪い。そんなつもりじゃなかったんだ。つい、レイラに似ていたから」
「レイラに似ている……?」
「あっ」
ロランは自分の失言に気付いた。
「もしかして、オルデアンの魔女を見たことあるんですか?」
「そ、そんなわけないじゃないか。数百年前のことだし」
明らかに視線が泳ぎ、動揺を見せた。
「それならどうして、私がオルデアンの魔女に似ていると?」
「え? えっと……ほらっ古文書、そう古文書に描かれていたんだよ。その君と同じような見た目をした少女が」
苦し紛れの説明だったがレオはそれ以上、質問はしようとはしなかった。
「そうなんですか……」
「あぁ、そうだよ」
レオは涙を裾で拭う。気まずい雰囲気が流れる。耐えられなくなったロランはその場から逃走することを決める。
「まぁ、まぁそういうことだから。よかった。助けることができた。君のことは覚えておくよ。んじゃ、そういうことで」
立ち去ろうとするレオは慌てて立ち上がって、ロランの前に立ちふさがる。
「待ってください! まだお礼が出来ていません!」
「いや、だから気にしないでくれ」
「お願いします!」
「……いや、それはそれで困るんだけど」
「お願いします!」
鼻先と鼻先が触れ合うほど近づいてくるレオ。
「わかった! わかったから!」
そういって、レオの両肩をもって、押し返す。
「本当ですか!」
ぱぁ~と顔を明るくするレオ。かわいいと思ってしまったロランだった。
「あぁ~もう好きにしてくれ!」
半ば自棄になって言うロランだった。
♦♦♦♦♦
レオは身体を震わせながら両手に息を吹きかけ、自分の身体を擦っていた。今は真冬。辺りはすっかり雪化粧となっていた。
今いる場所は家屋だが、壁は崩れ落ち、天井も一部が落ちている。
そこから冷たい空気が入り込んできていた。
レオの吐く息は白く、冷気が容赦なくレオの体温を奪っていく。
ロランは魔族なので寒さに耐性があるため、平気な顔をしている。
寒がっていることに気づいたロランはレオの服装を見る。
服装は薄着で、真冬を過ごす装備ではなかったことに気づき、慌ててロランは指を鳴らす。
するとすぐにロランの作る影から突然、頭が出できたと思うとメイドの服を着た茶髪の女性がゆっくりと浮き上がってきた。まるで、そこにずっといたかのように。
「――――お呼びでしょうか、我が主様」
恭しく頭を下げたメイド服の女性の見た目は普通のメイドに見えた。
しかし、その顔を見ると人間ではないことがすぐにわかった。
目は爬虫類の持つ目で、蛇のような舌が見え隠れする。
あきらかに魔族だった。
メイド服の女性が卑しい者を見るような目でチラリと見る。
「ところで、我が主様、この女は?」
冷たい視線が向けられる。その目を見つめることが出来ず、レオは視線を落とした。
メイド服の女性は目を細め、何かを見分けたような顔をしたあと続けて言う。
「人間……いや、魔女です、か」
忌み嫌うような声音にレオは身体を縮こませた。右手にはいつの間にか、大きな湾曲した剣が握られていた。禍々しい剣先をレオに向け、一歩前に踏み出したところで、ロランがメイド服の女性を呼び止める。
「リベル、この子は僕の保護下に入っている。手を出すことは許されないよ」
「し、しかし、我が主様。なぜ、このような下等生物を?」
リベルと呼ばれたメイド服の女性がレオをギロリと睨みつける。
「君に説明がいるのかい?」
少し考えているように剣を下ろす。
「いえ……。我が主様のお考えであれば……出過ぎた真似をしてしまい、申し訳ございません」
そういって、眉を八の字にしてから申し訳なさそうに頭を下げ、ロランに敬意を示すように深々とお辞儀した。それにロランは小さく頷くと彼女に命じた。
「この子に毛布、それと分厚い服を渡してあげて欲しい」
それにリベルの眉がはねた。
「この下等生物にですか?」
「言葉が汚い」
「失礼いたしました。この虫にですか?」
「それもダメ」
「……えっと、このお子様にですか?」
「それで、よろしい。そう。寒そうだからね」
リベルと呼ばれたメイド服の女性がチラリと一瞥したあと手をかざした。すると空間が歪み、そこへ手を突っ込む。手は空間の中へ入り込み、何かを探るようにして、見つけたのか、手を引っ張り出すと分厚い毛皮の羽織物が出てきた。それをレオに投げ渡す。渡されたレオは戸惑いつつもに袖を通した。
「あったかい……」
そう小さな声でボソついたあとリベルにペコリと頭を下げた。それにリベルはフン、と鼻を鳴らしそっぽを向く。
ロランはそれには思わず苦笑いしてしまう。
(――――リベルは相変わらずだな……人を見下す癖がある)
人と魔物との間に相いれない存在ということもこの根深い感情から来ている。
人間は弱い。力もなければ、魔力も少ししかない。そして、気が付けば寿命で死んでしまうのだ。だから、魔物や魔族たちは人間を自分たちよりも脆弱な存在として見下す癖がある。
『人間は自分たちよりも劣っている』といったような固定概念が根付いているのだ。
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