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目が覚めたら檻の中でした
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「え……っと?」
視界を遮っていた黒い布が消え去り、真っ暗だった視界が急に明るくなる。
ぱちぱち、と数回瞬きをして、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムは辺りを見回す。
あまり広いとは言い難い空間に、仮面を付けた人々が優雅に座り、一様にマルガリータへと興味深そうな視線を送っていた。
それは、どれもこれもとても好意的な物とは見え難く、どちらかと言えばあざ笑うような表情が、仮面の奥からでも伝わってくる。
そして、大勢のその奇異の目を受け止めるマルガリータは、一人小さな檻の中に囚われていた。
檻の隣に下卑た笑みを浮かべた男が立ち、ぱんぱんっと手を打ったのを、身動きが取れない程に小さなその檻の中で、マルガリータは呆然と座り込んだまま顔を上げて、虚ろな瞳で見ていた。
「それでは、本日のメイン商品! お貴族様から奴隷に堕とされた、悲劇の元令嬢! 是非、皆様奮って救いの手を!」
ざわついていた場内がそれを合図に静まり、それを満足そうに見回しながら、男は高らかにそう宣言した。
言葉とは裏腹に、助けてあげてくれと言うより、こいつでいくらでも楽しめと言わんばかりの顔で、マルガリータの紹介とその売買の開始を告げる。
だが当のマルガリータは、怖いとか悔しいとか悲しいとか不安とか、そう言った本来持つべき感情を抱いているどころではなかった。
(何コレ、ここどこ? 元貴族の令嬢って……まさか私の事!?)
次々と、恐らく一風変わった奴隷を手に入れるための金額が飛び交う声の中、マルガリータは混乱する思考を一端遮断する。
(落ち着いて、私。とりあえず今の状況は置いておいて、自己分析!)
周りには悲しそうに目を伏せたように見えただろうが、この時のマルガリータには、悲しんでいる暇などこれっぽっちもなかった。
むしろ、この状況下を脇において、他の事を考えられる図太ささえあったと言える。
マルガリータ・フォン・オーゼンハイム。
それは確かに、マルガリータの名前だった。
先ほど男が高らかに宣言した、元貴族の今は奴隷として売られている少女。
けれどマルガリータは、それが自分の名前だと理解するのと同時に、違う名前と人生をその記憶の中に宿していた。
そう、つい先ほど視界が開けた瞬間に思い出した過去。
久我真奈美、二十七歳。日本に住む、社会人五年目のごくごく平凡な事務員。
それが、今のマルガリータにある一番鮮明な自身の記憶だった。
特に大きな山も谷もなく、それなりに楽しく人並みに苦労もして生きてきた記憶は、頭の中にしっかりとある。
けれど同時に、この檻の中に入れられるに至るマルガリータとしての人生の記憶も、余すことなくあった。
むしろ今の状況下に置いては、真奈美の記憶の方がイレギュラーで、マルガリータの中に突然甦ったと言った方が正しいのかもしれない。
だからこそ気付いた。
真奈美は、この世界を知っている。真奈美は、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムを、知っている。
今この檻の中に入っている少女が、真奈美が大好きだった乙女ゲームの世界の悪役令嬢、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムその人だと。
(もしかして私、乙女ゲームの世界に生まれ変わっちゃった!?)
よくよく思い出してみると、久我真奈美としての人生が終わってしまった記憶が微かにある。
その頃は仕事が忙しくて、なんとか終電に飛び乗って夕食なのか夜食なのかもわからなくなった食事を買う為、ふらふらといつものように寄ったコンビニに、突然トラックが突っ込んできた所までのそれが。
(目が覚めた先が、病院のベッドじゃなくて檻の中って何なの? 悲しすぎない?)
つまり真奈美の人生は、あの時に終わってしまったという事なのだろう。
夢を見ているのかとも考えられるが、小さな檻の中で雑に扱われて痛む節々や、汚れた身体の気持ち悪さまでリアルに感じられて、とても夢だと片付けられない。
何故突然、真奈美の記憶が甦ったのかは謎だけれど、今のマルガリータは間違いなく二人分の人生の記憶を持った少女で、そしてその記憶をつき合わせると、この場所が乙女ゲームの世界であると半ば確信に近い推測が出来た。
何故そんなに自信を持っているのかと言えば、平凡な久我真奈美としての人生の中で、唯一の趣味と言えるのが乙女ゲームだったからだ。
そしてこの世界が、その中でもダントツで一番好きだった『君とラストダンスを(略して君ダン)』の設定や登場人物と、マルガリータの人生の中で関わってきた全てが同じだったから。
(しかも、このタイミングは無いでしょ……)
マルガリータが色々と思い起こしていた間にも、檻の外では奴隷売買のオークションが着々と進んでいる。
他人事のように眺めてしまうが、これはきっとマルガリータを誰が競り落とすかという、今後の人生においてかなり重要なイベントである事に間違いはなさそうだ。
乙女ゲーム内にこんなシーンがあるはずもないので、結果がどうなるのか、マルガリータにはまるでわからない。
『君ダン』は、王族や貴族の子息や令嬢の通う学園に元平民だったヒロインが転入する所から始まる、良くある学園モノの乙女ゲームである。
不慣れな生活や、元平民であるにも関わらず高スペックが故に妬まれ、いじめられながらも健気に頑張るヒロインが、そんな中で優しく手助けしてくれる攻略対象達と少しずつ愛を育み、各攻略対象毎に抱える問題を解決しながら、身分差を始めとした様々な障害を乗り越えて、年度末に開かれるダンスパーティのラストダンスを踊った攻略対象とハッピーエンドを迎える。
王道と言えば王道過ぎるゲームだが、侮るなかれ。
攻略対象が全員容姿端麗であるのはもちろん、ヒロインは可愛く悪役令嬢はきれい系、モブの生徒達でさえもきちんと描き込まれており、世界設定も本当にこんな国があったのではないかと思わせるくらいに練られていて、全員攻略した後も、キャラ達のその後をいつまでも妄想出来る良作だった。
(こんな世界で暮らせたらなぁ、なんて妄想もいっぱいした。確かに、したけど!)
悪役令嬢枠である、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムとして生まれ変わってしまった身としては、今の状況は全く嬉しくない。
(せめて、そうせめて……もう少し早い時点で、この記憶を思い出していたら、それなりに楽しめたかもしれないのに)
真奈美の知り得る情報を駆使して、悪役令嬢マルガリータに起こる未来を変えられたのではないだろうか。
ヒロインポジションにはなれなくとも、恋愛には発展しなくても、攻略対象とそれなりに仲良くなったり、二度目の学園生活を楽しんでみたりして、久我真奈美としての人生が終わってしまったのだとしても、生まれ変わった先で充分楽しい生活を送れたかもしれない。
けれど今置かれている状況を鑑みる限り、マルガリータとしての記憶を振り返る限り、既にどうにも出来ない所まで来てしまっているのは、明白だった。
何故なら、悪役令嬢としてのマルガリータの最後は、とあるルートにおいてヒロインへの嫌がらせを続けた挙句、エンディングを決める年度末のダンスパーティで断罪され、奴隷に堕とされる事になっているのを、久我真奈美としての記憶が鮮明に覚えていたからだ。
(これはもう、堕とされてる。どう考えても)
つまり、既に乙女ゲームとしての時間は終わっていて、ちゃんと悪役令嬢としての使命を全うしてしまっていて、断罪イベントまでしっかりこなしたマルガリータがここに居るわけだ。
「い、いやいやいやいや……そんな無理ゲーある?」
「静かにしろ!」
思わず呟いたマルガリータに反応した男に、檻をガシャンと強く蹴り上げられる。
それだけで身体がびくりと震えるのは、この数日間でマルガリータが受けた、理不尽な記憶からだ。
(死ぬの? 私、転生したって気付いた所で、また死ぬの?)
キャパオーバー気味になった頭をどうしてもそれ以上動かせず、やがて大きなざわめきと共にゲスい顔をした男が満面の笑みで、真っ黒なローブに真っ黒な仮面を付けた黒髪の、黒一色しかない見るからに怪しさ満載の男から大金を受け取る光景を、マルガリータはただただ呆然と眺めることしか出来なかった。
視界を遮っていた黒い布が消え去り、真っ暗だった視界が急に明るくなる。
ぱちぱち、と数回瞬きをして、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムは辺りを見回す。
あまり広いとは言い難い空間に、仮面を付けた人々が優雅に座り、一様にマルガリータへと興味深そうな視線を送っていた。
それは、どれもこれもとても好意的な物とは見え難く、どちらかと言えばあざ笑うような表情が、仮面の奥からでも伝わってくる。
そして、大勢のその奇異の目を受け止めるマルガリータは、一人小さな檻の中に囚われていた。
檻の隣に下卑た笑みを浮かべた男が立ち、ぱんぱんっと手を打ったのを、身動きが取れない程に小さなその檻の中で、マルガリータは呆然と座り込んだまま顔を上げて、虚ろな瞳で見ていた。
「それでは、本日のメイン商品! お貴族様から奴隷に堕とされた、悲劇の元令嬢! 是非、皆様奮って救いの手を!」
ざわついていた場内がそれを合図に静まり、それを満足そうに見回しながら、男は高らかにそう宣言した。
言葉とは裏腹に、助けてあげてくれと言うより、こいつでいくらでも楽しめと言わんばかりの顔で、マルガリータの紹介とその売買の開始を告げる。
だが当のマルガリータは、怖いとか悔しいとか悲しいとか不安とか、そう言った本来持つべき感情を抱いているどころではなかった。
(何コレ、ここどこ? 元貴族の令嬢って……まさか私の事!?)
次々と、恐らく一風変わった奴隷を手に入れるための金額が飛び交う声の中、マルガリータは混乱する思考を一端遮断する。
(落ち着いて、私。とりあえず今の状況は置いておいて、自己分析!)
周りには悲しそうに目を伏せたように見えただろうが、この時のマルガリータには、悲しんでいる暇などこれっぽっちもなかった。
むしろ、この状況下を脇において、他の事を考えられる図太ささえあったと言える。
マルガリータ・フォン・オーゼンハイム。
それは確かに、マルガリータの名前だった。
先ほど男が高らかに宣言した、元貴族の今は奴隷として売られている少女。
けれどマルガリータは、それが自分の名前だと理解するのと同時に、違う名前と人生をその記憶の中に宿していた。
そう、つい先ほど視界が開けた瞬間に思い出した過去。
久我真奈美、二十七歳。日本に住む、社会人五年目のごくごく平凡な事務員。
それが、今のマルガリータにある一番鮮明な自身の記憶だった。
特に大きな山も谷もなく、それなりに楽しく人並みに苦労もして生きてきた記憶は、頭の中にしっかりとある。
けれど同時に、この檻の中に入れられるに至るマルガリータとしての人生の記憶も、余すことなくあった。
むしろ今の状況下に置いては、真奈美の記憶の方がイレギュラーで、マルガリータの中に突然甦ったと言った方が正しいのかもしれない。
だからこそ気付いた。
真奈美は、この世界を知っている。真奈美は、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムを、知っている。
今この檻の中に入っている少女が、真奈美が大好きだった乙女ゲームの世界の悪役令嬢、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムその人だと。
(もしかして私、乙女ゲームの世界に生まれ変わっちゃった!?)
よくよく思い出してみると、久我真奈美としての人生が終わってしまった記憶が微かにある。
その頃は仕事が忙しくて、なんとか終電に飛び乗って夕食なのか夜食なのかもわからなくなった食事を買う為、ふらふらといつものように寄ったコンビニに、突然トラックが突っ込んできた所までのそれが。
(目が覚めた先が、病院のベッドじゃなくて檻の中って何なの? 悲しすぎない?)
つまり真奈美の人生は、あの時に終わってしまったという事なのだろう。
夢を見ているのかとも考えられるが、小さな檻の中で雑に扱われて痛む節々や、汚れた身体の気持ち悪さまでリアルに感じられて、とても夢だと片付けられない。
何故突然、真奈美の記憶が甦ったのかは謎だけれど、今のマルガリータは間違いなく二人分の人生の記憶を持った少女で、そしてその記憶をつき合わせると、この場所が乙女ゲームの世界であると半ば確信に近い推測が出来た。
何故そんなに自信を持っているのかと言えば、平凡な久我真奈美としての人生の中で、唯一の趣味と言えるのが乙女ゲームだったからだ。
そしてこの世界が、その中でもダントツで一番好きだった『君とラストダンスを(略して君ダン)』の設定や登場人物と、マルガリータの人生の中で関わってきた全てが同じだったから。
(しかも、このタイミングは無いでしょ……)
マルガリータが色々と思い起こしていた間にも、檻の外では奴隷売買のオークションが着々と進んでいる。
他人事のように眺めてしまうが、これはきっとマルガリータを誰が競り落とすかという、今後の人生においてかなり重要なイベントである事に間違いはなさそうだ。
乙女ゲーム内にこんなシーンがあるはずもないので、結果がどうなるのか、マルガリータにはまるでわからない。
『君ダン』は、王族や貴族の子息や令嬢の通う学園に元平民だったヒロインが転入する所から始まる、良くある学園モノの乙女ゲームである。
不慣れな生活や、元平民であるにも関わらず高スペックが故に妬まれ、いじめられながらも健気に頑張るヒロインが、そんな中で優しく手助けしてくれる攻略対象達と少しずつ愛を育み、各攻略対象毎に抱える問題を解決しながら、身分差を始めとした様々な障害を乗り越えて、年度末に開かれるダンスパーティのラストダンスを踊った攻略対象とハッピーエンドを迎える。
王道と言えば王道過ぎるゲームだが、侮るなかれ。
攻略対象が全員容姿端麗であるのはもちろん、ヒロインは可愛く悪役令嬢はきれい系、モブの生徒達でさえもきちんと描き込まれており、世界設定も本当にこんな国があったのではないかと思わせるくらいに練られていて、全員攻略した後も、キャラ達のその後をいつまでも妄想出来る良作だった。
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悪役令嬢枠である、マルガリータ・フォン・オーゼンハイムとして生まれ変わってしまった身としては、今の状況は全く嬉しくない。
(せめて、そうせめて……もう少し早い時点で、この記憶を思い出していたら、それなりに楽しめたかもしれないのに)
真奈美の知り得る情報を駆使して、悪役令嬢マルガリータに起こる未来を変えられたのではないだろうか。
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何故なら、悪役令嬢としてのマルガリータの最後は、とあるルートにおいてヒロインへの嫌がらせを続けた挙句、エンディングを決める年度末のダンスパーティで断罪され、奴隷に堕とされる事になっているのを、久我真奈美としての記憶が鮮明に覚えていたからだ。
(これはもう、堕とされてる。どう考えても)
つまり、既に乙女ゲームとしての時間は終わっていて、ちゃんと悪役令嬢としての使命を全うしてしまっていて、断罪イベントまでしっかりこなしたマルガリータがここに居るわけだ。
「い、いやいやいやいや……そんな無理ゲーある?」
「静かにしろ!」
思わず呟いたマルガリータに反応した男に、檻をガシャンと強く蹴り上げられる。
それだけで身体がびくりと震えるのは、この数日間でマルガリータが受けた、理不尽な記憶からだ。
(死ぬの? 私、転生したって気付いた所で、また死ぬの?)
キャパオーバー気味になった頭をどうしてもそれ以上動かせず、やがて大きなざわめきと共にゲスい顔をした男が満面の笑みで、真っ黒なローブに真っ黒な仮面を付けた黒髪の、黒一色しかない見るからに怪しさ満載の男から大金を受け取る光景を、マルガリータはただただ呆然と眺めることしか出来なかった。
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