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第四十四話:精霊祭、開幕
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そして、運命の日、精霊祭の当日がやってきた。
王都は、華やかな飾り付けと、人々の熱気に包まれている。
しかし、その、平和な祭りの、水面下では。
この国の、未来を賭けた、最後の戦いの火蓋が、切って落とされようとしていた。
大使館の作戦司令室。
私たちは、最終的な、作戦の確認を行っていた。
「いいか。作戦は、二手に分かれる」
ゼノン様が、厳しい表情で、地図を指し示す。
「アルフォンス殿下と、アメリア嬢は、陽動班だ。表の儀式に参加し、ゲオルグの注意を、できる限り、引きつけてもらう」
「うむ、任された!」
「はい、承知いたしました!」
アルフォンス殿下と、アメリアちゃんが、力強く、頷く。
「そして、我々――俺と、セレスティナ、レオナルド、リリアーナは、潜入班だ。王城の地下に忍び込み、儀式を、その根元から、叩き潰す」
「「「はっ!」」」
レオナルドと、リリアーナ様が、緊張した面持ちで、敬礼する。
「……行ってくるぞ、俺の妃」
作戦会議が終わり、出発の直前。
ゼノン様が、私の耳元で、囁いた。
「ええ、あなた。ご武運を、お祈りしておりますわ」
私も、彼の妻を、演じるように、囁き返す。
その、夫婦気取りの、私たちのやり取りを見て。
「「…………(ギリィ)」」
レオナルドと、リリアーナ様が、背後で、再び、血の涙を流していた。
もう、様式美だ。
私たちは、クロード侯爵から得た、秘密の地図を頼りに、王城の、地下へと続く、隠し通路へと、向かった。
そこは、ひんやりとした、湿った空気が、漂っていた。
「ここから先は、何が待ち受けているか、わからん。各自、警戒を怠るな」
ゼノン様の言葉を合図に、私たちは、暗い、地下通路へと、足を踏み入れた。
しかし、敵も、私たちの侵入を、予測していたらしい。
通路の先には、闇の力で、強化された、屈強な兵士たちや、不気味な魔物たちが、幾重にも、待ち構えていた。
「来るぞ!」
「お嬢様は、わたくしが、お守りします!」
「ゼノン様の背中は、わたくしが、守りますわ!」
レオナルドの剣が、閃光を放つ。
リリアーナ様の風の魔法が、竜巻となって、敵を吹き飛ばす。
そして、ゼノン様の闇の力が、すべてを、飲み込んでいく。
激しい、戦闘が、始まった。
私も、聖なる弓を手に、仲間たちを、援護する。
どれくらい、戦い続いただろうか。
激しい戦闘の末、私たちは、ついに、地下通路の、最深部へと、たどり着いた。
目の前には、巨大な、石の扉。
この先に、古代の祭壇があるはずだ。
「……開けるぞ」
ゼノン様が、扉に、手をかける。
ゴゴゴゴ……という、重い音を立てて、扉が、開かれていく。
扉の向こうは、ドーム状の、広大な、大広間になっていた。
壁には、不気味な紋様が、びっしりと刻まれている。
そして、その中央には、禍々しい、紫色の光を放つ、巨大な祭壇が、鎮座していた。
しかし。
そこに、いるはずの、第二王子ゲオルグの姿は、なかった。
「……誰も、いない……? 罠か?」
リリアーナ様が、警戒するように、呟く。
その時だった。
祭壇の中央で、一人の男が、ゆっくりと、こちらを、振り返った。
その顔には、見覚えがあった。
「やあ、セレスティナ嬢。お待ちしておりましたぞ」
禍々しい、闇のオーラを、その身に纏いながら。
にたり、と、歪んだ笑みを浮かべる、その男は。
死んだはずの、私の、元婚約者候補の一人。
闇魔法に、その魂を売り渡した、あの、マルクス子爵だった。
王都は、華やかな飾り付けと、人々の熱気に包まれている。
しかし、その、平和な祭りの、水面下では。
この国の、未来を賭けた、最後の戦いの火蓋が、切って落とされようとしていた。
大使館の作戦司令室。
私たちは、最終的な、作戦の確認を行っていた。
「いいか。作戦は、二手に分かれる」
ゼノン様が、厳しい表情で、地図を指し示す。
「アルフォンス殿下と、アメリア嬢は、陽動班だ。表の儀式に参加し、ゲオルグの注意を、できる限り、引きつけてもらう」
「うむ、任された!」
「はい、承知いたしました!」
アルフォンス殿下と、アメリアちゃんが、力強く、頷く。
「そして、我々――俺と、セレスティナ、レオナルド、リリアーナは、潜入班だ。王城の地下に忍び込み、儀式を、その根元から、叩き潰す」
「「「はっ!」」」
レオナルドと、リリアーナ様が、緊張した面持ちで、敬礼する。
「……行ってくるぞ、俺の妃」
作戦会議が終わり、出発の直前。
ゼノン様が、私の耳元で、囁いた。
「ええ、あなた。ご武運を、お祈りしておりますわ」
私も、彼の妻を、演じるように、囁き返す。
その、夫婦気取りの、私たちのやり取りを見て。
「「…………(ギリィ)」」
レオナルドと、リリアーナ様が、背後で、再び、血の涙を流していた。
もう、様式美だ。
私たちは、クロード侯爵から得た、秘密の地図を頼りに、王城の、地下へと続く、隠し通路へと、向かった。
そこは、ひんやりとした、湿った空気が、漂っていた。
「ここから先は、何が待ち受けているか、わからん。各自、警戒を怠るな」
ゼノン様の言葉を合図に、私たちは、暗い、地下通路へと、足を踏み入れた。
しかし、敵も、私たちの侵入を、予測していたらしい。
通路の先には、闇の力で、強化された、屈強な兵士たちや、不気味な魔物たちが、幾重にも、待ち構えていた。
「来るぞ!」
「お嬢様は、わたくしが、お守りします!」
「ゼノン様の背中は、わたくしが、守りますわ!」
レオナルドの剣が、閃光を放つ。
リリアーナ様の風の魔法が、竜巻となって、敵を吹き飛ばす。
そして、ゼノン様の闇の力が、すべてを、飲み込んでいく。
激しい、戦闘が、始まった。
私も、聖なる弓を手に、仲間たちを、援護する。
どれくらい、戦い続いただろうか。
激しい戦闘の末、私たちは、ついに、地下通路の、最深部へと、たどり着いた。
目の前には、巨大な、石の扉。
この先に、古代の祭壇があるはずだ。
「……開けるぞ」
ゼノン様が、扉に、手をかける。
ゴゴゴゴ……という、重い音を立てて、扉が、開かれていく。
扉の向こうは、ドーム状の、広大な、大広間になっていた。
壁には、不気味な紋様が、びっしりと刻まれている。
そして、その中央には、禍々しい、紫色の光を放つ、巨大な祭壇が、鎮座していた。
しかし。
そこに、いるはずの、第二王子ゲオルグの姿は、なかった。
「……誰も、いない……? 罠か?」
リリアーナ様が、警戒するように、呟く。
その時だった。
祭壇の中央で、一人の男が、ゆっくりと、こちらを、振り返った。
その顔には、見覚えがあった。
「やあ、セレスティナ嬢。お待ちしておりましたぞ」
禍々しい、闇のオーラを、その身に纏いながら。
にたり、と、歪んだ笑みを浮かべる、その男は。
死んだはずの、私の、元婚約者候補の一人。
闇魔法に、その魂を売り渡した、あの、マルクス子爵だった。
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