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第十六話「公爵家の伯母」
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王都の夜会での騒動から一夜が明けた。 グレイフ公爵家の別邸(タウンハウス)には、久しぶりに穏やかな朝が訪れていた。
「……昨夜はすごかったね、クラリス様」
朝食の席で、アルフォンス様が興奮冷めやらぬ様子でパンを手に取った。 昨夜の「大逆転劇」は、子供たちにとっても誇らしい記憶として刻まれたようだ。
「ええ。あなたたちが勇気を出してくれたおかげですよ。特に、ノア様の最後の一言には、私も涙が出そうになりました」
私が微笑むと、ノア様は「えへへ」と照れて、スプーンで卵をつついた。 ミレイユ様も、すました顔で紅茶を飲みながらも、その表情は明るい。
「あんな真っ赤な顔をした殿下、初めて見たわ。ざまぁみろって感じ」
「こら、ミレイユ様。お言葉が過ぎますよ。……まあ、私も同感ですけれど」
クスクスと笑い合う食卓。 レオンハルト様が不在の寂しさはあるけれど、私たちは確かに「家族」として結束を強めていた。 このまま、残りの王都滞在期間を平穏に過ごし、領地へ帰れればいいのだが。
そう思っていた私の甘い考えは、食後の紅茶を楽しむ間もなく打ち砕かれた。
「奥様。……お客様です」
執事のギルベルトが、いつになく緊張した面持ちでサロンに入ってきた。 その背後から、コツ、コツ、という特徴的な杖の音が響く。
現れたのは、昨夜の救世主にして、グレイフ家最大の重鎮。 ヴィルヘルミナ・フォン・グレイフ夫人だった。
「ごきげんよう。朝食は済んだかしら?」
夫人は挨拶もそこそこに、我が物顔でサロンの上座へと腰を下ろした。 その姿は、まるでこの家の真の主であるかのような威圧感を放っている。
「……おはようございます、お義母(おば)様。昨夜はありがとうございました」
私は立ち上がり、丁寧にカーテシーをした。 子供たちも慌てて居住まいを正す。
「礼には及ばないわ。私はグレイフ家の恥を雪いだだけ。……さて」
夫人は鋭い視線を私に向け、それからアルフォンス様へと移した。
「今日は、これからの『教育』の話をしに来たのですよ」
「教育、ですか?」
「ええ。昨夜の様子を見ていて、確信しました。……このままでは、アルフォンスは駄目になる、とね」
サロンの空気が、ピキリと凍りついた。 アルフォンス様の顔から血の気が引く。
「ど、どういうことでしょうか……?」
「そのままだよ。アルフォンス、お前は弱くなった」
夫人は容赦なく切り捨てた。
「以前のお前には、悲壮なまでの覚悟があった。父親の役に立ちたい、家を守りたいという、鬼気迫る気迫がね。……だが今はどうだ? すっかり毒気を抜かれて、ただの『子供』に成り下がっている」
「それは……」
「継母に甘やかされ、温かい食事と柔らかい寝床を与えられ、危機感を失った。それでは、過酷な北方を守る『氷の公爵』の跡継ぎは務まらない」
夫人の言葉は、鋭利な刃物のように私たちの急所を突いてきた。 確かに、私は彼に「子供らしくあれ」と教えた。 けれど、それは貴族社会、特に武門の家柄においては「軟弱」と映るのかもしれない。
「クラリス。あなたに悪気がないのは分かっているわ。あなたは、あなたのやり方で子供たちを守ろうとしたのでしょう」
夫人は私に視線を戻し、冷ややかに告げた。
「ですが、それは『公爵家の教育』ではありません。ただの『おままごと』です。優しいママと、守られる子供たち。……そんな甘い環境で、魔獣と戦う指揮官が育つと思いますか?」
反論できなかった。 彼女の言うことは、一面の真理だ。 レオンハルト様もまた、厳しさの中で育ち、英雄となったのだから。
「そこで、提案があるの」
夫人は懐から一枚の書類を取り出し、テーブルに置いた。
「アルフォンスを、私の屋敷で預かります」
「なっ……!?」
私は息を呑んだ。 アルフォンス様が目を見開く。
「私が直々に教育を施しましょう。帝王学、用兵術、そして何より『情を捨てる』ための精神修養。……あなたのような甘い継母の元に置いておくより、よほど有意義だわ」
「お待ちください! アルフォンス様を引き離すのですか!?」
「引き離すのではありません。より良い環境へ移すのです。……それに」
夫人は意地悪く微笑んだ。
「継母というものは、得てして実子が生まれれば、連れ子を疎ましく思うもの。あなたが今は優しくとも、いつか豹変しないという保証はどこにもない。今のうちに距離を置くのが、お互いのためというものでしょう?」
「私は豹変などしません! 実子が生まれようと、アルフォンス様はこの家の長男です!」
「言葉だけならなんとでも言えます。……どうかしら、アルフォンス」
夫人は私を無視し、震えるアルフォンス様に問いかけた。
「お前も、もっと強くなりたいのでしょう? 父親の役に立ちたいのでしょう? 今のまま、継母のスカートの影に隠れているだけで、それが叶うと思うのかい?」
アルフォンス様が唇を噛み締める。 その小さな拳が、膝の上で白くなるほど握りしめられている。 彼の心にある「強くなりたい」という渇望。 夫人は巧みにそこを刺激しているのだ。
「……僕は……」
アルフォンス様の声が揺れる。 行ってしまうの? せっかく、心を通わせ始めたのに。 また、あの冷たい孤独な日々に戻ってしまうの?
私はたまらず口を開こうとした。 「ダメです」と、母親として拒否しようとした。
その時だった。
ガタッ!
アルフォンス様が、勢いよく立ち上がった。
「……アルフォンス様?」
彼は真っ青な顔をしていた。 体は震えている。 相手は、王族すら黙らせる「氷の女帝」だ。十歳の子供が対峙するには、あまりに巨大な壁。
それでも、彼は顔を上げた。 その瞳には、レオンハルト様譲りの、決して折れない氷の光が宿っていた。
「……お断りします、伯母上」
はっきりとした拒絶の言葉。 ヴィルヘルミナ夫人の眉が、ピクリと跳ね上がった。
「ほう? 私の教育が不満だと?」
「いいえ。伯母上の教育が素晴らしいものであることは理解しています。ですが……僕は行きません」
アルフォンス様は、一歩前に出た。 私の前に立つように。 私を守るように。
「僕は、グレイフ公爵家の長男、アルフォンス・フォン・グレイフです。父上が不在の間、この家と家族を守るのが、僕の務めです」
声に力がこもる。
「僕は弱くなったのではありません。守るべきものを知ったのです。ただ耐えるだけの強さではなく、誰かのために戦う強さを、クラリス様から学びました」
彼は私を振り返らず、まっすぐに夫人を見据えた。
「温かい食事を知らない者に、民の飢えは分かりません。愛された記憶のない者に、誰かを愛して守ることはできません。……僕は、ここで学びます。父上と、クラリス様のもとで」
それは、子供の我儘ではない。 一人の「当主」としての宣言だった。
「僕の教育方針を決めるのは、父上と、そして母であるクラリス様です。伯母上であっても、口出しは無用です!」
言い切った。 十歳の少年が、あのヴィルヘルミナ夫人に対して、「口出し無用」と言い切ったのだ。
サロンに、重苦しい沈黙が流れた。 夫人は目を細め、アルフォンス様をじっと見つめている。 怒っているのか、呆れているのか。 杖を持つ指が、コツ、コツ、とリズムを刻む。
私の心臓は早鐘を打っていた。 よく言った、アルフォンス様。 でも、相手が悪すぎる。これで夫人の逆鱗に触れれば、どんな報復があるか……。
「……口出し無用、か」
夫人が低く呟いた。 その瞬間、彼女から放たれる魔力が膨れ上がった。 物理的な風圧さえ感じるほどの、圧倒的なプレッシャー。
「生意気な口を利くようになったものだね、アルフォンス。……だが、口先だけで強さは証明できないよ」
夫人は杖をゆっくりと持ち上げ、その切っ先をアルフォンス様の喉元へと向けた。
「そこまで言うなら、見せてごらん。お前がここで何を学び、何を得たのか。……私を納得させられなければ、力ずくで連れて行くよ」
それは、貴族社会における「試練」の宣告だった。 単なる口論ではない。 公爵家の跡継ぎとしての資質を問う、実力行使を含めた最終試験。
アルフォンス様は、喉元の杖に怯むことなく、ニヤリと――そう、父君そっくりの不敵な笑みを浮かべた。
「望むところです。……僕の『家族』には、指一本触れさせません」
「……昨夜はすごかったね、クラリス様」
朝食の席で、アルフォンス様が興奮冷めやらぬ様子でパンを手に取った。 昨夜の「大逆転劇」は、子供たちにとっても誇らしい記憶として刻まれたようだ。
「ええ。あなたたちが勇気を出してくれたおかげですよ。特に、ノア様の最後の一言には、私も涙が出そうになりました」
私が微笑むと、ノア様は「えへへ」と照れて、スプーンで卵をつついた。 ミレイユ様も、すました顔で紅茶を飲みながらも、その表情は明るい。
「あんな真っ赤な顔をした殿下、初めて見たわ。ざまぁみろって感じ」
「こら、ミレイユ様。お言葉が過ぎますよ。……まあ、私も同感ですけれど」
クスクスと笑い合う食卓。 レオンハルト様が不在の寂しさはあるけれど、私たちは確かに「家族」として結束を強めていた。 このまま、残りの王都滞在期間を平穏に過ごし、領地へ帰れればいいのだが。
そう思っていた私の甘い考えは、食後の紅茶を楽しむ間もなく打ち砕かれた。
「奥様。……お客様です」
執事のギルベルトが、いつになく緊張した面持ちでサロンに入ってきた。 その背後から、コツ、コツ、という特徴的な杖の音が響く。
現れたのは、昨夜の救世主にして、グレイフ家最大の重鎮。 ヴィルヘルミナ・フォン・グレイフ夫人だった。
「ごきげんよう。朝食は済んだかしら?」
夫人は挨拶もそこそこに、我が物顔でサロンの上座へと腰を下ろした。 その姿は、まるでこの家の真の主であるかのような威圧感を放っている。
「……おはようございます、お義母(おば)様。昨夜はありがとうございました」
私は立ち上がり、丁寧にカーテシーをした。 子供たちも慌てて居住まいを正す。
「礼には及ばないわ。私はグレイフ家の恥を雪いだだけ。……さて」
夫人は鋭い視線を私に向け、それからアルフォンス様へと移した。
「今日は、これからの『教育』の話をしに来たのですよ」
「教育、ですか?」
「ええ。昨夜の様子を見ていて、確信しました。……このままでは、アルフォンスは駄目になる、とね」
サロンの空気が、ピキリと凍りついた。 アルフォンス様の顔から血の気が引く。
「ど、どういうことでしょうか……?」
「そのままだよ。アルフォンス、お前は弱くなった」
夫人は容赦なく切り捨てた。
「以前のお前には、悲壮なまでの覚悟があった。父親の役に立ちたい、家を守りたいという、鬼気迫る気迫がね。……だが今はどうだ? すっかり毒気を抜かれて、ただの『子供』に成り下がっている」
「それは……」
「継母に甘やかされ、温かい食事と柔らかい寝床を与えられ、危機感を失った。それでは、過酷な北方を守る『氷の公爵』の跡継ぎは務まらない」
夫人の言葉は、鋭利な刃物のように私たちの急所を突いてきた。 確かに、私は彼に「子供らしくあれ」と教えた。 けれど、それは貴族社会、特に武門の家柄においては「軟弱」と映るのかもしれない。
「クラリス。あなたに悪気がないのは分かっているわ。あなたは、あなたのやり方で子供たちを守ろうとしたのでしょう」
夫人は私に視線を戻し、冷ややかに告げた。
「ですが、それは『公爵家の教育』ではありません。ただの『おままごと』です。優しいママと、守られる子供たち。……そんな甘い環境で、魔獣と戦う指揮官が育つと思いますか?」
反論できなかった。 彼女の言うことは、一面の真理だ。 レオンハルト様もまた、厳しさの中で育ち、英雄となったのだから。
「そこで、提案があるの」
夫人は懐から一枚の書類を取り出し、テーブルに置いた。
「アルフォンスを、私の屋敷で預かります」
「なっ……!?」
私は息を呑んだ。 アルフォンス様が目を見開く。
「私が直々に教育を施しましょう。帝王学、用兵術、そして何より『情を捨てる』ための精神修養。……あなたのような甘い継母の元に置いておくより、よほど有意義だわ」
「お待ちください! アルフォンス様を引き離すのですか!?」
「引き離すのではありません。より良い環境へ移すのです。……それに」
夫人は意地悪く微笑んだ。
「継母というものは、得てして実子が生まれれば、連れ子を疎ましく思うもの。あなたが今は優しくとも、いつか豹変しないという保証はどこにもない。今のうちに距離を置くのが、お互いのためというものでしょう?」
「私は豹変などしません! 実子が生まれようと、アルフォンス様はこの家の長男です!」
「言葉だけならなんとでも言えます。……どうかしら、アルフォンス」
夫人は私を無視し、震えるアルフォンス様に問いかけた。
「お前も、もっと強くなりたいのでしょう? 父親の役に立ちたいのでしょう? 今のまま、継母のスカートの影に隠れているだけで、それが叶うと思うのかい?」
アルフォンス様が唇を噛み締める。 その小さな拳が、膝の上で白くなるほど握りしめられている。 彼の心にある「強くなりたい」という渇望。 夫人は巧みにそこを刺激しているのだ。
「……僕は……」
アルフォンス様の声が揺れる。 行ってしまうの? せっかく、心を通わせ始めたのに。 また、あの冷たい孤独な日々に戻ってしまうの?
私はたまらず口を開こうとした。 「ダメです」と、母親として拒否しようとした。
その時だった。
ガタッ!
アルフォンス様が、勢いよく立ち上がった。
「……アルフォンス様?」
彼は真っ青な顔をしていた。 体は震えている。 相手は、王族すら黙らせる「氷の女帝」だ。十歳の子供が対峙するには、あまりに巨大な壁。
それでも、彼は顔を上げた。 その瞳には、レオンハルト様譲りの、決して折れない氷の光が宿っていた。
「……お断りします、伯母上」
はっきりとした拒絶の言葉。 ヴィルヘルミナ夫人の眉が、ピクリと跳ね上がった。
「ほう? 私の教育が不満だと?」
「いいえ。伯母上の教育が素晴らしいものであることは理解しています。ですが……僕は行きません」
アルフォンス様は、一歩前に出た。 私の前に立つように。 私を守るように。
「僕は、グレイフ公爵家の長男、アルフォンス・フォン・グレイフです。父上が不在の間、この家と家族を守るのが、僕の務めです」
声に力がこもる。
「僕は弱くなったのではありません。守るべきものを知ったのです。ただ耐えるだけの強さではなく、誰かのために戦う強さを、クラリス様から学びました」
彼は私を振り返らず、まっすぐに夫人を見据えた。
「温かい食事を知らない者に、民の飢えは分かりません。愛された記憶のない者に、誰かを愛して守ることはできません。……僕は、ここで学びます。父上と、クラリス様のもとで」
それは、子供の我儘ではない。 一人の「当主」としての宣言だった。
「僕の教育方針を決めるのは、父上と、そして母であるクラリス様です。伯母上であっても、口出しは無用です!」
言い切った。 十歳の少年が、あのヴィルヘルミナ夫人に対して、「口出し無用」と言い切ったのだ。
サロンに、重苦しい沈黙が流れた。 夫人は目を細め、アルフォンス様をじっと見つめている。 怒っているのか、呆れているのか。 杖を持つ指が、コツ、コツ、とリズムを刻む。
私の心臓は早鐘を打っていた。 よく言った、アルフォンス様。 でも、相手が悪すぎる。これで夫人の逆鱗に触れれば、どんな報復があるか……。
「……口出し無用、か」
夫人が低く呟いた。 その瞬間、彼女から放たれる魔力が膨れ上がった。 物理的な風圧さえ感じるほどの、圧倒的なプレッシャー。
「生意気な口を利くようになったものだね、アルフォンス。……だが、口先だけで強さは証明できないよ」
夫人は杖をゆっくりと持ち上げ、その切っ先をアルフォンス様の喉元へと向けた。
「そこまで言うなら、見せてごらん。お前がここで何を学び、何を得たのか。……私を納得させられなければ、力ずくで連れて行くよ」
それは、貴族社会における「試練」の宣告だった。 単なる口論ではない。 公爵家の跡継ぎとしての資質を問う、実力行使を含めた最終試験。
アルフォンス様は、喉元の杖に怯むことなく、ニヤリと――そう、父君そっくりの不敵な笑みを浮かべた。
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