妹に婚約者を奪われました。後悔してももう遅い。

マルローネ

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3話 視点変更あり

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(レイナ子爵令嬢視点)


 うふふふ、やったわ! あの二枚目で有名なシーザー様と婚約出来た。お姉ちゃんから奪い取ったみたいなものだけれど……お姉ちゃんも怒っている節はなかったし、きっと大丈夫よね!


「ああ、レイナ……私はお前と婚約出来たことを幸せに思うよ」

「えへへ、ありがとうございますシーザー様! 私も幸せです!」

「そうかそうか……ふふふふふ」


 シーザー様は侯爵家の当主をされている。年齢はまだ25歳だけれど、彼のお父様が早めに引退したからシーザー様が跡を継いだらしい。お姉ちゃんからはそう聞かされている。

「でもシーザー様……私のお姉ちゃんのことは諦めて良かったのですか?」


 外見は私の方が上だと思うけど、お姉ちゃんは内面部分を好かれ貴族の方々から人気があることは知っている。それだけに、簡単? に私を選んだシーザー様の真意は分からなかった。


「もちろんだ、レイナ。やはり、侯爵である私には美しい令嬢が近くに居る方が望ましい」

「あ、なるほど! そういうことだったんですね!」


「うむ、そういうことだ」


 やっぱり侯爵様という立場になると、婚約者の外見って重要視されるもんね! 私のわがままで決まった婚約破棄と再婚約だけれど、あながち間違いではなかったのかも! うふふ、ごめんなさいねお姉ちゃん。私一人だけが幸せになっちゃって!


「ふふふ、レイナなら私の望みも叶えてくれそうだしな……たっぷりと可愛がってやろう」

「えっ? なにかおっしゃいましたか?」

「いいや、なんでもないよ。ふふふふふっ」


 ??? シーザー様は何かをおっしゃっていたように聞こえたけれど、内容はよく分からなかった。まあいいか……。

「そういえば、ルーグナー家のジェームズ殿が貴族街に新たな屋敷を建造したらしいな」

「ルーグナー……? えっ、ジェームズ様が建造されたんですか?」


「ああ、そう聞いているが……どうかしたのか?」

「あ、いえ……なんでもないです」


 シーザー様とは婚約したばかりだし、ジェームズ様と幼馴染だったとは言わない方が良いかもしれないわね。まあ、シーザー様程のお方が嫉妬に狂うなんてことはなさそうだけれど。


「ジェームズ・ルーグナー殿は公爵の立場になったようだ。それを祝しての新たな屋敷の建造ということなのだろうが……この建造ペースを考えると、ほぼ間違いなく公爵になることは決定したようだな」


「ジェームズ様が……へ、へえ~~~~そうなんですね……」

「……レイナ?」


 そっかそっか……ジェームズ様が公爵になられるんだ。ルーグナー家は群雄割拠で当主になれる可能性は凄く低いと聞いていたけど、凄いな~~。


 シーザー様には悪いけれど、私は幼馴染の成功を素直に祝福していた。その屋敷にちょっと行ってみたいかも!
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