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17話
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「あ、あの~ソアラ姉さま……?」
「あら、どうかしたの? レミュラ?」
なんだか私を見る目がいつもと違うような……恍惚としているような気がしてしまう。でも、これだけは聞いておかないといけないわね。
「私って、ソアラ姉さまの所有物だったのでしょうか……?」
「えっ、違うの?」
「えっ……? ええ~~~!?」
ソアラ姉さまはさも当然のように、私の質問に対して返答をしてきた。私も姉さまの返答には驚きを隠せない。まさか、ここまで素で自分の所有物だと思っていたなんて……! 恥ずかしがった方がいいのか、どうしたらいいのか分からない状況に陥ってしまっていた……。
「うむ……まあ、レミュラ。愛のカタチというのは1つではないからな。これからの時代は幾つもの愛のカタチが存在するわけで……」
「クラレンス様~~~!」
クラレンス様も引き気味に私と姉さまの関係性に理解を示そうとしていた。ああ、とても深い先入観を与えてしまったのかもしれない……私はどうしたらいいのだろうか。
「こほん……まあ、私とレミュラの関係性のことは今度にするとして。ボイド・カーティス公爵の罪は明らかでございますわね」
「なっ……何を言っているのだ! 私に罪などあろうはずが……!」
「いや、あるだろう」
「王子殿下……!」
ソアラ姉さまの強烈な指摘を捕捉するように、クラレンス様は言葉を発した。最早、ボイド様に逃げ場はないのうな、そんな気さえしてしまう。
「レミュラに対しての侮辱にも値する言葉の数々、慰謝料の未払い、さらには身勝手な再婚約の話ときたのだ。ここまでしておいて、貴公の罪が問われないというのであれば、王国自体が瓦解しかねないだろうな」
「なっ……! ば、バカな……!」
「バカはどちらか、しっかりと見極めるべきだったな」
「本当にその通りですわね、ボイド様。あなたの敗因はただ1つだけですわ。私のレミュラに手を出してしまったこと……非常に残念に思います」
「あ、あ……そんな……! バカな……!」
完全論破……ソアラ姉さまとクラレンス様はボイド様を、言葉で完璧に封殺してしまったのだ。ボイド様は次の言葉は出てこないのか、その場で硬直してしまっている。
「どのくらいの罪になるのかは、私達では判断できませんが……今の立場に居られるとは、思わないことですわね。レミュラを傷付けた……絶対に許されないことなのよ! 分かった!?」
「う、うぐ……! も、申し訳ありません……!」
ソアラ姉さまの鬼気迫る言葉にボイド様は完全敗北してしまったようだ。汗だくになりながら、姉さまに対して謝罪をしていたから。
「あら、どうかしたの? レミュラ?」
なんだか私を見る目がいつもと違うような……恍惚としているような気がしてしまう。でも、これだけは聞いておかないといけないわね。
「私って、ソアラ姉さまの所有物だったのでしょうか……?」
「えっ、違うの?」
「えっ……? ええ~~~!?」
ソアラ姉さまはさも当然のように、私の質問に対して返答をしてきた。私も姉さまの返答には驚きを隠せない。まさか、ここまで素で自分の所有物だと思っていたなんて……! 恥ずかしがった方がいいのか、どうしたらいいのか分からない状況に陥ってしまっていた……。
「うむ……まあ、レミュラ。愛のカタチというのは1つではないからな。これからの時代は幾つもの愛のカタチが存在するわけで……」
「クラレンス様~~~!」
クラレンス様も引き気味に私と姉さまの関係性に理解を示そうとしていた。ああ、とても深い先入観を与えてしまったのかもしれない……私はどうしたらいいのだろうか。
「こほん……まあ、私とレミュラの関係性のことは今度にするとして。ボイド・カーティス公爵の罪は明らかでございますわね」
「なっ……何を言っているのだ! 私に罪などあろうはずが……!」
「いや、あるだろう」
「王子殿下……!」
ソアラ姉さまの強烈な指摘を捕捉するように、クラレンス様は言葉を発した。最早、ボイド様に逃げ場はないのうな、そんな気さえしてしまう。
「レミュラに対しての侮辱にも値する言葉の数々、慰謝料の未払い、さらには身勝手な再婚約の話ときたのだ。ここまでしておいて、貴公の罪が問われないというのであれば、王国自体が瓦解しかねないだろうな」
「なっ……! ば、バカな……!」
「バカはどちらか、しっかりと見極めるべきだったな」
「本当にその通りですわね、ボイド様。あなたの敗因はただ1つだけですわ。私のレミュラに手を出してしまったこと……非常に残念に思います」
「あ、あ……そんな……! バカな……!」
完全論破……ソアラ姉さまとクラレンス様はボイド様を、言葉で完璧に封殺してしまったのだ。ボイド様は次の言葉は出てこないのか、その場で硬直してしまっている。
「どのくらいの罪になるのかは、私達では判断できませんが……今の立場に居られるとは、思わないことですわね。レミュラを傷付けた……絶対に許されないことなのよ! 分かった!?」
「う、うぐ……! も、申し訳ありません……!」
ソアラ姉さまの鬼気迫る言葉にボイド様は完全敗北してしまったようだ。汗だくになりながら、姉さまに対して謝罪をしていたから。
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