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1話
しおりを挟む「ユリアン、本気で言っているの?」
「本気だよ、ミラーマ。お前との婚約は破棄させて貰う。この屋敷から出て行くんだ」
侯爵令息である私の婚約者……名をユリアン・スミスという。かなり高い地位の家系のためか、かなり偉そうな発言だった。私は子爵令嬢でしかないからこんな言葉遣いになるのだろうか?
「私はあなたに捨てられたということかしら? そう考えて問題ないのね?」
「そういうことになるな。やはり、子爵令嬢ごときと婚約するものではなかったよ。周りの視線について行けないんだ」
子爵令嬢如き……私を見下しているのは間違いないようだ。彼の理由はともかく、これは決して許されることではないわね。然るべき対応をされても文句は言えないと思う。
実際にその後、私は彼の屋敷から放り出された。
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