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2話
しおりを挟む「フランソア姉さん! ハンバル様が……私と婚約破棄をするって……!」
次の日屋敷に帰った私は姉さんに追及した。姉さんがハンバル様を私から奪うなんて信じられないからだ。
「やはり婚約破棄の話が、ハンバル様からあったのね」
「ええ、そうよ。これは一体、どういうことなのですか?」
語気が思わず強くなってしまう。大好きな姉さんにこんなことを言いたくないのだけれど、仕方ない。今の私はそんなことを気にしている余裕がなかったから。
姉さんはしばらく黙っていたけれど、すぐに話し出した。
「これ以上、ハンバル様に関わるのはやめなさい。彼は私と付き合っていくのだから」
「姉さん……?」
姉さんは驚くほどに冷たい言葉を放っていた。そんな……こんなの姉さんじゃあないわ……。
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