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ようこそスティカ!
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「んぎゃー!おぎゃー!おぎゃー!」
廊下にまで聞こえる産声、皆の顔に笑みが飛び交う。
「産まれた!」
「石田!産まれた!」
麗奈と美桜が椅子から立ち上がる健太を見る、健太は閉じられた扉を見つめながら頷く、暫くすると扉が静かに開く。
「ケンタ様、どうぞ。」
侍女のカヒレアが静かに言う、だが笑みが零れるように微笑んでいた、健太は頷き扉を抜けると、布に包まれた赤ちゃんを腕に抱く綾音が微笑みながら名前を呼ぶ。。
「健太さん・・・スティカよ。」
綾音は涙を零しながら健太に見せる、健太は横に立つと赤ちゃんを覗き込む。
「スティカ、パパだよ。」
目を瞑ったままの赤ちゃんを見ながら健太は呟く。
「アヤネせんせーおめでとう♪」
「石田おめでとー♪」
「わぁちっちゃい!」
「かわいー♪」
「スティカー♪おかえりー♪」
「かわいいねぇ~♪」
聖女達は3人に声を掛ける。
「健太さん、抱っこ・・・する?」
「いいの?」
「ええ♪」
綾音はスティカを健太に渡す、健太は両手をそっと差し出し、まるで宝物を受け取るように、慎重にスティカを抱き上げる。
「よし、ゆっくり・・・」
小さな声で呟きながら、赤ちゃんの小さな体をしっかりと、でも優しく胸に抱く。
「軽いな・・・でも、あったかい。」
健太の顔に柔らかな笑みが広がり、スティカの小さな息づかいを感じながら、そっと揺らす。
「パパ、ちゃんと抱けてるかな、スティカ?」
囁くように言うと、綾音は微笑む。
「上手じゃない。」
「そうかい?」
「ええ、安心して見てられるわ♪」
2人はスティカを見つめながら微笑みあう。
「アヤネせんせー、何か欲しいものある?」
「食べたい物とかー♪」
「何でも準備するよー♪」
千春、頼子、日葵が言うと、綾音は首を振りながら答える。
「とりあえず・・・寝たいわ。」
一晩中陣痛と戦いながら朝を迎えた綾音、そしてもうすぐ昼になろうとしていた。
「産後の状態も良いね。」
花音の父、拓哉が言うと、母の麻衣も頷く。
「3015gっと、スティカちゃんの記録もオッケーよ。」
医者と看護師のチェックが終わると、綾音が2人にお礼を言う。
「ありがとうございました。」
「構わないよ、マルグリットさんの時もそうだったけれど、医療機器が無くてもこれだけ安心して出産を見ていられるのは魔法や加護のおかげなんだろうね。」
拓哉が言うと、麻衣も頷く。
「そうね、出産のときに怖い原因を魔法で処理出来るだけで私達も安心して見ていられるわ。」
麻衣の言葉に娘の花音が問いかける。
「怖い原因って?」
「分娩の時に産道裂傷とか、胎盤の癒着で大量出血が怖いの、あとは脳卒中ね。」
「そっか、魔法で怪我を治すってそう言う事なんだ。」
「ええ、あなた達が廊下で待っているだけで私達も安心できるのよ。」
「お役に立てたって事?」
「ええ、物凄くね、何事も無かったけれど、あなた達が傍に居る安心感は綾音さんも安心して産める環境なのよ。」
麻衣の言葉に綾音も頷く。
「ありがとう、みんな。」
綾音が言うと、健太も頷く。
「みんな、ありがとう、感謝する。」
健太は涙を拭きながら礼を言う。
「カノンママ、回復とかは大丈夫ですか?」
千春が問いかけると、麻衣が答える。
「今のところは問題無いわね、あとは自然治癒に任せる感じよ。」
「今のところ・・・?」
「ええ、調べる機械とかも無いから、変化が出ない限り分からないわ。」
「ほほお、それじゃ体スキャンしてもらいましょうかね~♪アイトネー♪」
『はぁ~い♪少し出血があるから止血しておくわね~♪』
「私がやるよ?」
『そう?それじゃどこの止血かイメージ送るわね♪』
アイトネはそう言うと千春に的確な治療イメージを送る、千春は頷き綾音の手を握る。
「・・・ヒール!」
ふわりと綾音の体が光り、綾音が驚く
「すごい・・・」
「出血だけ止めてます、産後の子宮収縮とかは自然に回復させた方が良いっぽいです。」
「そうなの?」
「うん、アイトネから貰ったイメージだから正しいと思いますよ?ねぇアイトネ。」
『ええ、治療も出来るけれど、メグの時もそのまま自然回復させたわ。』
「だそうです♪」
治療が終わり、千春達もスティカを抱っこする。
「くっ・・・かわいいっ!!!」
「いいなぁ・・・赤ちゃんいいなぁ。」
「こ・・・これが母性。」
「もう学校やめて結婚してこようかな。」
「わかる。」
「アルデアが赤ちゃん欲しいって言ってた気持ちが今良くわかる!」
皆が呟く中、千春はアルデアを思い出し声を上げる。
「みんな、急がなくても良いでしょ、相手もいるんだから。」
呆れたように言う綾音に聖女達は頷く。
「でも可愛いなぁ。」
もう一度千春はスティカを見つめる、するとママさんズが動き始める。
「さて、スティカちゃんの状態も問題ないわね、あなた達は戻りなさい。」
麻衣が言うと、智美がスティカを受け取る。
「アヤネさん、眠たい所ごめんなさいね、ママの最初のお仕事してもらうわよ。」
「はい。」
智美はそう言うと、スティカを綾音に渡す。
「・・・お乳あげるんだ。」
部屋を出て行く頼子は綾音とスティカを見て呟くと、一緒に部屋を出ていた麻衣が答える。
「アヤネさんはまだ出ないけれど、赤ちゃんが安心するのよ、あと母乳が出るように体が目覚めるのよ。」
「「「「「「へー!」」」」」」
聖女達は思わず声を上げる。
「さ!それじゃ私達も準備しようか!」
「宴だね!」
「お祝いだー!」
「アヤネちゃんがひと眠りしたら美味しいの食べてもらいたいからね♪」
「千春はお婆ちゃん呼びに行くの?」
「うん♪最近呼びまくってるなあ。」
「良いじゃん、お爺ちゃんも喜んでるんでしょ?」
「うん、もうこっちで暮らせば?って言ったんだけど、それは嫌らしい。」
「それはそれ、これはこれってヤツ?」
「じゃないの~?しらんけど。」
聖女達はそれぞれ役割を決めると、宴の準備を始めた。
-------------------------
「アヤネさん、お疲れ様。」
健太はベッドの横に座り、おっぱいを吸うスティカを見る。
「ケンタさんもありがとう、寝てないんでしょ?」
「寝れる訳ないだろ。」
苦笑いで答える健太、綾音は胸の上でおっぱいを吸うスティカを見る。
「元気に・・・あの子達みたいに元気に育ってね。」
「あの子達って、アイツらか?」
「そうよ?」
「元気すぎるだろ、もう少しおしとやかに育ってほしいけどなー。」
「元気な方がいいわよ、ねぇ?スティカ♪」
「・・・そうだな、元気が一番だね。」
「こっちはもう大丈夫だから、少し寝たら?ケン・・・パパ♪」
「!?」
綾音に言われ、顔を赤くする健太、そしてクスッと笑うと健太も答える。
「ママが寝たら俺も寝るよ。」
「・・・それじゃもう少し付き合ってもらうかな?」
2人は微笑み合う、そしておっぱいを吸うスティカを見て2人はもう一度目を合わせ微笑んだ。
廊下にまで聞こえる産声、皆の顔に笑みが飛び交う。
「産まれた!」
「石田!産まれた!」
麗奈と美桜が椅子から立ち上がる健太を見る、健太は閉じられた扉を見つめながら頷く、暫くすると扉が静かに開く。
「ケンタ様、どうぞ。」
侍女のカヒレアが静かに言う、だが笑みが零れるように微笑んでいた、健太は頷き扉を抜けると、布に包まれた赤ちゃんを腕に抱く綾音が微笑みながら名前を呼ぶ。。
「健太さん・・・スティカよ。」
綾音は涙を零しながら健太に見せる、健太は横に立つと赤ちゃんを覗き込む。
「スティカ、パパだよ。」
目を瞑ったままの赤ちゃんを見ながら健太は呟く。
「アヤネせんせーおめでとう♪」
「石田おめでとー♪」
「わぁちっちゃい!」
「かわいー♪」
「スティカー♪おかえりー♪」
「かわいいねぇ~♪」
聖女達は3人に声を掛ける。
「健太さん、抱っこ・・・する?」
「いいの?」
「ええ♪」
綾音はスティカを健太に渡す、健太は両手をそっと差し出し、まるで宝物を受け取るように、慎重にスティカを抱き上げる。
「よし、ゆっくり・・・」
小さな声で呟きながら、赤ちゃんの小さな体をしっかりと、でも優しく胸に抱く。
「軽いな・・・でも、あったかい。」
健太の顔に柔らかな笑みが広がり、スティカの小さな息づかいを感じながら、そっと揺らす。
「パパ、ちゃんと抱けてるかな、スティカ?」
囁くように言うと、綾音は微笑む。
「上手じゃない。」
「そうかい?」
「ええ、安心して見てられるわ♪」
2人はスティカを見つめながら微笑みあう。
「アヤネせんせー、何か欲しいものある?」
「食べたい物とかー♪」
「何でも準備するよー♪」
千春、頼子、日葵が言うと、綾音は首を振りながら答える。
「とりあえず・・・寝たいわ。」
一晩中陣痛と戦いながら朝を迎えた綾音、そしてもうすぐ昼になろうとしていた。
「産後の状態も良いね。」
花音の父、拓哉が言うと、母の麻衣も頷く。
「3015gっと、スティカちゃんの記録もオッケーよ。」
医者と看護師のチェックが終わると、綾音が2人にお礼を言う。
「ありがとうございました。」
「構わないよ、マルグリットさんの時もそうだったけれど、医療機器が無くてもこれだけ安心して出産を見ていられるのは魔法や加護のおかげなんだろうね。」
拓哉が言うと、麻衣も頷く。
「そうね、出産のときに怖い原因を魔法で処理出来るだけで私達も安心して見ていられるわ。」
麻衣の言葉に娘の花音が問いかける。
「怖い原因って?」
「分娩の時に産道裂傷とか、胎盤の癒着で大量出血が怖いの、あとは脳卒中ね。」
「そっか、魔法で怪我を治すってそう言う事なんだ。」
「ええ、あなた達が廊下で待っているだけで私達も安心できるのよ。」
「お役に立てたって事?」
「ええ、物凄くね、何事も無かったけれど、あなた達が傍に居る安心感は綾音さんも安心して産める環境なのよ。」
麻衣の言葉に綾音も頷く。
「ありがとう、みんな。」
綾音が言うと、健太も頷く。
「みんな、ありがとう、感謝する。」
健太は涙を拭きながら礼を言う。
「カノンママ、回復とかは大丈夫ですか?」
千春が問いかけると、麻衣が答える。
「今のところは問題無いわね、あとは自然治癒に任せる感じよ。」
「今のところ・・・?」
「ええ、調べる機械とかも無いから、変化が出ない限り分からないわ。」
「ほほお、それじゃ体スキャンしてもらいましょうかね~♪アイトネー♪」
『はぁ~い♪少し出血があるから止血しておくわね~♪』
「私がやるよ?」
『そう?それじゃどこの止血かイメージ送るわね♪』
アイトネはそう言うと千春に的確な治療イメージを送る、千春は頷き綾音の手を握る。
「・・・ヒール!」
ふわりと綾音の体が光り、綾音が驚く
「すごい・・・」
「出血だけ止めてます、産後の子宮収縮とかは自然に回復させた方が良いっぽいです。」
「そうなの?」
「うん、アイトネから貰ったイメージだから正しいと思いますよ?ねぇアイトネ。」
『ええ、治療も出来るけれど、メグの時もそのまま自然回復させたわ。』
「だそうです♪」
治療が終わり、千春達もスティカを抱っこする。
「くっ・・・かわいいっ!!!」
「いいなぁ・・・赤ちゃんいいなぁ。」
「こ・・・これが母性。」
「もう学校やめて結婚してこようかな。」
「わかる。」
「アルデアが赤ちゃん欲しいって言ってた気持ちが今良くわかる!」
皆が呟く中、千春はアルデアを思い出し声を上げる。
「みんな、急がなくても良いでしょ、相手もいるんだから。」
呆れたように言う綾音に聖女達は頷く。
「でも可愛いなぁ。」
もう一度千春はスティカを見つめる、するとママさんズが動き始める。
「さて、スティカちゃんの状態も問題ないわね、あなた達は戻りなさい。」
麻衣が言うと、智美がスティカを受け取る。
「アヤネさん、眠たい所ごめんなさいね、ママの最初のお仕事してもらうわよ。」
「はい。」
智美はそう言うと、スティカを綾音に渡す。
「・・・お乳あげるんだ。」
部屋を出て行く頼子は綾音とスティカを見て呟くと、一緒に部屋を出ていた麻衣が答える。
「アヤネさんはまだ出ないけれど、赤ちゃんが安心するのよ、あと母乳が出るように体が目覚めるのよ。」
「「「「「「へー!」」」」」」
聖女達は思わず声を上げる。
「さ!それじゃ私達も準備しようか!」
「宴だね!」
「お祝いだー!」
「アヤネちゃんがひと眠りしたら美味しいの食べてもらいたいからね♪」
「千春はお婆ちゃん呼びに行くの?」
「うん♪最近呼びまくってるなあ。」
「良いじゃん、お爺ちゃんも喜んでるんでしょ?」
「うん、もうこっちで暮らせば?って言ったんだけど、それは嫌らしい。」
「それはそれ、これはこれってヤツ?」
「じゃないの~?しらんけど。」
聖女達はそれぞれ役割を決めると、宴の準備を始めた。
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「アヤネさん、お疲れ様。」
健太はベッドの横に座り、おっぱいを吸うスティカを見る。
「ケンタさんもありがとう、寝てないんでしょ?」
「寝れる訳ないだろ。」
苦笑いで答える健太、綾音は胸の上でおっぱいを吸うスティカを見る。
「元気に・・・あの子達みたいに元気に育ってね。」
「あの子達って、アイツらか?」
「そうよ?」
「元気すぎるだろ、もう少しおしとやかに育ってほしいけどなー。」
「元気な方がいいわよ、ねぇ?スティカ♪」
「・・・そうだな、元気が一番だね。」
「こっちはもう大丈夫だから、少し寝たら?ケン・・・パパ♪」
「!?」
綾音に言われ、顔を赤くする健太、そしてクスッと笑うと健太も答える。
「ママが寝たら俺も寝るよ。」
「・・・それじゃもう少し付き合ってもらうかな?」
2人は微笑み合う、そしておっぱいを吸うスティカを見て2人はもう一度目を合わせ微笑んだ。
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