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影瘴病の真実!
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「影瘴病ねぇ。」
「症状的にはインフルエンザっぽいよね。」
「瘴気由来ってのが気になるなぁ、瘴気って魔物のアレっしょ?」
美桜、麗奈、花音が話していると、扉が開きアリンハンドが入って来た。
「連れて来たよ~ん♪」
頼子はアリンハンドの後ろから顔を出す。
「アリン、座って座って♪」
「失礼します。」
アリンハンドは千春に言われソファーに座ると、聖女達からの質問攻めに合う。
「アリンさん、影瘴病って知ってます?」
花音が問いかけるとアリンハンドが頷く。
「はい、瘴気の濃い場所で発生する疫病です、ジブラロールの領都でも広まった事が有ります。」
「あるの!?」
「はい。」
アリンハンドが頷く、すると千春が問いかける。
「どうやって治したの?聖女いないよね?」
「症状自体は酷い風邪のようなもので、体調を崩し、動けなくはなりますが、しっかりと養生すれば治ります。」
「あ、そっか、死んだりはしないんだ。」
「いえ、死者も出ます。」
「え?」
「軽症で済む者もいますが、体力の無い者や老人は悪化しやすく、死者もかなり出ます。」
「ヤバいじゃん。」
アリンハンドの説明を聞き頼子が呟く。
「はい、感染力も高いですからね。」
頷くアリンハンド、すると聖女達が話始める。
「やっぱり手洗いうがい?」
「どうだろう、でもウイルスなら手洗いうがいとマスク?」
「予防接種とかワクチンなんてこの世界じゃ無理だろうからなぁ。」
「毎年発症するならわかるけど、稀にっていうなら予防は無理じゃん。」
「やっぱり発症したらヤバい体力ない人と老人を重点に回復かな。」
聖女達の話を聞き、アリンハンドが話をする。
「もう1つ伝える事が有ります。」
聖女達はアリンハンドを見つめる、アリンハンドは皆を見ると話を続ける。
「影瘴病に罹りやすい条件があるんです。」
アリンハンドはそう言うと聖女達を見まわし言う。
「魔力の高い者が罹患しやすいのです。」
「え?魔力?」
「はい、人は皆魔力を持ちます、そして必ずと言って良い程回復要員が罹患します。」
「患者に近付くからじゃないの?」
「いえ、一度ジブラロールで発症した時に魔導師団が動きました、その時は魔導師団は皆罹りました、治療をした者、して無い者関係なくです。」
「マジか・・・え?ウチらって魔力高いんだっけ?」
美桜が言うと、アリンハンドが頷く。
「はい、皆さん魔導師団の魔導師よりも魔力が高くなっています、行けばほぼ確実に罹患します。」
「マジか!」
青空がお手上げと言わんばかりに手を上げると、大愛が答える。
「ソラ、罹ったらその場で治療すりゃいいじゃん。」
「あ、そうだわ、私ら全員回復出来るんだっけ。」
「定期的にみんなで回復し合えばオッケーって事?」
「そう言う事じゃね?」
青空と大愛が納得しながら頷く、すると扉が開きエンハルトが入って来た。
「チハル、話は聞いた、ここからは俺が指揮を執る、いいか?」
「了解!で、どんな感じで行くの?」
「影瘴病の話は聞いたか?」
エンハルトはアリンハンドを見ながら問いかけると、皆が頷く。
「よし、それじゃぁ明日の朝に向かう、良いか?」
「え?明日なの?」
「ああ、明日の朝だ、多分治療だけでは済まない。」
「そうなの?」
「影瘴病が発生する原因を探し出す必要がある。」
「原因?」
千春が首を傾げると、エンハルトはアリンハンドを見る、アリンハンドが頷き答える。
「確実かどうかは分かりませんが、かなりの確率で大量の魔物の死体が放置され瘴気をまき散らしている可能性が有ります。」
「うぇぇマジでぇ?」
「それはヤダな。」
「影瘴病じゃなくても病気いっぱい発生してそう。」
皆は嫌な顔をしながら話す。
「そしてもう1つ。」
「まだあんの?」
「可能性だがな・・・大型の魔物、もしくは魔獣・・・それか・・・故意の人災だ。」
エンハルトの言葉に千春は眉間に皺を寄せる。
「・・・故意の人災って、誰かが意図的に病気を発症させたって事?」
「その可能性があると言うだけだ、だが、魔物や魔獣は大量の死体を作る事は稀だ、狩りをすればあいつらは食う。」
エンハルトは千春に答えると千春は目を瞑り考え始める、すると花音が呟いた。
「もしそうだとすれば、デサッバ国の問題だよね、ハルトさん。」
「ああ、そうだ、だが聖女が動くと言う前提で話をしているからな、同盟国でもある、俺達が動いてもなんら問題無い、逆にお前達だけで行かれると困るからな。」
フッと笑みを浮かべるエンハルト。
「もう一回アイトネ呼んで確認するかなぁ。」
『何が聞きたいの?』
「ん、原因は何だろうなって。」
『んー・・・ん?・・・あらあら。』
当たり前の様にアイトネを呼び、普通に会話をする千春、だがアイトネは虚空を見つめながら呟く。
「なに?問題あり?」
『・・・バグ・・・じゃないわね、呪いの類ね、誰かが呪いを解放させて魔物が狂ってるわ。』
「この世界って呪い多くなーい?」
千春はめんどくさそうに問いかけるとアイトネはキョトンとした顔で答える。
『多いわよ。』
「アイトネ様、当たり前のように言わないでください。」
思わず花音が突っ込む。
「んじゃ、とりまその呪いの解除かな。」
『呪いはもうすでに発現して魔物にかかってるわ、魔物を退治するだけね。』
「その魔物倒したら呪いが跳ね返って来るとかは?」
『無いわ、その魔物が死ねば消滅するわね。』
「ちなみにその魔物って何?」
『えっとぉ元は蜘蛛ね、蛇が混じってるわ、融合したのね。』
「なにそれ、キマイラって事?」
『呪いの触媒が蛇だったのよ、結構厄介ね。』
アイトネが千春に答えると、エンハルトが問いかける。
「アイトネ様、魔物で言うとどのくらいのクラスなのでしょうか。」
『そうねぇ、地竜くらいかしら?』
「地竜・・・」
「ハルト、地竜ってあの地竜だよね?」
「まぁチハルが思っている地竜で間違いないだろうな。」
「・・・お父様が冒険者パーティーで倒せるレベルって事だよね?」
「ああ、軍で言えば第二騎士団が全員でかかって数人死ぬくらいだ。」
「ヤバいじゃん!?」
「第一騎士団を出すか・・・」
「いや、騎士団は護衛で良いよ。」
簡単に答える千春はクルリと首を回し、寝転がるルプを見る。
「ルプー、イケる?」
「おう、任せろ。」
「わっちもやるばーい。」
「僕もー♪」
「うっきぃ~♪」
余裕そうに答えるペット達。
「だってさ♪」
「そうだな、ルプ達なら地竜も無傷で倒せるな、だが・・・瘴気が酷いかもしれないぞ。」
「はっはっは!ハルト、俺達は土地神だ、瘴気は払えるぞ。」
「ばってん探すのめんどくさいっちゃない?」
「ロイロさんを連れて行けば良いのでは?」
「うきっ!」
「そうだね、帰ってきたら聞いてみるよ。」
千春はそう言うとエンハルトに微笑む。
「んじゃあとは病気の対策♪」
「それは魔導師団で対応する、だがチハルたちの仕事が増えるんだが。」
「発症したら治療ね、あと帰りは全員消毒するから大丈夫だよ♪」
千春が答えると、麗奈が心配そうに問いかける。
「うちらも罹るだろうから魔力温存しないとね。」
麗奈の言葉にアイトネは楽しそうに答えた。
『聖女は罹らないわよ~♪私の加護で病気は罹らないから~♪』
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
『言って無かった?聖女の称号って病気にならないわよ?』
「アイトネ・・・聞いてないよ。」
千春はアイトネをジト目で見るが、ハッと思い出す。
「ちょっとまって、それじゃユラ達も連れて行けるじゃん?」
「そうだね、病気に罹らないなら戦力になるね。」
「アルデアも連れて行くか・・・いや、イチャラブの邪魔したら悪いか。」
千春が呟くと、蝙蝠がアルデアに変化する。
「誰がイチャラブよ。」
「アルデアがだよ。」
「してないわよ!」
「してもいいのに。」
アルデアは顔を赤くしながら千春を睨む。
「それじゃアルデアも手伝ってくれる?」
「良いわよ、私は聖女の称号が無くても瘴気には耐性あるし。」
「おおー流石魔族でヴァンパイアの真祖だね、血飲む?」
「・・・飲むわ。」
そしてエンハルトとアリンハンドは明日の準備を、千春たちは魔力をしっかり回復する為に温泉に入りゆっくりと休んだ。
-------------------------
「メグ、ブルーワグに行くの?」
ルイーズはチェラシーに乳を飲ましているマルグリットに問いかける。
「ええ、明日から動くわよ。」
「マルグリット様、聖女様の方はお手伝いしなくても宜しいので?」
「ええ、エンハルトに指揮を任せたわ、それにアイさんが居るのよ?問題無く対処出来るわ、でもブルーワグの方は人の政、私達が処理しなくてはいけないもの。」
「ロラカリアも何か有れば手伝うわよ♪それより今日の夕食美味しかったわ♪マルグリット様、また来ても宜しくて?」
チェリーサは王宮の食事が気に入ったらしくおねだりをする、マルグリットは微笑み頷く。
「もちろん♪チハルの友達だもの、いつでも来て頂戴♪」
「やった♪」
「チェリーサ様、事が終わればブルーワグの食事もご招待させて頂きますわ。」
「いいの?楽しみだわ♪」
王妃、女王たちは反勢力貴族達の洗い出しを終わらせた後の楽しみを話しながら時を過ごした。
「症状的にはインフルエンザっぽいよね。」
「瘴気由来ってのが気になるなぁ、瘴気って魔物のアレっしょ?」
美桜、麗奈、花音が話していると、扉が開きアリンハンドが入って来た。
「連れて来たよ~ん♪」
頼子はアリンハンドの後ろから顔を出す。
「アリン、座って座って♪」
「失礼します。」
アリンハンドは千春に言われソファーに座ると、聖女達からの質問攻めに合う。
「アリンさん、影瘴病って知ってます?」
花音が問いかけるとアリンハンドが頷く。
「はい、瘴気の濃い場所で発生する疫病です、ジブラロールの領都でも広まった事が有ります。」
「あるの!?」
「はい。」
アリンハンドが頷く、すると千春が問いかける。
「どうやって治したの?聖女いないよね?」
「症状自体は酷い風邪のようなもので、体調を崩し、動けなくはなりますが、しっかりと養生すれば治ります。」
「あ、そっか、死んだりはしないんだ。」
「いえ、死者も出ます。」
「え?」
「軽症で済む者もいますが、体力の無い者や老人は悪化しやすく、死者もかなり出ます。」
「ヤバいじゃん。」
アリンハンドの説明を聞き頼子が呟く。
「はい、感染力も高いですからね。」
頷くアリンハンド、すると聖女達が話始める。
「やっぱり手洗いうがい?」
「どうだろう、でもウイルスなら手洗いうがいとマスク?」
「予防接種とかワクチンなんてこの世界じゃ無理だろうからなぁ。」
「毎年発症するならわかるけど、稀にっていうなら予防は無理じゃん。」
「やっぱり発症したらヤバい体力ない人と老人を重点に回復かな。」
聖女達の話を聞き、アリンハンドが話をする。
「もう1つ伝える事が有ります。」
聖女達はアリンハンドを見つめる、アリンハンドは皆を見ると話を続ける。
「影瘴病に罹りやすい条件があるんです。」
アリンハンドはそう言うと聖女達を見まわし言う。
「魔力の高い者が罹患しやすいのです。」
「え?魔力?」
「はい、人は皆魔力を持ちます、そして必ずと言って良い程回復要員が罹患します。」
「患者に近付くからじゃないの?」
「いえ、一度ジブラロールで発症した時に魔導師団が動きました、その時は魔導師団は皆罹りました、治療をした者、して無い者関係なくです。」
「マジか・・・え?ウチらって魔力高いんだっけ?」
美桜が言うと、アリンハンドが頷く。
「はい、皆さん魔導師団の魔導師よりも魔力が高くなっています、行けばほぼ確実に罹患します。」
「マジか!」
青空がお手上げと言わんばかりに手を上げると、大愛が答える。
「ソラ、罹ったらその場で治療すりゃいいじゃん。」
「あ、そうだわ、私ら全員回復出来るんだっけ。」
「定期的にみんなで回復し合えばオッケーって事?」
「そう言う事じゃね?」
青空と大愛が納得しながら頷く、すると扉が開きエンハルトが入って来た。
「チハル、話は聞いた、ここからは俺が指揮を執る、いいか?」
「了解!で、どんな感じで行くの?」
「影瘴病の話は聞いたか?」
エンハルトはアリンハンドを見ながら問いかけると、皆が頷く。
「よし、それじゃぁ明日の朝に向かう、良いか?」
「え?明日なの?」
「ああ、明日の朝だ、多分治療だけでは済まない。」
「そうなの?」
「影瘴病が発生する原因を探し出す必要がある。」
「原因?」
千春が首を傾げると、エンハルトはアリンハンドを見る、アリンハンドが頷き答える。
「確実かどうかは分かりませんが、かなりの確率で大量の魔物の死体が放置され瘴気をまき散らしている可能性が有ります。」
「うぇぇマジでぇ?」
「それはヤダな。」
「影瘴病じゃなくても病気いっぱい発生してそう。」
皆は嫌な顔をしながら話す。
「そしてもう1つ。」
「まだあんの?」
「可能性だがな・・・大型の魔物、もしくは魔獣・・・それか・・・故意の人災だ。」
エンハルトの言葉に千春は眉間に皺を寄せる。
「・・・故意の人災って、誰かが意図的に病気を発症させたって事?」
「その可能性があると言うだけだ、だが、魔物や魔獣は大量の死体を作る事は稀だ、狩りをすればあいつらは食う。」
エンハルトは千春に答えると千春は目を瞑り考え始める、すると花音が呟いた。
「もしそうだとすれば、デサッバ国の問題だよね、ハルトさん。」
「ああ、そうだ、だが聖女が動くと言う前提で話をしているからな、同盟国でもある、俺達が動いてもなんら問題無い、逆にお前達だけで行かれると困るからな。」
フッと笑みを浮かべるエンハルト。
「もう一回アイトネ呼んで確認するかなぁ。」
『何が聞きたいの?』
「ん、原因は何だろうなって。」
『んー・・・ん?・・・あらあら。』
当たり前の様にアイトネを呼び、普通に会話をする千春、だがアイトネは虚空を見つめながら呟く。
「なに?問題あり?」
『・・・バグ・・・じゃないわね、呪いの類ね、誰かが呪いを解放させて魔物が狂ってるわ。』
「この世界って呪い多くなーい?」
千春はめんどくさそうに問いかけるとアイトネはキョトンとした顔で答える。
『多いわよ。』
「アイトネ様、当たり前のように言わないでください。」
思わず花音が突っ込む。
「んじゃ、とりまその呪いの解除かな。」
『呪いはもうすでに発現して魔物にかかってるわ、魔物を退治するだけね。』
「その魔物倒したら呪いが跳ね返って来るとかは?」
『無いわ、その魔物が死ねば消滅するわね。』
「ちなみにその魔物って何?」
『えっとぉ元は蜘蛛ね、蛇が混じってるわ、融合したのね。』
「なにそれ、キマイラって事?」
『呪いの触媒が蛇だったのよ、結構厄介ね。』
アイトネが千春に答えると、エンハルトが問いかける。
「アイトネ様、魔物で言うとどのくらいのクラスなのでしょうか。」
『そうねぇ、地竜くらいかしら?』
「地竜・・・」
「ハルト、地竜ってあの地竜だよね?」
「まぁチハルが思っている地竜で間違いないだろうな。」
「・・・お父様が冒険者パーティーで倒せるレベルって事だよね?」
「ああ、軍で言えば第二騎士団が全員でかかって数人死ぬくらいだ。」
「ヤバいじゃん!?」
「第一騎士団を出すか・・・」
「いや、騎士団は護衛で良いよ。」
簡単に答える千春はクルリと首を回し、寝転がるルプを見る。
「ルプー、イケる?」
「おう、任せろ。」
「わっちもやるばーい。」
「僕もー♪」
「うっきぃ~♪」
余裕そうに答えるペット達。
「だってさ♪」
「そうだな、ルプ達なら地竜も無傷で倒せるな、だが・・・瘴気が酷いかもしれないぞ。」
「はっはっは!ハルト、俺達は土地神だ、瘴気は払えるぞ。」
「ばってん探すのめんどくさいっちゃない?」
「ロイロさんを連れて行けば良いのでは?」
「うきっ!」
「そうだね、帰ってきたら聞いてみるよ。」
千春はそう言うとエンハルトに微笑む。
「んじゃあとは病気の対策♪」
「それは魔導師団で対応する、だがチハルたちの仕事が増えるんだが。」
「発症したら治療ね、あと帰りは全員消毒するから大丈夫だよ♪」
千春が答えると、麗奈が心配そうに問いかける。
「うちらも罹るだろうから魔力温存しないとね。」
麗奈の言葉にアイトネは楽しそうに答えた。
『聖女は罹らないわよ~♪私の加護で病気は罹らないから~♪』
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
『言って無かった?聖女の称号って病気にならないわよ?』
「アイトネ・・・聞いてないよ。」
千春はアイトネをジト目で見るが、ハッと思い出す。
「ちょっとまって、それじゃユラ達も連れて行けるじゃん?」
「そうだね、病気に罹らないなら戦力になるね。」
「アルデアも連れて行くか・・・いや、イチャラブの邪魔したら悪いか。」
千春が呟くと、蝙蝠がアルデアに変化する。
「誰がイチャラブよ。」
「アルデアがだよ。」
「してないわよ!」
「してもいいのに。」
アルデアは顔を赤くしながら千春を睨む。
「それじゃアルデアも手伝ってくれる?」
「良いわよ、私は聖女の称号が無くても瘴気には耐性あるし。」
「おおー流石魔族でヴァンパイアの真祖だね、血飲む?」
「・・・飲むわ。」
そしてエンハルトとアリンハンドは明日の準備を、千春たちは魔力をしっかり回復する為に温泉に入りゆっくりと休んだ。
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「メグ、ブルーワグに行くの?」
ルイーズはチェラシーに乳を飲ましているマルグリットに問いかける。
「ええ、明日から動くわよ。」
「マルグリット様、聖女様の方はお手伝いしなくても宜しいので?」
「ええ、エンハルトに指揮を任せたわ、それにアイさんが居るのよ?問題無く対処出来るわ、でもブルーワグの方は人の政、私達が処理しなくてはいけないもの。」
「ロラカリアも何か有れば手伝うわよ♪それより今日の夕食美味しかったわ♪マルグリット様、また来ても宜しくて?」
チェリーサは王宮の食事が気に入ったらしくおねだりをする、マルグリットは微笑み頷く。
「もちろん♪チハルの友達だもの、いつでも来て頂戴♪」
「やった♪」
「チェリーサ様、事が終わればブルーワグの食事もご招待させて頂きますわ。」
「いいの?楽しみだわ♪」
王妃、女王たちは反勢力貴族達の洗い出しを終わらせた後の楽しみを話しながら時を過ごした。
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