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連載
島の秘密!
「ありがとう、おねーちゃん。」
フリーカは千春たちを見つめ礼を言う、千春たちはニコッと微笑み座り込む。
「よかったぁ。」
花音は疲れた様に、だが嬉しそうに呟く、テールカはフリーカの横で問いかけた。
「フリーカちゃん、ここで何があったか覚えてる?」
テールカの言葉にフリーカが頷く。
「うん、わるい人が、つみにをうばいに来たって言ってた。」
「積み荷?」
テールカが問いかけると、フリーカが頷く。
「積み荷はなにかわかる?」
「いし。」
「石?」
テールカが問いかけると、フリーカが頷く、千春たちもそれを聞き首を傾げる。
「石?」
「石って何だろ。」
「奪われるような石?魔石とか?」
「なんだろ、フリーカちゃんその石ってなにかわかる?」
麗奈が問いかけると、フリーカは首を振る。
「それで、フリーカちゃんは何故怪我をしてたの?」
「・・・ばくはつしたの・・・おとうさんは?」
「・・・。」
フリーカに聞かれテールカが言葉に詰まる。
「どうしたらいいんだろ。」
千春も返す言葉が思い浮かばず、エンハルトを見る、エンハルトは首を横に振る、サフィーナやモリアンも悲しそうにフリーカを見つめていた。
「フリーカちゃんは何年も眠っていたの、それは凄く長い時間を。」
テールカが言葉を絞り出す様に呟く、フリーカはテールカの一つしかない目をジッと見つめる。
「おとうさん・・・いないの?」
「ええ・・・いえ、もしかしたら・・・他の部屋で眠っているかもしれない。」
ハッとした顔でテールカが言うと、千春達も頷く。
「探そう!」
千春が立ち上がる、だがサフィーナが千春に言う。
「チハル、アイトネ様に聞いてみてはどう?」
「ソレだ!」
千春はすぐに声を掛けた。
「アイトネ!」
『・・・その子だけよ。』
「・・・。」
千春の呼びかけに現れたアイトネはすぐに答えを出す、千春は言葉が出なかった。
「フリーカちゃんは私が育てるわ。」
テールカがフリーカの頭を撫でながら言う、千春は黙ってそれを聞いていた。
「同じ種族の子だもの、これは私の宿命でしょ。」
テールカは優しく微笑む、その姿を見たマリーナが話しかける。
「テールカ・・・ごめんなさい、私がこんな事をお願いしたせいよ、その子の面倒をフリエンツ王国がすべて持つわ。」
「マリーナ様、それは違うわ、マリーナ様のおかげで私はこの子と会う事が出来たのよ、調べて見なければわからないけれど・・・この数万年という永い眠りの合間で会う事が出来たの。」
テールカは微笑む、言葉に嘘偽りがないことがマリーナはすぐにわかった、そしてマリーナも微笑み返す、その空気を千春が壊す。
「よし!それじゃフリーカちゃんのママはテールカって事で、探索続けよう!」
千春が言うと、テールカも頷く。
「そうね、“石”っていうのも気になるし、そもそもこの島が何なのかを調べないと。」
テールカはそう言うと、フリーカに問いかける。
「フリーカちゃん、歩ける?」
「・・・」
フリーカはベッドから降りると、軽く足を動かす、そして頷いた。
「それじゃ操縦室を探しましょうか。」
「そうじゅうしつはこっちだよ?」
「わかるの?」
「うん、おとうさんそうじゅうしだったから。」
フリーカは怪我が治ったばかりとは思えないほど、しっかりと歩く、そして奥の扉の壁をポンと叩き扉を開く。
「こっち!」
元気に歩く姿を見て、千春たちは微笑む、エンハルトやアリンハンドも微笑み歩き始めた。
-------------------------
「ここ!」
数分歩いた所の扉を開け、フリーカが指差す、テールカは部屋に入ると、すぐに調べ始めた。
「データは残って居るかしら。」
テールカが中央のテーブルにある丸い魔道具を触る、千春たちは顔を見合わせ周りを探し始める。
「チハル、どうした?」
エンハルトが問いかけると、千春はニコッと笑い答える。
「ロボットあるかなって。」
「ああ、シエルやロボ君か。」
「そ♪」
「アイトネ様に聞けば良いのでは?」
サフィーナが言うと、千春はチッチッチと指を振る。
「なんでもアイトネに聞いてたら面白くないじゃん、さっきは聞いたけどさ♪」
千春は呼ばれたついでについて来たアイトネを見る、アイトネは優しく微笑んでいた。
「チハル!あった!」
青空はケースの中に入った無骨なロボットを指差す。
「おー!なんか新品みたい!」
「新品なんじゃない?ケースに入ってるよ。」
「ほんとだ、コアは?」
「胸開いてるね、入ってないじゃん。」
「えー、中身がいるのにー。」
残念そうに呟く千春、するとアリンハンドが様子を見ながら話す。
「ギリギリまで人が動かしていたのでしょう、このロボットを起動することすらなくこの島は放置された・・・のでは?」
アリンハンドは予想ですがと付け加える、そして皆は調べているテールカを見る。
「テールカ、何か分かった?」
「・・・ええ、この島は海中探索用の島だわ。」
「海中?」
「そう、海中に沈み、海底にある鉱石や珍しい金属を回収する島よ。」
「・・・潜水艦!?」
千春は嬉しそうに言う、テールカは千春の顔を見て首を傾げる。
「ええ・・・なんでそんなに嬉しそうなの?海の中を移動するだけよ?」
「えー!海中探検出来るじゃん!」
「まぁ・・・出来るけれど、楽しいのかしら?」
呆れた声で答えるテールカ、だが聖女たちは嬉しそうに話す。
「海底のレアメタルを集める島って事だよね?」
「うわぁ、これ持って帰ったらパパさんズが喜びそう。」
「ありえるわー、もう最近お父さん達って小学生男子に見えてしょうがないんだよね。」
「わかるー、パパのあんなに笑ってる顔久しぶり見たわよ私も。」
皆が話していると、花音が言う。
「あー、って事はレアメタルをうばいに来た“敵”が攻撃してフリーカちゃんが被害にあったという事か。」
「海賊って事かな。」
「それはわかんないけどさ。」
「フリーカちゃん、石の保管場所、わかる?」
日葵が問いかけると、フリーカは首を横に振る、だがテールカが答えた。
「これを見て。」
テールカがテーブルの装置を触ると、モニターが1つ光る、そしてテールカが指を動かすと、施設のマップが出てくる、そして。
「ここがこの操縦室、ここがフリーカちゃんが寝ていた所、このまだ通っていない通路を進んで・・・」
テールカが指を動かすと、通路に線が入り、行き先を指す。
「・・・遠くない?」
「あのエントランスから操縦室までこれでしょ?」
「ここからあそこまで行って・・・こんなに歩くの!?」
島の最後方であろう倉庫らしきエリアが光る、軽く1㎞はある距離だ。
「・・・後で良くね?」
「奪いに来たって言ってたし、行っても空の可能性あるよね。」
「ありえ~る。」
「ウチは石に興味無いし。」
「見ても何かわかんないもんね。」
「はーい私はわかりまーす!」
何の石か鑑定出来る千春が手を上げるが、頼子が突っ込む。
「わかっても使い道わかんないじゃん千春。」
「・・・うん・・・あ!テールカ!」
「なに?」
「そのロボット君のコアってここには無いの?」
「あると思うわよ?サポートシステムだもの、どの島にも最低1つはあると思うわ。」
「どこにあるの?」
「・・・さぁ?」
「えー、わかんないの?」
「わかるわけ無いわ、その島の長が管理するもの。」
「千春、探す?」
「・・・アイトネ~♪どこにある~?」
『その奥の金属の箱の中よ♪』
アイトネが指差すロッカーのような扉を指差す、するとサフィーナがジト目で千春を見て呟く。
「チハル・・・。」
「・・・いや、流石にここ探すのめんどくたい。」
「それが探索じゃないの?」
「・・・こまけぇこたぁいいのよ♪」
千春は笑いながら扉に手を掛ける、頼子達も集まり扉を開けると、中には小型冷蔵庫のような金庫が入っていた。
「これ金庫だよね。」
美桜が呟くと、麗奈が頷く。
「金庫じゃなかったら何よ。」
「鍵は?」
「しらんがな。」
「チハル、どうする?」
「破壊?」
「どうやって?」
「んー、魔法でぶった切るか、ハルトたちに切ってもらうか・・・ルプ、これこじ開けれる?」
千春はルプに言うと、ルプは狼男姿で金庫を持ち上げた。
「多分イケるだろ。」
ルプは指を掛ける窪みに指を差し込み力を入れる、ギチギチと金属が軋む音がする、そしてフン!とルプが気合を入れ金庫の扉が開いた。
「おー!開いた!」
千春は嬉しそうに金庫を覗き込む、中には丸い制御玉が3つ入っていた。
「3つある!」
横から覗いていた美桜が叫ぶ。
「おー!大当たり!」
「やったね!」
「ヨリ、ロボボディ3つある?」
「今は1つしかないけど、ムカイ領に行けばイロハの予備ボディがあるよ。」
「んじゃとりあえずそこにある新品ボディとヨリのやつに入れる?」
キャッキャと騒ぐ聖女達にテールカが言う。
「チハルちゃん。」
「なに?」
「その制御玉より島の方がお宝でしょう?」
「えぇ~?こっちの方が面白い!」
「・・・そうなのね。」
テールカはそう呟くと、横に立つサフィーナに目をやる、サフィーナはニコッと微笑み頷いた。
フリーカは千春たちを見つめ礼を言う、千春たちはニコッと微笑み座り込む。
「よかったぁ。」
花音は疲れた様に、だが嬉しそうに呟く、テールカはフリーカの横で問いかけた。
「フリーカちゃん、ここで何があったか覚えてる?」
テールカの言葉にフリーカが頷く。
「うん、わるい人が、つみにをうばいに来たって言ってた。」
「積み荷?」
テールカが問いかけると、フリーカが頷く。
「積み荷はなにかわかる?」
「いし。」
「石?」
テールカが問いかけると、フリーカが頷く、千春たちもそれを聞き首を傾げる。
「石?」
「石って何だろ。」
「奪われるような石?魔石とか?」
「なんだろ、フリーカちゃんその石ってなにかわかる?」
麗奈が問いかけると、フリーカは首を振る。
「それで、フリーカちゃんは何故怪我をしてたの?」
「・・・ばくはつしたの・・・おとうさんは?」
「・・・。」
フリーカに聞かれテールカが言葉に詰まる。
「どうしたらいいんだろ。」
千春も返す言葉が思い浮かばず、エンハルトを見る、エンハルトは首を横に振る、サフィーナやモリアンも悲しそうにフリーカを見つめていた。
「フリーカちゃんは何年も眠っていたの、それは凄く長い時間を。」
テールカが言葉を絞り出す様に呟く、フリーカはテールカの一つしかない目をジッと見つめる。
「おとうさん・・・いないの?」
「ええ・・・いえ、もしかしたら・・・他の部屋で眠っているかもしれない。」
ハッとした顔でテールカが言うと、千春達も頷く。
「探そう!」
千春が立ち上がる、だがサフィーナが千春に言う。
「チハル、アイトネ様に聞いてみてはどう?」
「ソレだ!」
千春はすぐに声を掛けた。
「アイトネ!」
『・・・その子だけよ。』
「・・・。」
千春の呼びかけに現れたアイトネはすぐに答えを出す、千春は言葉が出なかった。
「フリーカちゃんは私が育てるわ。」
テールカがフリーカの頭を撫でながら言う、千春は黙ってそれを聞いていた。
「同じ種族の子だもの、これは私の宿命でしょ。」
テールカは優しく微笑む、その姿を見たマリーナが話しかける。
「テールカ・・・ごめんなさい、私がこんな事をお願いしたせいよ、その子の面倒をフリエンツ王国がすべて持つわ。」
「マリーナ様、それは違うわ、マリーナ様のおかげで私はこの子と会う事が出来たのよ、調べて見なければわからないけれど・・・この数万年という永い眠りの合間で会う事が出来たの。」
テールカは微笑む、言葉に嘘偽りがないことがマリーナはすぐにわかった、そしてマリーナも微笑み返す、その空気を千春が壊す。
「よし!それじゃフリーカちゃんのママはテールカって事で、探索続けよう!」
千春が言うと、テールカも頷く。
「そうね、“石”っていうのも気になるし、そもそもこの島が何なのかを調べないと。」
テールカはそう言うと、フリーカに問いかける。
「フリーカちゃん、歩ける?」
「・・・」
フリーカはベッドから降りると、軽く足を動かす、そして頷いた。
「それじゃ操縦室を探しましょうか。」
「そうじゅうしつはこっちだよ?」
「わかるの?」
「うん、おとうさんそうじゅうしだったから。」
フリーカは怪我が治ったばかりとは思えないほど、しっかりと歩く、そして奥の扉の壁をポンと叩き扉を開く。
「こっち!」
元気に歩く姿を見て、千春たちは微笑む、エンハルトやアリンハンドも微笑み歩き始めた。
-------------------------
「ここ!」
数分歩いた所の扉を開け、フリーカが指差す、テールカは部屋に入ると、すぐに調べ始めた。
「データは残って居るかしら。」
テールカが中央のテーブルにある丸い魔道具を触る、千春たちは顔を見合わせ周りを探し始める。
「チハル、どうした?」
エンハルトが問いかけると、千春はニコッと笑い答える。
「ロボットあるかなって。」
「ああ、シエルやロボ君か。」
「そ♪」
「アイトネ様に聞けば良いのでは?」
サフィーナが言うと、千春はチッチッチと指を振る。
「なんでもアイトネに聞いてたら面白くないじゃん、さっきは聞いたけどさ♪」
千春は呼ばれたついでについて来たアイトネを見る、アイトネは優しく微笑んでいた。
「チハル!あった!」
青空はケースの中に入った無骨なロボットを指差す。
「おー!なんか新品みたい!」
「新品なんじゃない?ケースに入ってるよ。」
「ほんとだ、コアは?」
「胸開いてるね、入ってないじゃん。」
「えー、中身がいるのにー。」
残念そうに呟く千春、するとアリンハンドが様子を見ながら話す。
「ギリギリまで人が動かしていたのでしょう、このロボットを起動することすらなくこの島は放置された・・・のでは?」
アリンハンドは予想ですがと付け加える、そして皆は調べているテールカを見る。
「テールカ、何か分かった?」
「・・・ええ、この島は海中探索用の島だわ。」
「海中?」
「そう、海中に沈み、海底にある鉱石や珍しい金属を回収する島よ。」
「・・・潜水艦!?」
千春は嬉しそうに言う、テールカは千春の顔を見て首を傾げる。
「ええ・・・なんでそんなに嬉しそうなの?海の中を移動するだけよ?」
「えー!海中探検出来るじゃん!」
「まぁ・・・出来るけれど、楽しいのかしら?」
呆れた声で答えるテールカ、だが聖女たちは嬉しそうに話す。
「海底のレアメタルを集める島って事だよね?」
「うわぁ、これ持って帰ったらパパさんズが喜びそう。」
「ありえるわー、もう最近お父さん達って小学生男子に見えてしょうがないんだよね。」
「わかるー、パパのあんなに笑ってる顔久しぶり見たわよ私も。」
皆が話していると、花音が言う。
「あー、って事はレアメタルをうばいに来た“敵”が攻撃してフリーカちゃんが被害にあったという事か。」
「海賊って事かな。」
「それはわかんないけどさ。」
「フリーカちゃん、石の保管場所、わかる?」
日葵が問いかけると、フリーカは首を横に振る、だがテールカが答えた。
「これを見て。」
テールカがテーブルの装置を触ると、モニターが1つ光る、そしてテールカが指を動かすと、施設のマップが出てくる、そして。
「ここがこの操縦室、ここがフリーカちゃんが寝ていた所、このまだ通っていない通路を進んで・・・」
テールカが指を動かすと、通路に線が入り、行き先を指す。
「・・・遠くない?」
「あのエントランスから操縦室までこれでしょ?」
「ここからあそこまで行って・・・こんなに歩くの!?」
島の最後方であろう倉庫らしきエリアが光る、軽く1㎞はある距離だ。
「・・・後で良くね?」
「奪いに来たって言ってたし、行っても空の可能性あるよね。」
「ありえ~る。」
「ウチは石に興味無いし。」
「見ても何かわかんないもんね。」
「はーい私はわかりまーす!」
何の石か鑑定出来る千春が手を上げるが、頼子が突っ込む。
「わかっても使い道わかんないじゃん千春。」
「・・・うん・・・あ!テールカ!」
「なに?」
「そのロボット君のコアってここには無いの?」
「あると思うわよ?サポートシステムだもの、どの島にも最低1つはあると思うわ。」
「どこにあるの?」
「・・・さぁ?」
「えー、わかんないの?」
「わかるわけ無いわ、その島の長が管理するもの。」
「千春、探す?」
「・・・アイトネ~♪どこにある~?」
『その奥の金属の箱の中よ♪』
アイトネが指差すロッカーのような扉を指差す、するとサフィーナがジト目で千春を見て呟く。
「チハル・・・。」
「・・・いや、流石にここ探すのめんどくたい。」
「それが探索じゃないの?」
「・・・こまけぇこたぁいいのよ♪」
千春は笑いながら扉に手を掛ける、頼子達も集まり扉を開けると、中には小型冷蔵庫のような金庫が入っていた。
「これ金庫だよね。」
美桜が呟くと、麗奈が頷く。
「金庫じゃなかったら何よ。」
「鍵は?」
「しらんがな。」
「チハル、どうする?」
「破壊?」
「どうやって?」
「んー、魔法でぶった切るか、ハルトたちに切ってもらうか・・・ルプ、これこじ開けれる?」
千春はルプに言うと、ルプは狼男姿で金庫を持ち上げた。
「多分イケるだろ。」
ルプは指を掛ける窪みに指を差し込み力を入れる、ギチギチと金属が軋む音がする、そしてフン!とルプが気合を入れ金庫の扉が開いた。
「おー!開いた!」
千春は嬉しそうに金庫を覗き込む、中には丸い制御玉が3つ入っていた。
「3つある!」
横から覗いていた美桜が叫ぶ。
「おー!大当たり!」
「やったね!」
「ヨリ、ロボボディ3つある?」
「今は1つしかないけど、ムカイ領に行けばイロハの予備ボディがあるよ。」
「んじゃとりあえずそこにある新品ボディとヨリのやつに入れる?」
キャッキャと騒ぐ聖女達にテールカが言う。
「チハルちゃん。」
「なに?」
「その制御玉より島の方がお宝でしょう?」
「えぇ~?こっちの方が面白い!」
「・・・そうなのね。」
テールカはそう呟くと、横に立つサフィーナに目をやる、サフィーナはニコッと微笑み頷いた。
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