彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り

あおアンドあお

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3章・冒険ギルド

021・冒険者ルールと心得の説明 その3

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「次は冒険者ランクの昇級方法の説明ですね...」

説明担当のお姉さんがコホンと息を吐くと、昇級方法の説明に入る。

「昇級に必要なものは『冒険ポイント』を得る。これは先程少し
説明を致しましたね。この冒険ポイントを得る方法は3つあります。
まずはギルドが発注したクエストをクリアする。次に、依頼者の発注
した魔物の討伐。そして最後に、魔物のドロップしたアイテムや
ダンジョン内でゲットした素材の売却をする。これらを行う事により
冒険者ポイントは貯まっていきます。そしてこの冒険ポイントが
一定数を越えますと、上のランクに昇級ができます。ですので皆様、
頑張って冒険者ポイントをドンドン貯めていき、ランクを昇級して
下さいね!」

「冒険ポイントか......」

「うっしゃい!昇級の為、頑張って冒険ポイントをガンガン稼ぐぞっ!」

「あたしも何とか頑張ってポイントを貯めて、E級ランクくらいには
昇級をしたいなぁ~!」

「おいおい、E級って。それは幾らなんでも志しが低いんじゃないかな?
目標は高くっ!大きくだぞっ!」

「そ、それもそうだね!よ、よしそれじゃあ、目指せ!冒険者D級だぁ~っ!」

「ま、まだ志しが低いな...けどこいつらしいか......」

「...コホン、では次の説明に入りますね。冒険者B級以上はこのポイントの
他にギルドの出す昇級テストを受けてもらう必要があり、それに合格を
しなければ昇級する事ができません。ですので、もしその時が来る事が
ございましたなら、一発で合格が出来るよう、しっかり精進して下さいね!
私も僭越ながら、あなた方の事を応援していますので!」

「へぇ、B級以上は昇級テストを受けなきゃいけないんだ?」

「でも一体どんな感じのテストをやらされるんだろうな?楽そうなテスト
だったら良いんだけど......」

「ハァ。馬鹿だな、お前は...楽だとテストの意味がないだろうが!」

「うぐ......馬鹿言うなや!」

「はいはい。皆さん、お静かに!コホン...では次の冒険者ルールの説明に
入りますよ!」



―――それから数十分間。



冒険者ルールの説明が続いていった。



「......以上を持ちまして、冒険者ルールのご説明を終わります。では次に
冒険者としての心得を数点程、ご説明致しますね!」

冒険者ルールの説明を終えた説明担当の女性が、冒険者としての心得を
説明していく。

「まずは...他のパーティを殺す等の行為『PTKパーティキルは、例外や正当防衛
以外を除いては、基本的にはご法度ですので注意下さいね!」

「ふむ。そこら辺のルールはしっかりしているんだ?あ、でもさ、その正当
防衛はどうやって判断するんだろ?」

「確かマジックアイテムの中に、善意や悪意を見分ける事のできるやつが
あったから、多分そいつで善悪の判断をするんだと思うよ?」

「おお!そんな便利なマジックアイテムがあるんだ、スッゲェ!」

「......次に、魔物と戦っている最中のパーティの妨害をしてはいけません。
例として相手の攻撃にて弱っている魔物を横取りしたり、相手の討伐した
ドロップアイテムの横取りなどです。もしそのような違反を見つけましたら、
即座に厳重なる処罰が待っておりますので、ご注意下さいね!」

「そりゃ駄目だろう。頑張って魔物のHPを減らすだけ減らした後、横から
かっさらっていくなんて行為...俺だったら、ぶちギレ事案だよ......」

「うんうん、あたしも同意だよ。トンビが油揚げをされたら、堪ったもん
じゃないよねぇっ!」

「でもさ、説明に出てきたような連中がいたからこそ、こんなルールが
出来たんだろうし、注意はしっかりしておかないとな!」

「そんな最低冒険者は、さっさと絶滅しろやぁぁあ~~っ!」

「うふふ、そうですね♪」

マナーの悪い冒険者達に怒り心頭でプンプン怒る新人冒険者達に、説明係の
お姉さんがクスッと微笑んだ後、

「では皆様、次のルールの説明に入りますので、こちらに注目して下さいね!」

次の冒険者の心得の説明へと入っていく。
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