幼馴染達にフラれた俺は、それに耐えられず他の学園へと転校する

あおアンドあお

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第六章 新たなる先輩達との出逢い

4話・ワガママ理論

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「ではそう言う事なので、失礼させていただきますね、サーシュ先輩!
それじゃ、アンネ先輩。改めてミカリ先輩の所に交渉しに参りましょう!」

「え?ああ、う、うん.....」

サーシュ先輩に一礼した後、俺はアンネ先輩と一緒にミカリ先輩のいる
場所に歩いて行こうと足を動かしたその瞬間、

「だ~か~ら~!お待ちなさいって言っているでしょうが、平凡三下ッ!」

「―――はぐ!?」

俺の背後に素早く入ったサーシュ先輩が、俺の襟首の後ろをグイッと掴むと、
力強く引っ張り自分の下へと強引に引き戻す。

そして、

「ったく...平凡三下の分際で、何を勝手に話を完結させようとしていらっしゃい
ますのかしら?ハッキリいって、貴方の意見などどうでも良いのですよ!
何故でしたら、わたくしがこうと発した言葉はその時点で確定なる肯定となり、
決定事項なのですからねぇっ!」

サーシュ先輩やれやれといった顔をして自分理論を宣言した後、俺の鼻先に
向かって人差し指をビシッと突き出す。

「ちょっ!な、何ですか、そのガキ大将みたいな訳の分からない理論はっ!?」

サーシュ先輩の放つワガママ持論に、俺は目を丸くしてビックリしてしまう。

だが、そんな俺の態度が気に入らなったのか、

「うっさい、うるさい、だまらっしゃいですわぁぁああっ!貴方は四の五の
言わずにさっさとわたくしをパーティに入れればいいんですよ~~だっ!」

サーシュ先輩が顔を真っ赤にしながら、不届き千万だぞと言わんばかりに
プンプンと怒ってくる。

「たはは...こうなった時のサーシュちゃんには逆らわない方が吉だと思うよ、
ザック君。後々面倒に巻き込まれたくなかったねぇ......」

......う、うわぁ。

アンネ先輩が前にもこんな碌でもない事がありましたっていう表情をして、
苦笑をこぼしていらっしゃる。

こりゃ断るとなると、相当面倒な事が待っているな。

ハァ...やれやれ。

なるべく、不安材料は側に置いておきたくなかったのにぃ。

「もう!分かりましたよ、分かりましたっ!俺とパーティを組んで下さいっ!
どうかお願いします、サーシュ先輩様っ!!」

俺はやけくそ気味にサーシュ先輩に嘆願すると、深々と頭を下げた。

「ええ~どうしましょうかしらねぇ~♪あんな不遜な態度を取られてしまい
ましたしねぇ~?でも平凡三下がどうしてもわたくしをパーティに加えたいと
仰るのでしたらぁ~、まぁ特別にパーティに加わって差し上げ―――」

「―――ス、スイマセンでしたサーシュ先輩っ!先輩に対してそこまで俺は
不遜な態度を取っていただなんて、全くの露知らずでした!ぐぬぬぅううっ!
し、仕方ない。こ、こうなってしまったら、大変無念ではありますけど、
サーシュ先輩のパーティ参加を辞退しようかと思いますぅうっ!」

未だにサーシュ先輩を仲間にするの事を躊躇っている俺は、それを断れる
絶好のチャンスを見つけ、サーシュ先輩の言葉を即座に遮った後、わざとらしい
口調でパーティのお断りを告げようとするが、


「ああ"あ"あ"あ"ああぁぁぁぁんっ!?」


サーシュ先輩から人を刺す様な鋭い眼光と、ドスの効いた声で睨まれてしまう。

そんな恐ろしい目付きと声で睨まれた俺は、

「い、いえ!な、何でもありませんですっ!マジでスイマセンでしたっ!」

速攻で頭を深々と下げて、サーシュ先輩に心からの謝罪を口にする。

こ、怖ぁぁあぁあっ!?

危うく目線で殺される所だったっ!

「......はは。もうサーシュちゃんったら、ホント天邪鬼さんですよねぇ♪」

サーシュのツンデレな態度を見て、アンネが苦笑いを浮かべながら、
か細い声でそう呟く。

「......今何か言いましたか、アンネ?」

しかし地獄耳のサーシュにはその呟きが聞こえていたらしく、
アンネを半目でジロリと睨む。

「は、はひぃ!?い、いいえ!べ、別に何にも言ってませんですよ!?
さぁ~さぁ!そ、そんな事よりもザック君!じ、時間もあまり残されては
いないようですし、急いでミカリちゃんの所に行きましょうかっ!」

「――はぐ!?ちょ、ちょっと!ア、アンネ先輩!?そ、そんな強引に
引っ張っらないで!?こ、転けちゃいます!転けちゃいますからぁぁあっ!?」

サーシュに睨まれたアンネがザックの腕をパッと掴むと、ミカリのいる場所に
向かって、ザックを引きずりながらスタタと早足で移動する。

「あ!お、お待ちなさいな、貴女達!わ、わたくしを置いて先に行くんじゃ
ありませぇぇえ~~~んっ!!」

そしてそんな二人を、サーシュが慌てて追い駆けて行く。

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