8 / 24
第一章 カルディナ王国編
第7話 アルテミス、森の中で王子に遭遇
しおりを挟む
自身の種族を両親から聞かされたアルテミスは、いつもの習慣である森の散歩に出掛けていた。
「今日も森は平和だな」
森で仲良くなった動物や魔獣たちとじゃれあったりしながら散歩をしていたアルテミスはそう思った。
この森のあるカルディナ王国では起きていないが、お父様の話によると他国では、戦争や内乱がたくさん起きているらしい。
戦争なんかしたって、不幸になるばかりだし、お金も人もたくさん失うので、国の上層部は、侵略して自国の強さを見せつけるためや土地や資源を奪うことしか考えていない。
だけど、侵略する側の民と侵略される側の民からしたら堪ったものではないだろう。
そんなことを考えながら森を歩いていると魔獣と人の叫び声が聞こえてきた。
この森は平和だな何て思っていたのは、何だったのだろうと声がする方に近づいて行った。
「ああ!」
アルテミスが見たのは、複数の騎士から攻撃されていたのは、実際は逆なのだが、アルテミスが一番可愛がっていると思っているフェンリルだった。
「イリスをイジメりゅうな」
慌てて噛んでしまったが、イリスと名付けたフェンリルを助けるために止めに入った。
「なんだ、ガキが邪魔をするな」
大人がいる中で一番偉そうにしていた子供がそう言った。
「イリスは、私の友達です。イジめるのは許せません。
それにこの森の深い所にいる魔獣は、狩ったり、捕まえたりしてはいけないと法律で決まっているとお父様が言ってました」
「僕は、カルディナ王国の第一王子だぞ。
王子の僕が何をしようが何でも許されるんだ。
おい!お前たちガキなんか気にせず続けろ。
神獣のフェンリルだ。こいつをを弱らせて僕の命令に従うようにさせられれば、父上も異母弟のマルスじゃなく、僕を王太子にしてくれるはずだ」
そんな理由で、そんなくだらない理由でイリスをイジメているのか。
「止めて~!!」
私は、イリスと攻撃をしようとしている騎士たちの間に立ち塞がった。
「そんなカギに構わず、フェンリルだ。フェンリル。
これ以上ガキが邪魔してくるようなら殺してしまえ」
「ガァルル」
王子の命令により剣を構えて、こちらに近づいてくる騎士と王子の私を殺してしまえという言葉に怒ったイリスが唸り声を上げ威嚇しだした。
「ひひぃ怯むな!!それでもカルディナ王国の騎士か!!やれやれ」
イリスの威嚇にビビりながら王子は、怯んだ騎士たちに命令を出した。
「アルテミス……アルテミス。どこにいるんだ」
その時、お父様が私の名を呼ぶ声が聞こえてきた。
なかなか帰ってこない私を心配して、探しにきたのかな。
「アルテミス!!何しているんだ。
それにあなたは、ジャミル第一王子殿下。なぜあなたがここにいるのですか?
それにここは、森の深部ですよ。魔獣を狩るのは禁止されています」
「お父様。イリスがイジメられてたから、それを止めていたの」
「魔法指南役のカエサルではないか。そのガキは、お前の娘か。
僕は、フェンリルを捕まえに来たんだ。
フェンリルは、神獣だから魔獣とは違うのだから問題ないだろう」
王子は、フェンリルは神獣だから法律違反にならないと屁理屈を言い出したのであった。
「今日も森は平和だな」
森で仲良くなった動物や魔獣たちとじゃれあったりしながら散歩をしていたアルテミスはそう思った。
この森のあるカルディナ王国では起きていないが、お父様の話によると他国では、戦争や内乱がたくさん起きているらしい。
戦争なんかしたって、不幸になるばかりだし、お金も人もたくさん失うので、国の上層部は、侵略して自国の強さを見せつけるためや土地や資源を奪うことしか考えていない。
だけど、侵略する側の民と侵略される側の民からしたら堪ったものではないだろう。
そんなことを考えながら森を歩いていると魔獣と人の叫び声が聞こえてきた。
この森は平和だな何て思っていたのは、何だったのだろうと声がする方に近づいて行った。
「ああ!」
アルテミスが見たのは、複数の騎士から攻撃されていたのは、実際は逆なのだが、アルテミスが一番可愛がっていると思っているフェンリルだった。
「イリスをイジメりゅうな」
慌てて噛んでしまったが、イリスと名付けたフェンリルを助けるために止めに入った。
「なんだ、ガキが邪魔をするな」
大人がいる中で一番偉そうにしていた子供がそう言った。
「イリスは、私の友達です。イジめるのは許せません。
それにこの森の深い所にいる魔獣は、狩ったり、捕まえたりしてはいけないと法律で決まっているとお父様が言ってました」
「僕は、カルディナ王国の第一王子だぞ。
王子の僕が何をしようが何でも許されるんだ。
おい!お前たちガキなんか気にせず続けろ。
神獣のフェンリルだ。こいつをを弱らせて僕の命令に従うようにさせられれば、父上も異母弟のマルスじゃなく、僕を王太子にしてくれるはずだ」
そんな理由で、そんなくだらない理由でイリスをイジメているのか。
「止めて~!!」
私は、イリスと攻撃をしようとしている騎士たちの間に立ち塞がった。
「そんなカギに構わず、フェンリルだ。フェンリル。
これ以上ガキが邪魔してくるようなら殺してしまえ」
「ガァルル」
王子の命令により剣を構えて、こちらに近づいてくる騎士と王子の私を殺してしまえという言葉に怒ったイリスが唸り声を上げ威嚇しだした。
「ひひぃ怯むな!!それでもカルディナ王国の騎士か!!やれやれ」
イリスの威嚇にビビりながら王子は、怯んだ騎士たちに命令を出した。
「アルテミス……アルテミス。どこにいるんだ」
その時、お父様が私の名を呼ぶ声が聞こえてきた。
なかなか帰ってこない私を心配して、探しにきたのかな。
「アルテミス!!何しているんだ。
それにあなたは、ジャミル第一王子殿下。なぜあなたがここにいるのですか?
それにここは、森の深部ですよ。魔獣を狩るのは禁止されています」
「お父様。イリスがイジメられてたから、それを止めていたの」
「魔法指南役のカエサルではないか。そのガキは、お前の娘か。
僕は、フェンリルを捕まえに来たんだ。
フェンリルは、神獣だから魔獣とは違うのだから問題ないだろう」
王子は、フェンリルは神獣だから法律違反にならないと屁理屈を言い出したのであった。
3
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】それはダメなやつと笑われましたが、どうやら最高級だったみたいです。
まりぃべる
ファンタジー
「あなたの石、屑石じゃないの!?魔力、入ってらっしゃるの?」
ええよく言われますわ…。
でもこんな見た目でも、よく働いてくれるのですわよ。
この国では、13歳になると学校へ入学する。
そして1年生は聖なる山へ登り、石場で自分にだけ煌めいたように見える石を一つ選ぶ。その石に魔力を使ってもらって生活に役立てるのだ。
☆この国での世界観です。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる