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第一章 カルディナ王国編
第9話 アルテミス、国王陛下に会う①
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王城に転移した私たちは、謁見の間に案内された。
そこには玉座に国王陛下が座っていた。
両隣に座っている二人の女性、おそらく第一王妃殿下と第二王妃殿下だろう。
そして一方の女性の隣に座るジャミル王子より少し幼い男の子、ジャミル王子の異母弟で王太子のマルス殿下だろうな。
そんなことを考えていると国王陛下が口を開いた。
「カエサル。やっと連れてきたか」
「まあな」
「それで何で、ジャミルと一緒に来たんだ?」
第一王子と一緒に来たことに疑問を持った国王陛下にお父様は、森の中であったことを説明した。
「なるほどな。それでそこにいらっしゃるのが、神獣フェンリル様か。
おい!ジェミル。カエサルの話したことに間違いはないか?」
「間違いないですけど……何か問題でもあるのですか父上」
第一王子は、私からもお父様からあの森の深い所で、狩りや捕獲することは法律で禁止されていると説明されたのに、まだわかっていないみたいですね。問題しかないでしょうが!!
「ジャミル……自分が王族であるにも関わらず、自国の法を犯したのに理解できていないようだな」
「何を言っているんですか!国の法は、歴代の国王陛下をはじめとする王族が制定したものです。
そして法は、罪を犯した王族以外を罰するものなのですから王族は、法を犯したとしても罰せられることはないのですから僕が法を犯したとしても問題ないと思います」
『!!』
謁見の間にいる第一王子以外の者、全員が何言ってんだこいつはという驚いた顔をした。
何言ってんだ!!この王子。
王族が決めた法律だから王族は守らなくていいって、そんなわけないじゃん。
国の法律は、身分に関係なくその国で暮らす者、全てが守らなければならず、違反すれば罰せられるんだよ。
「そうか。ジャミルの中では、そうなっているのか。
第二王妃よ。残念じゃがジャミルは修正不能だ。構わぬな」
「はい。構いません。私がお腹を痛めて産んだ子ではありますが、仕方ないですね」
ああ、ジャミル王子の除名が今、決定しちゃったよ。
まあ、こんな思考の者を王族のままにしておいては、王家の威信に関わるから仕方ないよね。
今回が初めてではなく、色々と問題を起こしているみたいだしね。
「ジェミル。お前を王族から除名する。おい!……」
「父上。何ですか?王太子より上の立場になれるとのですか。ありがとうございます。僕の功績がやっと認められたのですね」
ダメだ……この王子。国王陛下の話を遮って話し始めたし、王族からの除名の意味もわからず、勝手に異母弟より立場が上になったと勘違いして、国王陛下にお礼をいう始末。
「違うぞ。王族から除名するという意味もわからぬのか……。お前は、王族でなくなるのだ。王子の立場を失うんだよ」
「何故ですか!!」
「普通なら今までの自分の行いを振り返れと言いたいのだが、お前は全て正当化して、自分は間違ったことをしていないと言うだろうかな。
そんなことを言うだけ無駄だから言わん。
除名後のことは、あとで決めるから決まるまで牢に入っていろ。
おい!ジャミルと近衛騎士三人を牢にぶち込んでおけ」
呼ばれた騎士たちがジャミル元王子と近衛騎士三人を連れて謁見の間を出ていった。
近衛騎士の三人は、大人しく騎士たちに従っていた。
しかしジャミル元王子は、連れていかれるのを拒み、抵抗して騒ぎ出したので、騎士に気絶させられ連れていかれた。
そこには玉座に国王陛下が座っていた。
両隣に座っている二人の女性、おそらく第一王妃殿下と第二王妃殿下だろう。
そして一方の女性の隣に座るジャミル王子より少し幼い男の子、ジャミル王子の異母弟で王太子のマルス殿下だろうな。
そんなことを考えていると国王陛下が口を開いた。
「カエサル。やっと連れてきたか」
「まあな」
「それで何で、ジャミルと一緒に来たんだ?」
第一王子と一緒に来たことに疑問を持った国王陛下にお父様は、森の中であったことを説明した。
「なるほどな。それでそこにいらっしゃるのが、神獣フェンリル様か。
おい!ジェミル。カエサルの話したことに間違いはないか?」
「間違いないですけど……何か問題でもあるのですか父上」
第一王子は、私からもお父様からあの森の深い所で、狩りや捕獲することは法律で禁止されていると説明されたのに、まだわかっていないみたいですね。問題しかないでしょうが!!
「ジャミル……自分が王族であるにも関わらず、自国の法を犯したのに理解できていないようだな」
「何を言っているんですか!国の法は、歴代の国王陛下をはじめとする王族が制定したものです。
そして法は、罪を犯した王族以外を罰するものなのですから王族は、法を犯したとしても罰せられることはないのですから僕が法を犯したとしても問題ないと思います」
『!!』
謁見の間にいる第一王子以外の者、全員が何言ってんだこいつはという驚いた顔をした。
何言ってんだ!!この王子。
王族が決めた法律だから王族は守らなくていいって、そんなわけないじゃん。
国の法律は、身分に関係なくその国で暮らす者、全てが守らなければならず、違反すれば罰せられるんだよ。
「そうか。ジャミルの中では、そうなっているのか。
第二王妃よ。残念じゃがジャミルは修正不能だ。構わぬな」
「はい。構いません。私がお腹を痛めて産んだ子ではありますが、仕方ないですね」
ああ、ジャミル王子の除名が今、決定しちゃったよ。
まあ、こんな思考の者を王族のままにしておいては、王家の威信に関わるから仕方ないよね。
今回が初めてではなく、色々と問題を起こしているみたいだしね。
「ジェミル。お前を王族から除名する。おい!……」
「父上。何ですか?王太子より上の立場になれるとのですか。ありがとうございます。僕の功績がやっと認められたのですね」
ダメだ……この王子。国王陛下の話を遮って話し始めたし、王族からの除名の意味もわからず、勝手に異母弟より立場が上になったと勘違いして、国王陛下にお礼をいう始末。
「違うぞ。王族から除名するという意味もわからぬのか……。お前は、王族でなくなるのだ。王子の立場を失うんだよ」
「何故ですか!!」
「普通なら今までの自分の行いを振り返れと言いたいのだが、お前は全て正当化して、自分は間違ったことをしていないと言うだろうかな。
そんなことを言うだけ無駄だから言わん。
除名後のことは、あとで決めるから決まるまで牢に入っていろ。
おい!ジャミルと近衛騎士三人を牢にぶち込んでおけ」
呼ばれた騎士たちがジャミル元王子と近衛騎士三人を連れて謁見の間を出ていった。
近衛騎士の三人は、大人しく騎士たちに従っていた。
しかしジャミル元王子は、連れていかれるのを拒み、抵抗して騒ぎ出したので、騎士に気絶させられ連れていかれた。
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