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第一章 カルディナ王国編
第17話 アルテミス、両親の離婚をとめようとする
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お母様の離婚と出ていくという叫びに愕然としていたお父様は、正気に戻りお母様に土下座した。
「マリア。頼む離婚だけは勘弁してくれ、それにアルテミスを連れて出ていくなんて、私は生きる希望を失ってしまう」
「そんなことは知らないわ。親が子供のことを思って何かしてあげることは良いことよ。
でもね……それが子供にとってデメリットにしかならないのであれば、それは子供の足を引っ張ろうとしている愚かな親でしかはないわ。
だってそうでしょう。そんなの子供が不幸になる未来しか見えないもの」
「……」
まさにその通りである。お父様の言い方は、自分の側にずっと置いておきたいだけでなく、娘である私の幸せを考えられていないのだから。
だからと言って私は、二人に離婚なんてしてほしくないので、お母様を落ち着かせることにする。
「お母様。落ち着いてください。
お母様の言うことは正しいですが、離婚してしまったら私は父親を失ってしまうことになってしまいます。
私は、お父様とお母様が仲睦まじい姿を見ていて、私もこんな幸せな家族をつくりたいって思っているのです。
私の憧れの夫婦が離婚してしまっては辛いし、悲しいです。
しかもお母様の言い分が正しいとは言え、離婚の原因が私に関することなのですから尚更です」
私の本心をお母様に話した。
これで説得できなければ、私が思っている以上にお母様は本気だということで、私一人ではとめようがない。
子供の幸せを考えるなら病気などで片親が居ないとかでなければ、両親共にいた方が幸せに決まっている。
毎日喧嘩ばかりとか完全に冷めきった夫婦とかなら話しは別だけどね。
そこまで行ってしまったら修復は難しいから子供にそんな姿を見せ続けるくらいならさっさと離婚した方がいい。
「頼む。許してほしい」
お父様は改めてお母様に謝った。
「わかってくれれば良いのよ。それに離婚するって言うのは冗談ですしね。
私がカエサルに本気で怒っているとわかってもらいたいだけでしたからね」
「なんだよ。そんな心臓に悪い冗談やめてくれよ」
お父様は、離婚せずに済んで本当に安心したようだ。
「でも……また同じようなこと言ったりしたら冗談じゃなくなると思っておいてくださいね」
さすがお母様。緊張感から解き放たれたお父様にちゃんと釘を刺し、気を引き締めさせることこも忘れておりません。
お父様。私を悲しませないためにもお母様と離婚することにならないためにも言動には注意してくださいね。
「さあ、夕食にしましょう。今夜はオークのジンジャー焼きよ」
「「やったぁ~」」
お父様も王城で王太子殿下と一緒に剣術の稽古をすることを許してくれたし、夕食は私の大好物だし、幸せ幸せ。
お腹いっぱい食べた私は、食後休憩を取ってからお風呂に入って、部屋に戻ってベッドに入るとぐっすり眠りにつくことができた。
「マリア。頼む離婚だけは勘弁してくれ、それにアルテミスを連れて出ていくなんて、私は生きる希望を失ってしまう」
「そんなことは知らないわ。親が子供のことを思って何かしてあげることは良いことよ。
でもね……それが子供にとってデメリットにしかならないのであれば、それは子供の足を引っ張ろうとしている愚かな親でしかはないわ。
だってそうでしょう。そんなの子供が不幸になる未来しか見えないもの」
「……」
まさにその通りである。お父様の言い方は、自分の側にずっと置いておきたいだけでなく、娘である私の幸せを考えられていないのだから。
だからと言って私は、二人に離婚なんてしてほしくないので、お母様を落ち着かせることにする。
「お母様。落ち着いてください。
お母様の言うことは正しいですが、離婚してしまったら私は父親を失ってしまうことになってしまいます。
私は、お父様とお母様が仲睦まじい姿を見ていて、私もこんな幸せな家族をつくりたいって思っているのです。
私の憧れの夫婦が離婚してしまっては辛いし、悲しいです。
しかもお母様の言い分が正しいとは言え、離婚の原因が私に関することなのですから尚更です」
私の本心をお母様に話した。
これで説得できなければ、私が思っている以上にお母様は本気だということで、私一人ではとめようがない。
子供の幸せを考えるなら病気などで片親が居ないとかでなければ、両親共にいた方が幸せに決まっている。
毎日喧嘩ばかりとか完全に冷めきった夫婦とかなら話しは別だけどね。
そこまで行ってしまったら修復は難しいから子供にそんな姿を見せ続けるくらいならさっさと離婚した方がいい。
「頼む。許してほしい」
お父様は改めてお母様に謝った。
「わかってくれれば良いのよ。それに離婚するって言うのは冗談ですしね。
私がカエサルに本気で怒っているとわかってもらいたいだけでしたからね」
「なんだよ。そんな心臓に悪い冗談やめてくれよ」
お父様は、離婚せずに済んで本当に安心したようだ。
「でも……また同じようなこと言ったりしたら冗談じゃなくなると思っておいてくださいね」
さすがお母様。緊張感から解き放たれたお父様にちゃんと釘を刺し、気を引き締めさせることこも忘れておりません。
お父様。私を悲しませないためにもお母様と離婚することにならないためにも言動には注意してくださいね。
「さあ、夕食にしましょう。今夜はオークのジンジャー焼きよ」
「「やったぁ~」」
お父様も王城で王太子殿下と一緒に剣術の稽古をすることを許してくれたし、夕食は私の大好物だし、幸せ幸せ。
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