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本編
第65話 護衛二日目
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昨夜は、国王陛下、エリック宰相様、ズイラン男爵の三人に時間を頂き、お坊っちゃんとのことことをお話しした。
お坊っちゃんは、ミランダさんというアリステラ公爵派であったミットロード伯爵家の令嬢と駆け落ちするので、男爵家とは縁を切って出ていくと、置き手紙を部屋に残して男爵家を出ていってしまい、絶縁に関しては、国王陛下には報告してあるが、保留ということになっているそうだ。
駆け落ち相手とされるミランダさんは、お坊っちゃんの王立学園の同級生でしかなく、そういう関係ではないらしい。
ミランダさんは、両親が処罰されてしまい弟と妹以外の家族がいなくなってしまったらしい。
それで別派閥同士になってしまったが、ミットロード伯爵家がアリステラ公爵派に鞍替えする前は、家族同士の付き合いもあったので、男爵家で姉弟三人を預かっているそうだ。
「愚息がアイリス嬢には大変迷惑をかけてた。申し訳ない」
話を聞いた男爵からの謝罪があり、ファミーユに到着したら、坊っちゃんと一緒に公爵邸を訪れて当主であるカイル兄様にも詫びを入れることになった。
縁を切ると言って出ていったんだから、お坊っちゃんは、平民ってことになるだよね?
しかも縁を切るとか言ったのに男爵家の名前を使うとか……副ギルみたいだな。
私は、迷惑だったが、未遂はあったが危害を加えられたわけではないので気にしないと言ったのだが、処罰は必要とのことで、本人の希望通りに絶縁することになるらしい。
「おはようございます。ズイラン男爵」
「おはようございます。アイリス嬢」
「寝ることはできましたか?」
「はい。愚息のことがありましたが、ベッドに入ったらグッスリ眠ることができました」
そうは言っているけど、どう見て疲れた顔をされていますよ男爵。
(リカバリー)
「!!……身体が軽くなった。これはアイリス嬢の魔法ですかな?」
「はい。寝れたと言われましたが、疲れた顔をされていたので、リカバリーという疲労を回復させたり、心労を回復させたりする魔法を掛けさせていただきました」
「心遣いありがとうございます」
「アイリス。そろそろ出発だぞ」
「わかった。では、ズイラン男爵失礼いたします」
サクヤから出発すると言われたので、護衛のために馬車から降り、持ち場についた。
両脇を森で囲まれた道を通っている頃にグレンから念話が来た。
(アイリス。この先にオークがいるよ)
私の探知魔法にも反応があった。
「この先にオークが十頭います」
「わかった。皆、この先にオークがいるようだ。
ダークホースがいるから戦闘にはならないだろうが、気を引き締め念のために直ぐに戦闘できるようにしておけ」
『はい』
しばらくすると私が伝えた通り十頭のオークが道を塞いでいた。
(ウインドカッター)
ダークホースに気づいたオークたちは、森に逃げようとしていたので、私たちが通りすぎたあとに他を襲ったりしてもいけないので、隊列の先頭に行き、魔法を放った。
『グガガ……』
『ドドーン!』
道を塞いでいたオークを一気に倒し、倒したオークに近づいて魔法で解体して、無限収納にしまった。
「討伐完了です」
「そのようだな」
報告を終えると、馬車が走り出したので、私も隊列に戻った。
その後、盗賊や魔獣との戦闘が二、三回あったが誰も怪我することなく今日の野営地まで到着した。
倒した盗賊は、遺体を無限収納に仕舞い、途中立ち寄った街の詰所に報告と遺体引き渡しをした。
国王陛下や騎士たちは、その街でたくさん買い物をしていたが、貴族としてはダメなのだが、私は特に欲しいものもなかったので何も買わなかった。
明日は、ファミーユに到着か。
カイル兄様には、坊っちゃんのこと話してないから、お説教されるかな。
まあ、許してくれるだろうから気にしないことにしよう。
ちゃんと報告しろと言われているのにあまり重要ではないと思ったものは報告せず、いつも注意されるのだが、全く反省していないアイリスであった。
お坊っちゃんは、ミランダさんというアリステラ公爵派であったミットロード伯爵家の令嬢と駆け落ちするので、男爵家とは縁を切って出ていくと、置き手紙を部屋に残して男爵家を出ていってしまい、絶縁に関しては、国王陛下には報告してあるが、保留ということになっているそうだ。
駆け落ち相手とされるミランダさんは、お坊っちゃんの王立学園の同級生でしかなく、そういう関係ではないらしい。
ミランダさんは、両親が処罰されてしまい弟と妹以外の家族がいなくなってしまったらしい。
それで別派閥同士になってしまったが、ミットロード伯爵家がアリステラ公爵派に鞍替えする前は、家族同士の付き合いもあったので、男爵家で姉弟三人を預かっているそうだ。
「愚息がアイリス嬢には大変迷惑をかけてた。申し訳ない」
話を聞いた男爵からの謝罪があり、ファミーユに到着したら、坊っちゃんと一緒に公爵邸を訪れて当主であるカイル兄様にも詫びを入れることになった。
縁を切ると言って出ていったんだから、お坊っちゃんは、平民ってことになるだよね?
しかも縁を切るとか言ったのに男爵家の名前を使うとか……副ギルみたいだな。
私は、迷惑だったが、未遂はあったが危害を加えられたわけではないので気にしないと言ったのだが、処罰は必要とのことで、本人の希望通りに絶縁することになるらしい。
「おはようございます。ズイラン男爵」
「おはようございます。アイリス嬢」
「寝ることはできましたか?」
「はい。愚息のことがありましたが、ベッドに入ったらグッスリ眠ることができました」
そうは言っているけど、どう見て疲れた顔をされていますよ男爵。
(リカバリー)
「!!……身体が軽くなった。これはアイリス嬢の魔法ですかな?」
「はい。寝れたと言われましたが、疲れた顔をされていたので、リカバリーという疲労を回復させたり、心労を回復させたりする魔法を掛けさせていただきました」
「心遣いありがとうございます」
「アイリス。そろそろ出発だぞ」
「わかった。では、ズイラン男爵失礼いたします」
サクヤから出発すると言われたので、護衛のために馬車から降り、持ち場についた。
両脇を森で囲まれた道を通っている頃にグレンから念話が来た。
(アイリス。この先にオークがいるよ)
私の探知魔法にも反応があった。
「この先にオークが十頭います」
「わかった。皆、この先にオークがいるようだ。
ダークホースがいるから戦闘にはならないだろうが、気を引き締め念のために直ぐに戦闘できるようにしておけ」
『はい』
しばらくすると私が伝えた通り十頭のオークが道を塞いでいた。
(ウインドカッター)
ダークホースに気づいたオークたちは、森に逃げようとしていたので、私たちが通りすぎたあとに他を襲ったりしてもいけないので、隊列の先頭に行き、魔法を放った。
『グガガ……』
『ドドーン!』
道を塞いでいたオークを一気に倒し、倒したオークに近づいて魔法で解体して、無限収納にしまった。
「討伐完了です」
「そのようだな」
報告を終えると、馬車が走り出したので、私も隊列に戻った。
その後、盗賊や魔獣との戦闘が二、三回あったが誰も怪我することなく今日の野営地まで到着した。
倒した盗賊は、遺体を無限収納に仕舞い、途中立ち寄った街の詰所に報告と遺体引き渡しをした。
国王陛下や騎士たちは、その街でたくさん買い物をしていたが、貴族としてはダメなのだが、私は特に欲しいものもなかったので何も買わなかった。
明日は、ファミーユに到着か。
カイル兄様には、坊っちゃんのこと話してないから、お説教されるかな。
まあ、許してくれるだろうから気にしないことにしよう。
ちゃんと報告しろと言われているのにあまり重要ではないと思ったものは報告せず、いつも注意されるのだが、全く反省していないアイリスであった。
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