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本編
第71話 王妃と王太子②
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落ち着いたし、そろそろ行こうかな。
さっき見たことが、なかったことになるわけではないね。
「カイル兄様、入っても大丈夫ですか?」
「やっと来たんだね。いいよ」
許可が出たので、部屋に入るとソファーに二人が座っていたので、私も空いている向かいのソファーに座った。
「それで用は何かな?」
「はじめは、王妃殿下と王太子殿下について聞きたかったのですが、それより気になることを目にしてしまったので、お二人の関係は?」
私は、腐女子の扉は開けていないので、BLで萌えることはないが、人それぞれなので、そういう関係を否定する気もないから二人の関係を聞いた。
「私たちは、従兄弟であり、友人で、偽りの騎士と主で、実際は王太子と側近だ」
トマスさんがそう言った。
今、王太子と聞こえましたが……
「トマスさんが!!王太子何ですか!!何故に側近であるカイル兄様の専属騎士を装おっていらっしゃるのですか」
さっき見てしまった事がどうでもいいくらいの衝撃だ。
だって、今まで王太子に狩りに行って貰ったりしていんだよ。
「国王である父上の妹であり、カイルとアイリスの母親である元アリステラ公爵夫人は、自分の子を次期国王に就かせるために私と母上の命を狙っているという情報をカイルから聞かされていたからな。
何かするだろうと思っていた父上は、私を元公爵夫人や元アリステラ公爵派の貴族には病弱だと言って、一度も会わせようとしなかったから、まさか息子の専属騎士が王太子で、殺したい者が身近にいるとは、普通は誰も思わないだろうからな」
「……」
私も全く思いませんでしたよ。
「証拠を集めて、処罰して危険を排除することは、出来なかったのですか?」
「元公爵夫人は、思っているだけで、行動にはまだ出ていなかったからな。
カイルは、心が読めるから、元公爵夫人の心を読んで発覚したのだが、何もしていないから証拠にはならないからな」
「そうですか。元公爵夫人は、処罰され居なくなったのに何故にまだ専属騎士をされているのですか?」
「アイリスがとんでもないことをするのを見ているのが楽しいからだな。
ちゃんと次期王になるための事は、やっているから安心していいぞ」
そんな理由だけで、普通は偽り続けないと思いますよ。
まさか王妃様も身近にいたりするのか?誰だ、誰だ?全くわからん
「王妃……母上は、王城にいるよ。
私を身ごもった頃から体調がすくれず、私が生まれて数年後からは、病に伏せっていて寝室から出てこれないけどね。
元アリステラ公爵夫人の仕業とかでもなく、何の病気かもわからないから治療できないようでな……もうそんなに長くはないらしい」
王太子殿下は、辛そうな顔をされてそう言った。
「私にというか。サクヤに見てもらいましょう。
この世界では、わからなくても私たちのいた世界では、治療法が確立している可能性もありますから」
「そうだといいのだがな……」
「うじうじしない。行きますよ」
私の中で、既にカイル兄様が四つん這いにさせられていたことなどどうでもよくなっていた。
そうして私たちは、サクヤに話をして、王城へと向かうことにした。
さっき見たことが、なかったことになるわけではないね。
「カイル兄様、入っても大丈夫ですか?」
「やっと来たんだね。いいよ」
許可が出たので、部屋に入るとソファーに二人が座っていたので、私も空いている向かいのソファーに座った。
「それで用は何かな?」
「はじめは、王妃殿下と王太子殿下について聞きたかったのですが、それより気になることを目にしてしまったので、お二人の関係は?」
私は、腐女子の扉は開けていないので、BLで萌えることはないが、人それぞれなので、そういう関係を否定する気もないから二人の関係を聞いた。
「私たちは、従兄弟であり、友人で、偽りの騎士と主で、実際は王太子と側近だ」
トマスさんがそう言った。
今、王太子と聞こえましたが……
「トマスさんが!!王太子何ですか!!何故に側近であるカイル兄様の専属騎士を装おっていらっしゃるのですか」
さっき見てしまった事がどうでもいいくらいの衝撃だ。
だって、今まで王太子に狩りに行って貰ったりしていんだよ。
「国王である父上の妹であり、カイルとアイリスの母親である元アリステラ公爵夫人は、自分の子を次期国王に就かせるために私と母上の命を狙っているという情報をカイルから聞かされていたからな。
何かするだろうと思っていた父上は、私を元公爵夫人や元アリステラ公爵派の貴族には病弱だと言って、一度も会わせようとしなかったから、まさか息子の専属騎士が王太子で、殺したい者が身近にいるとは、普通は誰も思わないだろうからな」
「……」
私も全く思いませんでしたよ。
「証拠を集めて、処罰して危険を排除することは、出来なかったのですか?」
「元公爵夫人は、思っているだけで、行動にはまだ出ていなかったからな。
カイルは、心が読めるから、元公爵夫人の心を読んで発覚したのだが、何もしていないから証拠にはならないからな」
「そうですか。元公爵夫人は、処罰され居なくなったのに何故にまだ専属騎士をされているのですか?」
「アイリスがとんでもないことをするのを見ているのが楽しいからだな。
ちゃんと次期王になるための事は、やっているから安心していいぞ」
そんな理由だけで、普通は偽り続けないと思いますよ。
まさか王妃様も身近にいたりするのか?誰だ、誰だ?全くわからん
「王妃……母上は、王城にいるよ。
私を身ごもった頃から体調がすくれず、私が生まれて数年後からは、病に伏せっていて寝室から出てこれないけどね。
元アリステラ公爵夫人の仕業とかでもなく、何の病気かもわからないから治療できないようでな……もうそんなに長くはないらしい」
王太子殿下は、辛そうな顔をされてそう言った。
「私にというか。サクヤに見てもらいましょう。
この世界では、わからなくても私たちのいた世界では、治療法が確立している可能性もありますから」
「そうだといいのだがな……」
「うじうじしない。行きますよ」
私の中で、既にカイル兄様が四つん這いにさせられていたことなどどうでもよくなっていた。
そうして私たちは、サクヤに話をして、王城へと向かうことにした。
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