79 / 114
本編
第76話 ハルナさんの話
しおりを挟む
「これがファミーユの町ですか?見たことがない建物ばかりですね」
「懐かしな……レンガの家もあるけどあのマンションなんて……日本の……」
「ハルナ、なにか言いましたか?」
「いいえ。何でもないです。マーガレット様」
ハルナさんは、間違いない転移者だね。
スクラルド王国は、サクヤを召喚して以降は、召喚してないらしいから、他国が何か目的があって召喚したのかな?
ハルナさんは、転移者ってこと隠している感じだねし、あの感じだとマーガレット義姉様もハルナさんが転移者だって知らないな。
「ハルナさん。ちょっとこっちに来てもらってもいいですか」
「はい。何でしょうか。アイリス様」
私は、皆から少し離れた所にハルナさんを呼んで、隠しているみたいなので、防音結界を張った。
これで、外から私たちの話している内容を聞かれることはない。
「ハルナさんは、日本からこの世界に召喚されてた転移者ですよね」
「!!」
何も答えてくれないけど、驚いた顔をしていたし、間違いないね。
「安心してください。私は転移者ではないですが、ファミーユの町を見ていただいたので、わかるとは思いますが、私は、転生者です。
あと、サクヤはハルナさんと同じ転移者ですよ。
三百年以上前のこの世界に勇者として召喚されたそうです」
「そうなんですか。私は、今は無くなってしまいましたが、神聖プロイツ帝国というプロイツ教の教皇が元首の宗教国家に十年前に聖女として召喚されました。
銀髪に紫と深紅のオッドアイの神と同じ容姿の者を召喚したかったらしいのですが、しかし私は黒髪黒目なので、ここで殺されるか、国外追放になるか選ばさせてやると言われて、国外追放になりました。
そして、何やかんやありまして、マーガレットに拾っていただいたのです」
ああ、この世界の神は、伝承では銀髪に紫と深紅のオッドアイらしいからね。
黒髪と黒目だと神の反逆者って扱いされるらしいね。
初代魔王は神に仕えていたけど、堕天して魔王になったらしいけど、元魔王であるルシフェルも黒髪、黒目だから、そう言うことなんだろうね。
宗教国家だったら、酷い目にあうよね。もう無いらしいけど、何やらかしたのかな?
しかし、銀髪に紫と深紅のオッドアイの人を召喚したかったって、繋がるのが私たちが元いた世界だけだったら、その容姿の人を召喚できる確率皆無だよ。
地毛が銀髪か銀髪に染めた人が左右違うカラコンでもしてない限り居ないね。
「神聖プロイツ帝国って何で無くなったの?」
「神聖プロイツ帝国には、神の国と言っているのに世界で唯一銀髪に紫と深紅のオッドアイの者、銀髪の者、オッドアイの者が一度もない国でした」
神の国とか名乗っていたのか。イタいな。
宗教国家には、ありがちかもだけどさ。
「逆にスクラルド王国は、最も多くそういう容姿の者がいる国でしたので、スクラルド王国が神聖プロイツ帝国の民を拐っていて神々がお怒りだと神託降りたと言って、スクラルド王国に戦争をしかけ、あっさり滅ぼされました」
スクラルド王国に滅ぼされたのか。
その神託とやらも嘘だよ絶対に、戦争を起こす口実だね。
聞いといて何だけど、よし話題を変えよう。
「今夜の夕食食べたいものとかある?何でもいいよ。日本食でもね」
「カレーが食べたいです」
「任せてください。屋敷の皆もカレーが好きなんですよ」
「こちらの世界でカレーを作ったのですか?でもお米がないですよね?」
「ありますよ足元に。それはライス草と言って、どこにでも生えている草なのですが、日本で言うところのお米です」
「白いご飯が食べられるの?」
「はい。食べられますよ」
これ以上話していると、疑問に思われるといけないので、結界を解除して、マーガレット義姉様たちの元に戻った。
「懐かしな……レンガの家もあるけどあのマンションなんて……日本の……」
「ハルナ、なにか言いましたか?」
「いいえ。何でもないです。マーガレット様」
ハルナさんは、間違いない転移者だね。
スクラルド王国は、サクヤを召喚して以降は、召喚してないらしいから、他国が何か目的があって召喚したのかな?
ハルナさんは、転移者ってこと隠している感じだねし、あの感じだとマーガレット義姉様もハルナさんが転移者だって知らないな。
「ハルナさん。ちょっとこっちに来てもらってもいいですか」
「はい。何でしょうか。アイリス様」
私は、皆から少し離れた所にハルナさんを呼んで、隠しているみたいなので、防音結界を張った。
これで、外から私たちの話している内容を聞かれることはない。
「ハルナさんは、日本からこの世界に召喚されてた転移者ですよね」
「!!」
何も答えてくれないけど、驚いた顔をしていたし、間違いないね。
「安心してください。私は転移者ではないですが、ファミーユの町を見ていただいたので、わかるとは思いますが、私は、転生者です。
あと、サクヤはハルナさんと同じ転移者ですよ。
三百年以上前のこの世界に勇者として召喚されたそうです」
「そうなんですか。私は、今は無くなってしまいましたが、神聖プロイツ帝国というプロイツ教の教皇が元首の宗教国家に十年前に聖女として召喚されました。
銀髪に紫と深紅のオッドアイの神と同じ容姿の者を召喚したかったらしいのですが、しかし私は黒髪黒目なので、ここで殺されるか、国外追放になるか選ばさせてやると言われて、国外追放になりました。
そして、何やかんやありまして、マーガレットに拾っていただいたのです」
ああ、この世界の神は、伝承では銀髪に紫と深紅のオッドアイらしいからね。
黒髪と黒目だと神の反逆者って扱いされるらしいね。
初代魔王は神に仕えていたけど、堕天して魔王になったらしいけど、元魔王であるルシフェルも黒髪、黒目だから、そう言うことなんだろうね。
宗教国家だったら、酷い目にあうよね。もう無いらしいけど、何やらかしたのかな?
しかし、銀髪に紫と深紅のオッドアイの人を召喚したかったって、繋がるのが私たちが元いた世界だけだったら、その容姿の人を召喚できる確率皆無だよ。
地毛が銀髪か銀髪に染めた人が左右違うカラコンでもしてない限り居ないね。
「神聖プロイツ帝国って何で無くなったの?」
「神聖プロイツ帝国には、神の国と言っているのに世界で唯一銀髪に紫と深紅のオッドアイの者、銀髪の者、オッドアイの者が一度もない国でした」
神の国とか名乗っていたのか。イタいな。
宗教国家には、ありがちかもだけどさ。
「逆にスクラルド王国は、最も多くそういう容姿の者がいる国でしたので、スクラルド王国が神聖プロイツ帝国の民を拐っていて神々がお怒りだと神託降りたと言って、スクラルド王国に戦争をしかけ、あっさり滅ぼされました」
スクラルド王国に滅ぼされたのか。
その神託とやらも嘘だよ絶対に、戦争を起こす口実だね。
聞いといて何だけど、よし話題を変えよう。
「今夜の夕食食べたいものとかある?何でもいいよ。日本食でもね」
「カレーが食べたいです」
「任せてください。屋敷の皆もカレーが好きなんですよ」
「こちらの世界でカレーを作ったのですか?でもお米がないですよね?」
「ありますよ足元に。それはライス草と言って、どこにでも生えている草なのですが、日本で言うところのお米です」
「白いご飯が食べられるの?」
「はい。食べられますよ」
これ以上話していると、疑問に思われるといけないので、結界を解除して、マーガレット義姉様たちの元に戻った。
88
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる