78 / 114
本編
第75話 マーガレット義姉様たちは、転移魔法初体験
しおりを挟む
「じゃあ、トマスの後任が決まるまでは、トマスもファミーユにいるということで、いいかな」
「仕方がない」
マーガレット義姉様が自分が行くからトマスさんは、王城で王太子として仕事しろと言い出し、トマスさんが、今までもやって来たのだからファミーユでも出来ると反論しだしたので、妥協点を見つけて、後任が決まるまでは、トマスさんもファミーユにいることに決まった。
「早急にカイル様の専属騎士を任せられる者を探さないといけませんね」
でもアリステラ公爵家の騎士団は、トマスさんとカイトさん以外は、旧本邸の結界の中なんですよね。
私が張った結界のお陰で危険がないからと後回しにしていましたが、トマスさんの後任を探す以前に、騎士団のメンバーを集めないとですね。
それをわかっているから、トマスさんも後任が見つかるまでという案をのんだのでしょうからね。
「トマスの後任を探す前に騎士団のメンバー集めないといけないんだよね」
「それは、後任が決まってからでいいのではないですか。
私がカイル様の補佐をするので、サクヤさんにトマス兄上の後任になってもらったらいいではないですか。
勇者ということですし、お強いのでしょう?
剣はお持ちではないようですけど……」
マーガレット義姉様は、後任の誰にするか考えていたのですね。
サクヤに後任が決まれば、トマスさんはこのまま王城に残ることになりますからね。
「剣が必要なら、宝物庫にある聖剣を持っていってよいぞ。
あれを抜いたのはサクヤ殿であるし、宝物庫にあるよりは使ってもらった方がよいからな」
国王陛下は、マーガレット義姉様の味方をするみたいですね。
カイル兄様とサクヤはどうするつもりでいるのかな。
サクヤは、強いけど、護衛騎士としての経験はないし、空いている時にという条件付きではあるけど、冒険者として私たちのパーティーのメンバーなわけだけど、カイル兄様の専属騎士になったら、カイル兄様と屋敷内以外では、常に行動を共にすることになるんだよね。
「確かにサクヤは、強いが騎士として護衛した経験がないからな。
もし、私の後任がサクヤになったとしても任せられるようになるまでは、私も一緒に護衛をすることになるな」
勇者と王太子殿下に護衛される公爵家当主……想像するとカオスだね。
普通は、王太子殿下は、護衛される側だもんね。
「なら、サクヤ殿がカイルの専属騎士になるかならないかは、別にして王城の近衛騎士からだせばいいな。
どちらにしろ、マーガレットの護衛をさせるジャックは、着いていくことになるのだからな」
「わかりました。私は、王城で王太子として頑張ります」
「やっと、わかってくれたようじゃな。トマスには、次期国王として教えなければならぬこともあるし、今まで、会うことが出来なかったからクリスティーナも喜ぶだろうしな」
「父上。母上のことを出すのは、卑怯ですよ」
サクヤがカイル兄様の専属になるかは、別にして聖剣はサクヤに渡され、トマスさんは王城に残ることが決まった。
アリステラ公爵邸にあるトマスさんの部屋の荷物だが、こんなことになるだろうと、私が以前あげた、アイテムバッグに入れて持ってきていたらしい。
「はじめまして、マーガレット様の専属メイドのハルナです。
それから一緒に行く事になるアンジェリカ、レベッカ、ソフィアです」
「アンジェリカです」
「レベッカです」
「ソフィアです。アイリス様には、元愚弟がご迷惑をおかけした様で、申し訳ございませんでした」
ソフィアさんは、ズイラン男爵の娘さんで、あのお坊っちゃんのお姉さんらしい。
それより気になったのが、専属メイドのハルナさんだよね。
見た目も名前も日本人っぽいんだよね。後で聞いてみよ。
「もう終わったことですから、ソフィアさんが気になさることはないですよ」
「俺は、マーガレット様の専属騎士のアーロンだ」
「同じく、専属騎士のリットです」
「はじめまして、アイリス様。急遽、行く事になったハロルドです」
王女様の専属騎士だから女性もいるんだね。
ハロルドさんは、カイル兄様の専属騎士候補ってことかな?
何で、私だけにはじめましてと言ったのかを聞くとハロルドさんもカイル兄様の学生時代の同級生らしい。
そして私たちは、転移魔法でファミーユに転移した。
「まさか。伝説の転移魔法を体験できるとは思わなかったわ。
アイリスちゃんは、凄いのね」
「直接、屋敷に転移したから町の様子は、後で案内するから、その時に大いに驚いてくれ」
「驚くほど凄いの?王都でも見たこともない馬車みたいなのがはしっていたけど」
「アイリスが色々やらかしたから凄いことになっている。
あと、国に張られている結界については、世界中に公表されているから知っているだろうけど、この町にも同じものが張られている。
国の結界は、維持するのに罪人を魔力供給源にしているが、こっちは、アイリスの魔力だけだけどね。
あと、人族以外に魔族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族など他種族も住民として、暮らしている」
「元魔王もいるのよね。早く、会ってみたいわね
勇者と元魔王が同じ町で、暮らしているなんて凄いわね」
「ルシフェルは、食事の時には屋敷に来るから夕食の時に会えますよ」
スノーとグレンも紹介しておかないとね。
(スノー、グレン。来てくれるかな)
(わかった)
(かしこまりました)
「えっと、白いもふもふの毛並みのフェンリルがスノーで、フェニックスがグレンです。呼ぶ時は、名前で呼んであげてくださいね。」
「まさか聖獣様までいるのね」
それから屋敷にいる使用人たちの紹介をしたりした。
「仕方がない」
マーガレット義姉様が自分が行くからトマスさんは、王城で王太子として仕事しろと言い出し、トマスさんが、今までもやって来たのだからファミーユでも出来ると反論しだしたので、妥協点を見つけて、後任が決まるまでは、トマスさんもファミーユにいることに決まった。
「早急にカイル様の専属騎士を任せられる者を探さないといけませんね」
でもアリステラ公爵家の騎士団は、トマスさんとカイトさん以外は、旧本邸の結界の中なんですよね。
私が張った結界のお陰で危険がないからと後回しにしていましたが、トマスさんの後任を探す以前に、騎士団のメンバーを集めないとですね。
それをわかっているから、トマスさんも後任が見つかるまでという案をのんだのでしょうからね。
「トマスの後任を探す前に騎士団のメンバー集めないといけないんだよね」
「それは、後任が決まってからでいいのではないですか。
私がカイル様の補佐をするので、サクヤさんにトマス兄上の後任になってもらったらいいではないですか。
勇者ということですし、お強いのでしょう?
剣はお持ちではないようですけど……」
マーガレット義姉様は、後任の誰にするか考えていたのですね。
サクヤに後任が決まれば、トマスさんはこのまま王城に残ることになりますからね。
「剣が必要なら、宝物庫にある聖剣を持っていってよいぞ。
あれを抜いたのはサクヤ殿であるし、宝物庫にあるよりは使ってもらった方がよいからな」
国王陛下は、マーガレット義姉様の味方をするみたいですね。
カイル兄様とサクヤはどうするつもりでいるのかな。
サクヤは、強いけど、護衛騎士としての経験はないし、空いている時にという条件付きではあるけど、冒険者として私たちのパーティーのメンバーなわけだけど、カイル兄様の専属騎士になったら、カイル兄様と屋敷内以外では、常に行動を共にすることになるんだよね。
「確かにサクヤは、強いが騎士として護衛した経験がないからな。
もし、私の後任がサクヤになったとしても任せられるようになるまでは、私も一緒に護衛をすることになるな」
勇者と王太子殿下に護衛される公爵家当主……想像するとカオスだね。
普通は、王太子殿下は、護衛される側だもんね。
「なら、サクヤ殿がカイルの専属騎士になるかならないかは、別にして王城の近衛騎士からだせばいいな。
どちらにしろ、マーガレットの護衛をさせるジャックは、着いていくことになるのだからな」
「わかりました。私は、王城で王太子として頑張ります」
「やっと、わかってくれたようじゃな。トマスには、次期国王として教えなければならぬこともあるし、今まで、会うことが出来なかったからクリスティーナも喜ぶだろうしな」
「父上。母上のことを出すのは、卑怯ですよ」
サクヤがカイル兄様の専属になるかは、別にして聖剣はサクヤに渡され、トマスさんは王城に残ることが決まった。
アリステラ公爵邸にあるトマスさんの部屋の荷物だが、こんなことになるだろうと、私が以前あげた、アイテムバッグに入れて持ってきていたらしい。
「はじめまして、マーガレット様の専属メイドのハルナです。
それから一緒に行く事になるアンジェリカ、レベッカ、ソフィアです」
「アンジェリカです」
「レベッカです」
「ソフィアです。アイリス様には、元愚弟がご迷惑をおかけした様で、申し訳ございませんでした」
ソフィアさんは、ズイラン男爵の娘さんで、あのお坊っちゃんのお姉さんらしい。
それより気になったのが、専属メイドのハルナさんだよね。
見た目も名前も日本人っぽいんだよね。後で聞いてみよ。
「もう終わったことですから、ソフィアさんが気になさることはないですよ」
「俺は、マーガレット様の専属騎士のアーロンだ」
「同じく、専属騎士のリットです」
「はじめまして、アイリス様。急遽、行く事になったハロルドです」
王女様の専属騎士だから女性もいるんだね。
ハロルドさんは、カイル兄様の専属騎士候補ってことかな?
何で、私だけにはじめましてと言ったのかを聞くとハロルドさんもカイル兄様の学生時代の同級生らしい。
そして私たちは、転移魔法でファミーユに転移した。
「まさか。伝説の転移魔法を体験できるとは思わなかったわ。
アイリスちゃんは、凄いのね」
「直接、屋敷に転移したから町の様子は、後で案内するから、その時に大いに驚いてくれ」
「驚くほど凄いの?王都でも見たこともない馬車みたいなのがはしっていたけど」
「アイリスが色々やらかしたから凄いことになっている。
あと、国に張られている結界については、世界中に公表されているから知っているだろうけど、この町にも同じものが張られている。
国の結界は、維持するのに罪人を魔力供給源にしているが、こっちは、アイリスの魔力だけだけどね。
あと、人族以外に魔族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族など他種族も住民として、暮らしている」
「元魔王もいるのよね。早く、会ってみたいわね
勇者と元魔王が同じ町で、暮らしているなんて凄いわね」
「ルシフェルは、食事の時には屋敷に来るから夕食の時に会えますよ」
スノーとグレンも紹介しておかないとね。
(スノー、グレン。来てくれるかな)
(わかった)
(かしこまりました)
「えっと、白いもふもふの毛並みのフェンリルがスノーで、フェニックスがグレンです。呼ぶ時は、名前で呼んであげてくださいね。」
「まさか聖獣様までいるのね」
それから屋敷にいる使用人たちの紹介をしたりした。
85
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる