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本編
第74話 マーガレット義姉様がファミーユへ①
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「では、聞きましょう。カイル兄様が四つん這いになり、その背に王太子殿下であるトマスさんが腰掛けていた理由を」
「え!!お二人ともそんな事をなさっていたの!!」
マーガレット義姉様。お気持ちよくわかります。
私も見てしまった時は現実逃避したくなるほど驚きましたから。
「あれは、マーガレットが近々、帰国するとトマスから聞かされ、アイリスにマーガレットのことを話さなくていいのかと言われたんだ」
「それだけでは、あのような状況にはなりませんよね」
「ああ。その後、いつまでも話さないで隠しているといるとアイリスから嫌われると言われ、アイリスに嫌いですカイル兄様と言われるイメージを想像してしまった。
そして、あまりの衝撃にショックで打ちひしがれ、膝を着いてしまった。
そこにトマスが私の背に乗ってきて、しばらくしてアイリスが来たのだ」
私に嫌いと言われる想像して、ショックで崩れ落ちた手と膝をついたら、ふざけてトマスさんが乗ってきて、そこに私がタイミング悪く、部屋に入って来たと言うことのようだ。
「まあ、その件はもうどうでもいいので、構いません。
マーガレット義姉様のことを話してくれなかった理由は何でしょうか?」
「アイリスは、私に婚約者がいると知ればすぐに会いたがるだろう」
その通りなので、私は頷いた。
カイル兄様の婚約者ならどんな女性か気になるので、すぐにでも会いたいと思うのは当然です。
「しかしマーガレットは、留学していてすぐに会わすことが出来ないことと、ファミーユや公爵家問題、アイリスのやらかし、当主になって更に忙しくなったので、話す時間がなかったのだ」
まあ、確かに忙しくされてましたし、私も魔国に行ったりしたりしてましたが、食事はお互いが屋敷にいる時には、常に一緒に食べていましたし、話す機会はあったと思いますけどね。
「確かにカイル兄様は、忙しくされていましたが、話す機会はいくらでもあったと思いますよ」
「うぅ!!マーガレットのことを話し辛かったのだ……」
「どういうことですか……カイル様ぁ~(怒)」
マーガレット義姉様の声に怒気を感じますね。
まあ、当然ですね。自分のことを話し辛いと言われたのですからね。
「マーガレット。勘違いしないでくれ。君のことを話すのが恥ずかしいとかではないのだ。
私とアイリスの母は、国王陛下の妹で元王女だ。
そして、父や他の公爵家の者にもだが、母にいい思い出がアイリスにはない。
マーガレットが母と同じような女性でないのは、わかっているのだが、王女であるということで、アイリスがいい感情を持っていないだろうというのが気がかりで話せなかったのだ」
元お母様とマーガレット義姉様は、同じ王女であるという共通点があるので、王女をよく思ってないから話し辛かったということですか。
「カイル兄様。あの人は、王族でも特殊な人です。
まあ、旧公爵邸本邸にいるアリステラ公爵家の者たちは、使用人も含め似たような感じですけど……
あの人とマーガレット義姉様を一緒にしてはダメです。
王女と言ってもいろんな方がいらっしゃるのですからね。
私を気にしてくれてのことなのは、嬉しいのですが、王女が皆、あれと一緒だとは思いませんから、婚約者が王女様であっても気にしませんでしたよ」
「私の取り越し苦労が招いたことということか……」
「だから、気にせずに話せと言ったんだ」
「それより、国王陛下。二代続けて、アリステラ公爵家に王女を嫁がせて、他の貴族から不満はないのですか?」
普通ならあるよね。同じ貴族家に二代続けてなんてあり得ないことだからさ。
「ああ……それは問題ない。他からの不満はない。
妹のマリアベルは、厄介者を厄介者に押し付けただけだからな。ノーカンだな。
そのお陰で、予定どおり派閥も含め厄介者を処分できたのだからな」
王族の膿と貴族の膿を結婚させて、派閥ごと処分しようと元々考えていたってことだね。
まあ、あの人たちなら何かやらかして墓穴掘っただろうしね。
「父上。私は、留学を終えたので、アリステラ公爵家の屋敷へ行きます。
トマス兄上は、王城に戻り王太子として、民のために努力してくださいませ」
二人も王族がアリステラ公爵領にいる必要ないし、婚約者のマーガレット義姉様は、結婚すれば公爵邸に住むけど、王太子であるトマスさんは、次期国王なのだからいつまでもいるわけに行かないもんね。
カイル兄様の専属騎士が誰になるのかは気になるけどね
「え!!お二人ともそんな事をなさっていたの!!」
マーガレット義姉様。お気持ちよくわかります。
私も見てしまった時は現実逃避したくなるほど驚きましたから。
「あれは、マーガレットが近々、帰国するとトマスから聞かされ、アイリスにマーガレットのことを話さなくていいのかと言われたんだ」
「それだけでは、あのような状況にはなりませんよね」
「ああ。その後、いつまでも話さないで隠しているといるとアイリスから嫌われると言われ、アイリスに嫌いですカイル兄様と言われるイメージを想像してしまった。
そして、あまりの衝撃にショックで打ちひしがれ、膝を着いてしまった。
そこにトマスが私の背に乗ってきて、しばらくしてアイリスが来たのだ」
私に嫌いと言われる想像して、ショックで崩れ落ちた手と膝をついたら、ふざけてトマスさんが乗ってきて、そこに私がタイミング悪く、部屋に入って来たと言うことのようだ。
「まあ、その件はもうどうでもいいので、構いません。
マーガレット義姉様のことを話してくれなかった理由は何でしょうか?」
「アイリスは、私に婚約者がいると知ればすぐに会いたがるだろう」
その通りなので、私は頷いた。
カイル兄様の婚約者ならどんな女性か気になるので、すぐにでも会いたいと思うのは当然です。
「しかしマーガレットは、留学していてすぐに会わすことが出来ないことと、ファミーユや公爵家問題、アイリスのやらかし、当主になって更に忙しくなったので、話す時間がなかったのだ」
まあ、確かに忙しくされてましたし、私も魔国に行ったりしたりしてましたが、食事はお互いが屋敷にいる時には、常に一緒に食べていましたし、話す機会はあったと思いますけどね。
「確かにカイル兄様は、忙しくされていましたが、話す機会はいくらでもあったと思いますよ」
「うぅ!!マーガレットのことを話し辛かったのだ……」
「どういうことですか……カイル様ぁ~(怒)」
マーガレット義姉様の声に怒気を感じますね。
まあ、当然ですね。自分のことを話し辛いと言われたのですからね。
「マーガレット。勘違いしないでくれ。君のことを話すのが恥ずかしいとかではないのだ。
私とアイリスの母は、国王陛下の妹で元王女だ。
そして、父や他の公爵家の者にもだが、母にいい思い出がアイリスにはない。
マーガレットが母と同じような女性でないのは、わかっているのだが、王女であるということで、アイリスがいい感情を持っていないだろうというのが気がかりで話せなかったのだ」
元お母様とマーガレット義姉様は、同じ王女であるという共通点があるので、王女をよく思ってないから話し辛かったということですか。
「カイル兄様。あの人は、王族でも特殊な人です。
まあ、旧公爵邸本邸にいるアリステラ公爵家の者たちは、使用人も含め似たような感じですけど……
あの人とマーガレット義姉様を一緒にしてはダメです。
王女と言ってもいろんな方がいらっしゃるのですからね。
私を気にしてくれてのことなのは、嬉しいのですが、王女が皆、あれと一緒だとは思いませんから、婚約者が王女様であっても気にしませんでしたよ」
「私の取り越し苦労が招いたことということか……」
「だから、気にせずに話せと言ったんだ」
「それより、国王陛下。二代続けて、アリステラ公爵家に王女を嫁がせて、他の貴族から不満はないのですか?」
普通ならあるよね。同じ貴族家に二代続けてなんてあり得ないことだからさ。
「ああ……それは問題ない。他からの不満はない。
妹のマリアベルは、厄介者を厄介者に押し付けただけだからな。ノーカンだな。
そのお陰で、予定どおり派閥も含め厄介者を処分できたのだからな」
王族の膿と貴族の膿を結婚させて、派閥ごと処分しようと元々考えていたってことだね。
まあ、あの人たちなら何かやらかして墓穴掘っただろうしね。
「父上。私は、留学を終えたので、アリステラ公爵家の屋敷へ行きます。
トマス兄上は、王城に戻り王太子として、民のために努力してくださいませ」
二人も王族がアリステラ公爵領にいる必要ないし、婚約者のマーガレット義姉様は、結婚すれば公爵邸に住むけど、王太子であるトマスさんは、次期国王なのだからいつまでもいるわけに行かないもんね。
カイル兄様の専属騎士が誰になるのかは気になるけどね
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