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本編
第83話 ワルキューレの末路①
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ワルキューレのメンバーは、今も真っ青な顔をして必死に土下座しているが、平民が貴族に楯突いたら切り捨てられる世界である。
私は、貴族家当主ではなく当主の妹であるので、不敬罪の適用外だが、もし彼らを切り捨てたとしても罪に問われることはない。
まあ、私は、やらないけどね。
私より身分が上の王女であるマーガレット義姉様もお怒りのようですが、私と同じようにそのようなことをするつもりはないみたいだ。
「王女殿下だと知らなかったんです。ご慈悲を」
「命だけはどうか助けてください」
「幼い妹がいるんです。俺が居なくなると両親も既に居ないので、幼い妹が路頭に迷ってしまいます。
妹の為にも慈悲を」
「王女殿下に不敬を働いてしまった者たちを止められなかった私の責任は、パーティーのリーダーでもありますし、大きいです。
どんな処分でもお受けする覚悟です」
マーガレット義姉様が名乗ったのですから、王女殿下の名を知らなかったとしても、スクラルドと名乗っている。
国名と同じなのだからその名を持つ者が王族だと気づかないわけがない。
妹が路頭に迷うから助けてくれとか最悪ですね。
なら、そのようなことにならないように真面目にやっていればよかっただけだ。
幼い妹が一人残されることになってしまうから罪が許されることなど、どこの世界でもあり得ない。
坊っちゃんは、リーダーとして止めに入れなかったことはダメですが、きちんと反省していますし、男爵家から除籍され、ファミーユにも居れなくなってから二週間と経っていませんが、変わりましたね。
今のような感じなら、絶縁されることもなかったでしょうにね。
「アイリスの意見もあり、国王陛下も死罪を廃止しましたし、怒りはありますがこの場で切り捨てるような事もしませんし、命をとるようなことは致しません」
お坊っちゃんを除く、お三人さんよ。
なぜ、ホッとして笑顔になるのだ。
まさか罪がなくなったと思っているのではなかろうね。
死罪なったり、切り捨てられないだけで、罰はきっちり受けることになるのだ、何を勘違いしているのだ。
「アーロン、リット。リーダーのダメク以外の三人を詰所に連れていけ」
「「かしこまりました」」
「おい。どういうことだよ」
「なぜ、俺たちが詰所に連れていかれるんだ」
「嘘をついたのか。やっぱり殺されるんだな」
ああ、やっぱり不敬が許されて、罪がなくなったと勘違いしていましたか。
詰所に連れていかれるその前に彼らには聞いておかなければ行けないことがありますね。
「アーロンさん。彼らを連れていく前に聞かなけれならないことがあります」
「おお、そうでしたな」
「あなたたち、マロンさんという冒険者がどこにいるか知りませんかね?
あなたたちのところに行くと言って、出ていってから行方がわからなくなっているのですが……ダメクさんは知っていますか?」
「私たちのパーティーに入ってもらう為に興味があったら、私たちが泊まっている宿に来るか、ギルドで声を掛けてくれとお願いしましたが、宿に来なかったですし、ギルドでも会うことがなかったので残念ではありましたが、縁がなかった諦めていました。
マロンさんが行方不明だとは、初めて知りました」
「ダメクさんは、ズイラン男爵家から除籍され絶縁されましたが、絶縁されてから男爵家の名をを使ったことはありますか?」
「ありません。そんなことをすれば、重罪ですので今度はそれだけでは済まない罰を受けることになりますから……」
お坊っちゃんは、マロンさんも宿に来なかったと言っているし、男爵家の名も使っていないと……
「そちらの三人はどうですか?」
「「おお俺らもしらない」」
「……」
「マロンさんは、ズイラン男爵の三男がいるパーティーに話を聞きに行くと出ていかれたらしいですし、アイリスさんもあなたたちからダメクさんをズイラン男爵家の三男だ言われたらしいのですけど、本当に知らないのですか?」
「リーダーが男爵家の三男なのは本当のことだ」
「そうだ。嘘をついた訳じゃないんだから、言いがかりをつけられる言われはない」
「俺は知ってます。マロンという冒険者がどこにいるのか」
「「おい!!」
一人の方が知っていると言ったら、知らないと言った二人が慌てて止めようとしました。
マロンさんが行方不明になったのも彼らの仕業ですか。
「まず、先ほども言いましたがダメクさんは、除籍されているので、今は平民ですので、ズイラン男爵家の三男ではもうありません。
なのであなた方二人がマロンさんやアイリスさんに言ったことは、嘘になります」
まったく……絶縁したのに男爵家の三男のままなわけないじゃん。
そうだったら除籍した意味ないだろうが……もし、また何か問題を起こした時に男爵家に責任が行かないように除籍したんだからさ。
「あなた、名前は?マロンさんはどこにいるのかしら?」
「ラルフって言います。その冒険者は、今はマイトの部屋に閉じ込めています」
「おい!!この裏切り者が!!」
「終わった……」
「お前たちなんてことを……」
「ちきしょう。まだ楽しんでないのによ。強い薬使いすぎたか。次は気をつけないとな」
マロンさんが慰み者にまだなってないのが救いでしたね。
一人だけまだ諦めてないみたいですが、なぜ元の生活に戻れると思っているのでしょうかね。
私は、貴族家当主ではなく当主の妹であるので、不敬罪の適用外だが、もし彼らを切り捨てたとしても罪に問われることはない。
まあ、私は、やらないけどね。
私より身分が上の王女であるマーガレット義姉様もお怒りのようですが、私と同じようにそのようなことをするつもりはないみたいだ。
「王女殿下だと知らなかったんです。ご慈悲を」
「命だけはどうか助けてください」
「幼い妹がいるんです。俺が居なくなると両親も既に居ないので、幼い妹が路頭に迷ってしまいます。
妹の為にも慈悲を」
「王女殿下に不敬を働いてしまった者たちを止められなかった私の責任は、パーティーのリーダーでもありますし、大きいです。
どんな処分でもお受けする覚悟です」
マーガレット義姉様が名乗ったのですから、王女殿下の名を知らなかったとしても、スクラルドと名乗っている。
国名と同じなのだからその名を持つ者が王族だと気づかないわけがない。
妹が路頭に迷うから助けてくれとか最悪ですね。
なら、そのようなことにならないように真面目にやっていればよかっただけだ。
幼い妹が一人残されることになってしまうから罪が許されることなど、どこの世界でもあり得ない。
坊っちゃんは、リーダーとして止めに入れなかったことはダメですが、きちんと反省していますし、男爵家から除籍され、ファミーユにも居れなくなってから二週間と経っていませんが、変わりましたね。
今のような感じなら、絶縁されることもなかったでしょうにね。
「アイリスの意見もあり、国王陛下も死罪を廃止しましたし、怒りはありますがこの場で切り捨てるような事もしませんし、命をとるようなことは致しません」
お坊っちゃんを除く、お三人さんよ。
なぜ、ホッとして笑顔になるのだ。
まさか罪がなくなったと思っているのではなかろうね。
死罪なったり、切り捨てられないだけで、罰はきっちり受けることになるのだ、何を勘違いしているのだ。
「アーロン、リット。リーダーのダメク以外の三人を詰所に連れていけ」
「「かしこまりました」」
「おい。どういうことだよ」
「なぜ、俺たちが詰所に連れていかれるんだ」
「嘘をついたのか。やっぱり殺されるんだな」
ああ、やっぱり不敬が許されて、罪がなくなったと勘違いしていましたか。
詰所に連れていかれるその前に彼らには聞いておかなければ行けないことがありますね。
「アーロンさん。彼らを連れていく前に聞かなけれならないことがあります」
「おお、そうでしたな」
「あなたたち、マロンさんという冒険者がどこにいるか知りませんかね?
あなたたちのところに行くと言って、出ていってから行方がわからなくなっているのですが……ダメクさんは知っていますか?」
「私たちのパーティーに入ってもらう為に興味があったら、私たちが泊まっている宿に来るか、ギルドで声を掛けてくれとお願いしましたが、宿に来なかったですし、ギルドでも会うことがなかったので残念ではありましたが、縁がなかった諦めていました。
マロンさんが行方不明だとは、初めて知りました」
「ダメクさんは、ズイラン男爵家から除籍され絶縁されましたが、絶縁されてから男爵家の名をを使ったことはありますか?」
「ありません。そんなことをすれば、重罪ですので今度はそれだけでは済まない罰を受けることになりますから……」
お坊っちゃんは、マロンさんも宿に来なかったと言っているし、男爵家の名も使っていないと……
「そちらの三人はどうですか?」
「「おお俺らもしらない」」
「……」
「マロンさんは、ズイラン男爵の三男がいるパーティーに話を聞きに行くと出ていかれたらしいですし、アイリスさんもあなたたちからダメクさんをズイラン男爵家の三男だ言われたらしいのですけど、本当に知らないのですか?」
「リーダーが男爵家の三男なのは本当のことだ」
「そうだ。嘘をついた訳じゃないんだから、言いがかりをつけられる言われはない」
「俺は知ってます。マロンという冒険者がどこにいるのか」
「「おい!!」
一人の方が知っていると言ったら、知らないと言った二人が慌てて止めようとしました。
マロンさんが行方不明になったのも彼らの仕業ですか。
「まず、先ほども言いましたがダメクさんは、除籍されているので、今は平民ですので、ズイラン男爵家の三男ではもうありません。
なのであなた方二人がマロンさんやアイリスさんに言ったことは、嘘になります」
まったく……絶縁したのに男爵家の三男のままなわけないじゃん。
そうだったら除籍した意味ないだろうが……もし、また何か問題を起こした時に男爵家に責任が行かないように除籍したんだからさ。
「あなた、名前は?マロンさんはどこにいるのかしら?」
「ラルフって言います。その冒険者は、今はマイトの部屋に閉じ込めています」
「おい!!この裏切り者が!!」
「終わった……」
「お前たちなんてことを……」
「ちきしょう。まだ楽しんでないのによ。強い薬使いすぎたか。次は気をつけないとな」
マロンさんが慰み者にまだなってないのが救いでしたね。
一人だけまだ諦めてないみたいですが、なぜ元の生活に戻れると思っているのでしょうかね。
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