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本編
第100話 院長の悪事と子供たちのお着替え
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ダメクから状況説明を求められたので、これまでのことを話した。
「なるほど、この院長が国から支給されている金などを横領している可能性が高いですね。ひとりだけこんな感じですし」
だよね。誰でもそう思うよね。
「だから院長に渡すのは嫌だから帰ろうとしたら帰られないように立ち塞がられちゃってね。
カイル兄様たちもそのうち戻ってくるだろうから適当に時間稼ぎでもしようか。
横領以外にも何か問題がないか聞き出そうか」
「そうですね。国から支給されている金ですからね。
横領だけで、院長でいることはもうできませんけど院長関係で他に問題があって、トラブルがあっても子供たちが可哀想ですからね」
本当にダメクは成長したね。ちゃんと他人のことを考えてあげられるようになって……
そう思って、本当は頭を撫でてあげたかったけど身長差があるので、太もも辺りをトントンと叩いてあげた。
「何ですか?アイリス様」
ああ、何かダメクに話があって呼んだと思っちゃったんだね。
「いやね。初めて会った時と比べて、ダメクがとても成長したなと思って、頭を撫でて誉めてあげようかと思ったんだけど身長差があったから足を叩いたの。成長したねダメク。偉い偉い」
「アイリス様って、私より年下ですよね。
アイリス様の私への扱いが子供の成長を喜ぶ母親みたいな感じなんですけど……」
うん。前世があるから精神年齢は前世の二十二歳と今世の三歳を合わせると二十五歳だからね。
私の感覚的に母親というより姉と年の離れた弟って感じたね。
「カイト、ダメク。アリスと一緒に副院長や子供たちに話聞いてくるから院長がこちらに来ないように対処してくれるかな」
「「わかりました」」
そして私とアリスは、副院長たちの元に向かった。
「おい!お前ら余計なこと言ったらただじゃおかないからな!!」
『!!』
副院長たちや子供たちを脅して余計なことを言わせないようにするなんて、何かあるって言っているようなもんだよ。
「あそこに騎士の二人が院長から護ってくれているから、院長があなたたちに何かすることはできませんから院長に関して知っていることがあるなら教えてください」
「わかりました。院長は多額の借金をしているようで、借金取りが毎日のようにやって来て、子供たちも怖がっていて困っています」
副院長とは別の若い女性がそう話してくれた。
横領しているのに多額の借金までしているのかよ。
「仲良かった子が急に居なくなったりしたの」
『そうそう』
女の子がそう教えてくれると他の子供たちも相づちを打った。
すると副院長が先程の女性を含めた孤児院の大人たちに子供たちを連れて離れているようにと合図をした。子供たちに聞かせられない話があるんだね。
副院長は、私の方をチラチラ見ているけど、私にも聞かせたくないんだね。
「私も子供だから聞かせたくない話なのですね。
もうしばらくしたら私の兄様たちが戻ってくるので、兄様は成人していますからその話は兄様たちに話してください」
副院長は私に話を聞かさなくて済んで、ホッとした顔をした。
「私に話せない内容のもの以外に他にありますか?」
「他にあるのかもしれませんが、私たちが知っているのは、そのくらいです」
カイル兄様たちは、まだ戻ってきませんし、子供たちや副院長たちに着替えてもらいましょうかね。
という事で、土魔法で外から中が見えないような囲いを作った。
『!!』
院長も含めみんながいきなり囲いができて驚いていた。
言ってからやった方がよかっな……失敗失敗。
「こんなの作って今更なんですが、お風呂ってありますか?」
「あるんですけど、お湯を沸かすための薪がないので、入ることはできません」
「そうですか。わかりました」
じゃあ、予定どおりこの囲いの中で、クリーンの魔法をかけて、体を綺麗にしてからダメクに買ってきてもらった古着に着替えてもらおう。
「じゃあ、まず大人の女性や女の子たちだけ、そこの扉から囲いの中に入ってください。
魔法で体を綺麗にするので、中に入ったら今着ているものを全部脱いでください。
体が綺麗になったら買ってきてもらった古着に着替えをしてくださいな」
そして女性たちと女の子みんなが入り、裸になったので、クリーンの魔法をかけ、古着にもクリーンの魔法をかけてから私は、囲いから出た。
中にいる人たちには、好きな古着を選ばせ着替えてもらい、着替えた人から囲いから出て来てもらった。
「男の子たち、女の子たちが綺麗になったからって、服とか触っちゃダメだよ。
まだ君たちは汚れ落としてないんだから、魔法で綺麗にして服を着替えた意味がなくなっちゃうからね」
『はい』
いいお返事ですね。
「次は男性と男の子たちか」
「アイリス様は中に入ってはダメですよ」
「でもクリーンの魔法使える私だけだよね」
「ダメクが使えますよ。こちらは私一人で十分ですからダメクにやらせましょう」
アリスに中に入るのをダメと言われて、クリーンの魔法を使えるのは、私だけじゃんと言うとカイトがそう言ってきた。
「じゃあ、ダメクよろしく。全員が脱いだらクリーンをかけて、その後古着にもクリーンかけてから着替えさせてね」
「わかりました」
そして男性たちと男の子たち、ダメクが囲いに入り、しばらくすると次々と綺麗になって出てきた。
「なるほど、この院長が国から支給されている金などを横領している可能性が高いですね。ひとりだけこんな感じですし」
だよね。誰でもそう思うよね。
「だから院長に渡すのは嫌だから帰ろうとしたら帰られないように立ち塞がられちゃってね。
カイル兄様たちもそのうち戻ってくるだろうから適当に時間稼ぎでもしようか。
横領以外にも何か問題がないか聞き出そうか」
「そうですね。国から支給されている金ですからね。
横領だけで、院長でいることはもうできませんけど院長関係で他に問題があって、トラブルがあっても子供たちが可哀想ですからね」
本当にダメクは成長したね。ちゃんと他人のことを考えてあげられるようになって……
そう思って、本当は頭を撫でてあげたかったけど身長差があるので、太もも辺りをトントンと叩いてあげた。
「何ですか?アイリス様」
ああ、何かダメクに話があって呼んだと思っちゃったんだね。
「いやね。初めて会った時と比べて、ダメクがとても成長したなと思って、頭を撫でて誉めてあげようかと思ったんだけど身長差があったから足を叩いたの。成長したねダメク。偉い偉い」
「アイリス様って、私より年下ですよね。
アイリス様の私への扱いが子供の成長を喜ぶ母親みたいな感じなんですけど……」
うん。前世があるから精神年齢は前世の二十二歳と今世の三歳を合わせると二十五歳だからね。
私の感覚的に母親というより姉と年の離れた弟って感じたね。
「カイト、ダメク。アリスと一緒に副院長や子供たちに話聞いてくるから院長がこちらに来ないように対処してくれるかな」
「「わかりました」」
そして私とアリスは、副院長たちの元に向かった。
「おい!お前ら余計なこと言ったらただじゃおかないからな!!」
『!!』
副院長たちや子供たちを脅して余計なことを言わせないようにするなんて、何かあるって言っているようなもんだよ。
「あそこに騎士の二人が院長から護ってくれているから、院長があなたたちに何かすることはできませんから院長に関して知っていることがあるなら教えてください」
「わかりました。院長は多額の借金をしているようで、借金取りが毎日のようにやって来て、子供たちも怖がっていて困っています」
副院長とは別の若い女性がそう話してくれた。
横領しているのに多額の借金までしているのかよ。
「仲良かった子が急に居なくなったりしたの」
『そうそう』
女の子がそう教えてくれると他の子供たちも相づちを打った。
すると副院長が先程の女性を含めた孤児院の大人たちに子供たちを連れて離れているようにと合図をした。子供たちに聞かせられない話があるんだね。
副院長は、私の方をチラチラ見ているけど、私にも聞かせたくないんだね。
「私も子供だから聞かせたくない話なのですね。
もうしばらくしたら私の兄様たちが戻ってくるので、兄様は成人していますからその話は兄様たちに話してください」
副院長は私に話を聞かさなくて済んで、ホッとした顔をした。
「私に話せない内容のもの以外に他にありますか?」
「他にあるのかもしれませんが、私たちが知っているのは、そのくらいです」
カイル兄様たちは、まだ戻ってきませんし、子供たちや副院長たちに着替えてもらいましょうかね。
という事で、土魔法で外から中が見えないような囲いを作った。
『!!』
院長も含めみんながいきなり囲いができて驚いていた。
言ってからやった方がよかっな……失敗失敗。
「こんなの作って今更なんですが、お風呂ってありますか?」
「あるんですけど、お湯を沸かすための薪がないので、入ることはできません」
「そうですか。わかりました」
じゃあ、予定どおりこの囲いの中で、クリーンの魔法をかけて、体を綺麗にしてからダメクに買ってきてもらった古着に着替えてもらおう。
「じゃあ、まず大人の女性や女の子たちだけ、そこの扉から囲いの中に入ってください。
魔法で体を綺麗にするので、中に入ったら今着ているものを全部脱いでください。
体が綺麗になったら買ってきてもらった古着に着替えをしてくださいな」
そして女性たちと女の子みんなが入り、裸になったので、クリーンの魔法をかけ、古着にもクリーンの魔法をかけてから私は、囲いから出た。
中にいる人たちには、好きな古着を選ばせ着替えてもらい、着替えた人から囲いから出て来てもらった。
「男の子たち、女の子たちが綺麗になったからって、服とか触っちゃダメだよ。
まだ君たちは汚れ落としてないんだから、魔法で綺麗にして服を着替えた意味がなくなっちゃうからね」
『はい』
いいお返事ですね。
「次は男性と男の子たちか」
「アイリス様は中に入ってはダメですよ」
「でもクリーンの魔法使える私だけだよね」
「ダメクが使えますよ。こちらは私一人で十分ですからダメクにやらせましょう」
アリスに中に入るのをダメと言われて、クリーンの魔法を使えるのは、私だけじゃんと言うとカイトがそう言ってきた。
「じゃあ、ダメクよろしく。全員が脱いだらクリーンをかけて、その後古着にもクリーンかけてから着替えさせてね」
「わかりました」
そして男性たちと男の子たち、ダメクが囲いに入り、しばらくすると次々と綺麗になって出てきた。
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