6 / 6
6. 剣豪タキオン
しおりを挟む
シロップ村に来てから1週間が経った。宿のおじさんがしばらくは無料で部屋を貸してくれるとのことで、宿屋で寝泊まりさせてもらってる。食事もあるので凄く甘えさせてもらっている。と言っても俺の見た目がトルー(もう1人の俺)にそっくりで、彼から話を聞いてる村の人たちは俺たちの事情を察してくれて、ここまで優しくしてくれてる。ほんとに感謝しかないし、この生活も結構楽しい。
……この鬼稽古が無ければな…。
「オラァ!シン!もう5日経つぞ!そろそろ上手くなれよぉ!」
「はあ…はぁ…きっちぃなおい…」
「そらぁ!いくぞぉ!」
ここに来てから俺は、剣術を身につけるため、タキオンという人物に稽古をつけてもらっている。村長の側近であるタキオン…どうやら剣豪タキオンという名で通ってる凄い人らしい。
剣なんて今まで触ったことすらなかった俺にとって怒涛の日々を過ごしていた。そしてこれからも、この日々が続くのだろう。だが、生き抜くためにはなんとしても剣術を身につけたい。なんせ狙われてる身だからな。ははっ。
「シン、身のこなしはそこらの奴より良いなぁ。あとは運が良いことに、お前は風の神に愛されてる。上手く活用すればそのうち良い剣技が生まれるぞ」
「マジ?初めて褒められたぜ…それに、剣技か…」
「ピンとこねえなら見せてやる」
訓練所となっている広い平地の中でタキオンは、俺とは違う方向に向き剣を構えた。すると、彼の周りからは異様な空気が漂い始め、やがてそれは目に見えるオーラと化して、刀身に宿った。
「はっ!!!!」
一刀両断。
眼前には眩いほどの光の衝撃波が放たれていた。
約100メートルくらいの跡が地面についていて、そこから煙が生じている。これが剣技というやつか…ゲームでよく見るやつを目の当たりにしたので、オドロキで空いた口が塞がらない。
「これは衝撃波を出す光の剣技…スラッシュだ。」
「名前にしてはとんでもない威力出てたな」
「まあレベリング次第だ、お前も経験を積んで強くなれ」
「おっす!」
「2人とも~ご飯作ったよ!」
「よし、休憩にすっぞ」
村の大衆食堂の女将さんが差し入れを持ってきてくれたので休憩。その後もみっちり訓練をしたのであった。
━━━━
夜になり、宿に戻る。引きこもってたカフェオレの魔人が出てくる。
「剣技か~相棒はまだ習得出来なそうだな」
「そうだな~そいえばお前って肩にいるはずなのに皆から認知されてないよな?なんでだ?」
「このカップやオレの姿は相棒にしか見えない。魔力と魂は感じることが出来るから、皆は相棒の中に俺がいるっていう認識のはずだ」
俺の中に2つの魂が存在してるということになってるのか。二重人格的な?
「なるほど、もう1人の僕ぅ!みたいな感じだな」
「よく分からんがそういうことだ」
俺達は今日もたわいもない会話をしていた…数日後に災厄がくるということは、その時の俺たちは…知る由もないのだ。
……この鬼稽古が無ければな…。
「オラァ!シン!もう5日経つぞ!そろそろ上手くなれよぉ!」
「はあ…はぁ…きっちぃなおい…」
「そらぁ!いくぞぉ!」
ここに来てから俺は、剣術を身につけるため、タキオンという人物に稽古をつけてもらっている。村長の側近であるタキオン…どうやら剣豪タキオンという名で通ってる凄い人らしい。
剣なんて今まで触ったことすらなかった俺にとって怒涛の日々を過ごしていた。そしてこれからも、この日々が続くのだろう。だが、生き抜くためにはなんとしても剣術を身につけたい。なんせ狙われてる身だからな。ははっ。
「シン、身のこなしはそこらの奴より良いなぁ。あとは運が良いことに、お前は風の神に愛されてる。上手く活用すればそのうち良い剣技が生まれるぞ」
「マジ?初めて褒められたぜ…それに、剣技か…」
「ピンとこねえなら見せてやる」
訓練所となっている広い平地の中でタキオンは、俺とは違う方向に向き剣を構えた。すると、彼の周りからは異様な空気が漂い始め、やがてそれは目に見えるオーラと化して、刀身に宿った。
「はっ!!!!」
一刀両断。
眼前には眩いほどの光の衝撃波が放たれていた。
約100メートルくらいの跡が地面についていて、そこから煙が生じている。これが剣技というやつか…ゲームでよく見るやつを目の当たりにしたので、オドロキで空いた口が塞がらない。
「これは衝撃波を出す光の剣技…スラッシュだ。」
「名前にしてはとんでもない威力出てたな」
「まあレベリング次第だ、お前も経験を積んで強くなれ」
「おっす!」
「2人とも~ご飯作ったよ!」
「よし、休憩にすっぞ」
村の大衆食堂の女将さんが差し入れを持ってきてくれたので休憩。その後もみっちり訓練をしたのであった。
━━━━
夜になり、宿に戻る。引きこもってたカフェオレの魔人が出てくる。
「剣技か~相棒はまだ習得出来なそうだな」
「そうだな~そいえばお前って肩にいるはずなのに皆から認知されてないよな?なんでだ?」
「このカップやオレの姿は相棒にしか見えない。魔力と魂は感じることが出来るから、皆は相棒の中に俺がいるっていう認識のはずだ」
俺の中に2つの魂が存在してるということになってるのか。二重人格的な?
「なるほど、もう1人の僕ぅ!みたいな感じだな」
「よく分からんがそういうことだ」
俺達は今日もたわいもない会話をしていた…数日後に災厄がくるということは、その時の俺たちは…知る由もないのだ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
冴えない建築家いずれ巨匠へと至る
木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」
かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。
安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。
現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。
異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】魔王を殺された黒竜は勇者を許さない
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
幼い竜は何もかも奪われた。勇者を名乗る人族に、ただ一人の肉親である父を殺される。慈しみ大切にしてくれた魔王も……すべてを奪われた黒竜は次の魔王となった。神の名づけにより力を得た彼は、魔族を従えて人間への復讐を始める。奪われた痛みを乗り越えるために。
だが、人族にも魔族を攻撃した理由があった。滅ぼされた村や町、殺された家族、奪われる数多の命。復讐は連鎖する。
互いの譲れない正義と復讐がぶつかり合う世界で、神は何を望み、幼竜に力と名を与えたのか。復讐を終えるとき、ガブリエルは何を思うだろうか。
ハッピーエンド
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/03/02……完結
2023/12/21……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2023/12/20……アルファポリス、男性向けHOT 20位
2023/12/19……連載開始
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる