5 / 15
5.休日の過ごし方
しおりを挟む
隅田さんのビンタは思ってたより、痛いです。
そんなこんなで花火大会の翌日の朝を迎えましたが、隅田さんの機嫌が悪いです。
「あの、そんなに怒らなくても…」
「…」
無言を貫いている。かれこれこの状態が10分以上続いている。
「ほんとすみません、寝てる間もなにもしてないんで…」
「…べつに怒ってるわけではないわ」
「あ、はい…」
「た、ただ…その、昨日の私…」
「はい」
「見てしまったわよね…?」
「見るもなにも、大変でしたよ…あの隅田さん…」
どうやら怒ってるわけではなく、昨日の酔っ払った自分について反省?をしているようだ。さっきから目を合わせてくれなかったのも、そのことが原因なんだろう。
「そ、その、申し訳なかったわ…醜態を晒してしまったわね」
「いえ、大丈夫ですよ。むしろ楽しかったですし」
「ほんとに?ま、まぁ私も、楽しかったわ」
「隅田さんにあんな一面がある事も知れましたし」
「誰にも言うなよ」
恐ろしく怖い顔で言われた。この人ほんと目力すげぇよ…。
「はいはい、言いませんよ」
「まぁその、なに…あなたが良ければ…また飲みましょう」
「もちろんです、是非またご一緒させてください」
自分で言っててなんだか照れ臭い気持ちになってしまった。おれはこんなに紳士なやつだったか?大人の女性が相手なのでカッコつけたかったのだろう。
隅田さんの顔を見ると、まんざらでもなく微笑んでいたので、つい俺もにやけてしまった。
こんな顔するんだ、隅田さん。意外と可愛いとこもある。俺は彼女に少し惹かれているのかもしれない。
時刻は午後9時過ぎ。日曜日の朝にこんなに早く起きたのは久しぶりだ。
とりあえず朝ご飯を食べたいのでキッチンへいく。
「なにするの?」
「朝ご飯すよ、卵いけます?」
「え、ええ…大丈夫だわ」
「オッケーでーす、テキトーにしててください」
いつも通りの朝ご飯を作り始める。フライパンに火をつけ、バターを入れる。
あっためてる間に卵をとき、食パンにもバターを塗り、トースターで焼く。
昨日作った味噌汁の残りも温める。
頃合いのフライパンに溶き卵をいれ、形を作り、丸め、皿に写す。
今日は隅田さんもいるので、同じ作業をもう一度行う。そしてちょうどトーストも出来た。
野菜も乗せて出来た品をテーブルの上に置いてく。
「トマト食べれますか?」
「え、ええ、好きよトマトは…」
なぜか倒置法。そんなに見られるとなんだか恥ずかしい。
「そんな珍しいものを見た子供みたいな目をしててどうしたんですか?」
「いや、あなた普段からこういった料理とかするの?」
「自炊しますよ、お金ないんで上手くやりくりしてます」
「そ、そうなのね…ふむふむ…」
「さ、いただきますしますよ」
「え?ああ…」
俺は1人で食べる時もいただきますの掛け声は欠かさないのだ。まぁそんなことはどうでもいいか。
「せーの」
「「いただきます」」
味噌汁から啜っていく。お酒をのんだ次の日に飲む味噌汁は、格別に美味い。肝臓がやられているのでこういう暖かい汁物にはいつも助かっている。
「美味しい…わね」
味噌汁を啜ってから俺と同じ勢いで、食べ物に取っ付くややワイルドな隅田さん。
人によっては、女性らしくないと評価する人もいそうだが、俺はギャップを感じるので女性のこういう一面も好きだ。ほら、たくさん食べる君が好き…的な。うん。
あっという間に食べ終わった俺らは、ヨーグルトを食べてひと休み。
「あなた今日予定あるの?」
「いや、特にないです」
「そう…」
「なんですか?」
「いや、その…」
またもじもじしている。シャイなんですね、はい。
「このままいてもいいかしら…」
「見ての通りなにもないけど、それで良いなら」
「なんか今日は動けないから、ずっとこれといるわ」
そう言いなぜか誇らしげに俺のクッションを抱いている。いや、それ俺のだけな。
よほどその人をダメにするクッションが気に入ったらしい。
「まあでもさすがにシャワー浴びたいから、一旦戻るわ」
「あー、はいじゃあLINE交換しますか」
「え、あ、ああ、まあそうよね連絡先は必要よね、はい」
QRコードを読み取ると、隅田さんのアカウントが表示される。フルネームにシンプルなトプ画…と思いきや、日本酒の画像である。
「それじゃ、また連絡するわ」
「あ、はい、また」
突っ込もうか悩んだがそれよりも早く、隅田さんは行ってしまった。こうして俺は花火大会から出会って2日目も、彼女と一緒に過ごすことになった。
あー、麦茶が美味い。
そんなこんなで花火大会の翌日の朝を迎えましたが、隅田さんの機嫌が悪いです。
「あの、そんなに怒らなくても…」
「…」
無言を貫いている。かれこれこの状態が10分以上続いている。
「ほんとすみません、寝てる間もなにもしてないんで…」
「…べつに怒ってるわけではないわ」
「あ、はい…」
「た、ただ…その、昨日の私…」
「はい」
「見てしまったわよね…?」
「見るもなにも、大変でしたよ…あの隅田さん…」
どうやら怒ってるわけではなく、昨日の酔っ払った自分について反省?をしているようだ。さっきから目を合わせてくれなかったのも、そのことが原因なんだろう。
「そ、その、申し訳なかったわ…醜態を晒してしまったわね」
「いえ、大丈夫ですよ。むしろ楽しかったですし」
「ほんとに?ま、まぁ私も、楽しかったわ」
「隅田さんにあんな一面がある事も知れましたし」
「誰にも言うなよ」
恐ろしく怖い顔で言われた。この人ほんと目力すげぇよ…。
「はいはい、言いませんよ」
「まぁその、なに…あなたが良ければ…また飲みましょう」
「もちろんです、是非またご一緒させてください」
自分で言っててなんだか照れ臭い気持ちになってしまった。おれはこんなに紳士なやつだったか?大人の女性が相手なのでカッコつけたかったのだろう。
隅田さんの顔を見ると、まんざらでもなく微笑んでいたので、つい俺もにやけてしまった。
こんな顔するんだ、隅田さん。意外と可愛いとこもある。俺は彼女に少し惹かれているのかもしれない。
時刻は午後9時過ぎ。日曜日の朝にこんなに早く起きたのは久しぶりだ。
とりあえず朝ご飯を食べたいのでキッチンへいく。
「なにするの?」
「朝ご飯すよ、卵いけます?」
「え、ええ…大丈夫だわ」
「オッケーでーす、テキトーにしててください」
いつも通りの朝ご飯を作り始める。フライパンに火をつけ、バターを入れる。
あっためてる間に卵をとき、食パンにもバターを塗り、トースターで焼く。
昨日作った味噌汁の残りも温める。
頃合いのフライパンに溶き卵をいれ、形を作り、丸め、皿に写す。
今日は隅田さんもいるので、同じ作業をもう一度行う。そしてちょうどトーストも出来た。
野菜も乗せて出来た品をテーブルの上に置いてく。
「トマト食べれますか?」
「え、ええ、好きよトマトは…」
なぜか倒置法。そんなに見られるとなんだか恥ずかしい。
「そんな珍しいものを見た子供みたいな目をしててどうしたんですか?」
「いや、あなた普段からこういった料理とかするの?」
「自炊しますよ、お金ないんで上手くやりくりしてます」
「そ、そうなのね…ふむふむ…」
「さ、いただきますしますよ」
「え?ああ…」
俺は1人で食べる時もいただきますの掛け声は欠かさないのだ。まぁそんなことはどうでもいいか。
「せーの」
「「いただきます」」
味噌汁から啜っていく。お酒をのんだ次の日に飲む味噌汁は、格別に美味い。肝臓がやられているのでこういう暖かい汁物にはいつも助かっている。
「美味しい…わね」
味噌汁を啜ってから俺と同じ勢いで、食べ物に取っ付くややワイルドな隅田さん。
人によっては、女性らしくないと評価する人もいそうだが、俺はギャップを感じるので女性のこういう一面も好きだ。ほら、たくさん食べる君が好き…的な。うん。
あっという間に食べ終わった俺らは、ヨーグルトを食べてひと休み。
「あなた今日予定あるの?」
「いや、特にないです」
「そう…」
「なんですか?」
「いや、その…」
またもじもじしている。シャイなんですね、はい。
「このままいてもいいかしら…」
「見ての通りなにもないけど、それで良いなら」
「なんか今日は動けないから、ずっとこれといるわ」
そう言いなぜか誇らしげに俺のクッションを抱いている。いや、それ俺のだけな。
よほどその人をダメにするクッションが気に入ったらしい。
「まあでもさすがにシャワー浴びたいから、一旦戻るわ」
「あー、はいじゃあLINE交換しますか」
「え、あ、ああ、まあそうよね連絡先は必要よね、はい」
QRコードを読み取ると、隅田さんのアカウントが表示される。フルネームにシンプルなトプ画…と思いきや、日本酒の画像である。
「それじゃ、また連絡するわ」
「あ、はい、また」
突っ込もうか悩んだがそれよりも早く、隅田さんは行ってしまった。こうして俺は花火大会から出会って2日目も、彼女と一緒に過ごすことになった。
あー、麦茶が美味い。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】
remo
恋愛
「…溶けろよ」 甘く響くかすれた声と奔放な舌にどこまでも落とされた。
本宮 のい。新社会人1年目。
永遠に出来そうもない彼氏を夢見つつ、目の前の仕事に奮闘中。
なんだけど。
青井 奏。
高校時代の同級生に再会した。 と思う間もなく、
和泉 碧。
初恋の相手らしき人も現れた。
幸せの青い鳥は一体どこに。
【完結】 ありがとうございました‼︎
すべてはあなたの為だった~狂愛~
矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。
愛しているのは君だけ…。
大切なのも君だけ…。
『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』
※設定はゆるいです。
※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。
【本編完結】初恋のその先で、私は母になる
妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
王宮で12年働き、気づけば28歳。
恋も結婚も遠いものだと思っていたオリビアの人生は、憧れの年下公爵と一夜を共にしたことで大きく動き出す。
優しく守ろうとする彼。
けれどオリビアは、誰かに選ばれるだけの人生を終わらせたいと思っていた。
揺れる想いの中で、彼女が選んだのは――
自分の足で立ち、自分の未来を選ぶこと。
これは、一人の女性が恋を通して自分を取り戻し、母として、そして一人の人間として強くなっていく物語。
※表紙画像はAI生成イラストをつかっています。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
繰り返す夜と嘘 〜【実録】既婚の僕と後輩の彼女、あの夜のキスから始まった13年の秘密〜
まさき
恋愛
結婚して半年の僕と、同じ職場の彼女。
出会った頃は、ただの先輩と新入社員だった。
互いに意識しながらも、
数年間、距離を保ち続けた。
ただ見つめるだけの関係。
けれど――
ある夏の夜。
納涼会の帰り道。
僕が彼女の手を握った瞬間、
すべてが変わった。
これは恋でも、友情でもない。
けれど理性では止められない、
名前のない関係。
13年続いた秘密。
誓約書。
そして、5年の沈黙。
これは――
実際にあった「夜」の記録。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
【3月中――完結!】
積み上がった伏線の回収目前!!
夫にも子どもにも、私は選ばれなかった。
長年の裏切りを抱え、離縁状を置いて家を出た――。
待っていたのは、凍てつく絶望。
けれど同時に、それは残酷な運命の扉が開く瞬間でもあった。
「夫は愛人と生きればいい。
今さら縋られても、裏切ったあなたを許す力など残っていない」
それでも私は誓う――
「子どもたちの心だけは、必ず取り戻す」
歪で、完全な幸福――それとも、破滅。
“石”に翻弄された者たちの、狂おしい物語。
妾に恋をした
はなまる
恋愛
ミーシャは22歳の子爵令嬢。でも結婚歴がある。夫との結婚生活は半年。おまけに相手は子持ちの再婚。 そして前妻を愛するあまり不能だった。実家に出戻って来たミーシャは再婚も考えたが何しろ子爵領は超貧乏、それに弟と妹の学費もかさむ。ある日妾の応募を目にしてこれだと思ってしまう。
早速面接に行って経験者だと思われて採用決定。
実際は純潔の乙女なのだがそこは何とかなるだろうと。
だが実際のお相手ネイトは妻とうまくいっておらずその日のうちに純潔を散らされる。ネイトはそれを知って狼狽える。そしてミーシャに好意を寄せてしまい話はおかしな方向に動き始める。
ミーシャは無事ミッションを成せるのか?
それとも玉砕されて追い出されるのか?
ネイトの恋心はどうなってしまうのか?
カオスなガストン侯爵家は一体どうなるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる