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5.休日の過ごし方
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隅田さんのビンタは思ってたより、痛いです。
そんなこんなで花火大会の翌日の朝を迎えましたが、隅田さんの機嫌が悪いです。
「あの、そんなに怒らなくても…」
「…」
無言を貫いている。かれこれこの状態が10分以上続いている。
「ほんとすみません、寝てる間もなにもしてないんで…」
「…べつに怒ってるわけではないわ」
「あ、はい…」
「た、ただ…その、昨日の私…」
「はい」
「見てしまったわよね…?」
「見るもなにも、大変でしたよ…あの隅田さん…」
どうやら怒ってるわけではなく、昨日の酔っ払った自分について反省?をしているようだ。さっきから目を合わせてくれなかったのも、そのことが原因なんだろう。
「そ、その、申し訳なかったわ…醜態を晒してしまったわね」
「いえ、大丈夫ですよ。むしろ楽しかったですし」
「ほんとに?ま、まぁ私も、楽しかったわ」
「隅田さんにあんな一面がある事も知れましたし」
「誰にも言うなよ」
恐ろしく怖い顔で言われた。この人ほんと目力すげぇよ…。
「はいはい、言いませんよ」
「まぁその、なに…あなたが良ければ…また飲みましょう」
「もちろんです、是非またご一緒させてください」
自分で言っててなんだか照れ臭い気持ちになってしまった。おれはこんなに紳士なやつだったか?大人の女性が相手なのでカッコつけたかったのだろう。
隅田さんの顔を見ると、まんざらでもなく微笑んでいたので、つい俺もにやけてしまった。
こんな顔するんだ、隅田さん。意外と可愛いとこもある。俺は彼女に少し惹かれているのかもしれない。
時刻は午後9時過ぎ。日曜日の朝にこんなに早く起きたのは久しぶりだ。
とりあえず朝ご飯を食べたいのでキッチンへいく。
「なにするの?」
「朝ご飯すよ、卵いけます?」
「え、ええ…大丈夫だわ」
「オッケーでーす、テキトーにしててください」
いつも通りの朝ご飯を作り始める。フライパンに火をつけ、バターを入れる。
あっためてる間に卵をとき、食パンにもバターを塗り、トースターで焼く。
昨日作った味噌汁の残りも温める。
頃合いのフライパンに溶き卵をいれ、形を作り、丸め、皿に写す。
今日は隅田さんもいるので、同じ作業をもう一度行う。そしてちょうどトーストも出来た。
野菜も乗せて出来た品をテーブルの上に置いてく。
「トマト食べれますか?」
「え、ええ、好きよトマトは…」
なぜか倒置法。そんなに見られるとなんだか恥ずかしい。
「そんな珍しいものを見た子供みたいな目をしててどうしたんですか?」
「いや、あなた普段からこういった料理とかするの?」
「自炊しますよ、お金ないんで上手くやりくりしてます」
「そ、そうなのね…ふむふむ…」
「さ、いただきますしますよ」
「え?ああ…」
俺は1人で食べる時もいただきますの掛け声は欠かさないのだ。まぁそんなことはどうでもいいか。
「せーの」
「「いただきます」」
味噌汁から啜っていく。お酒をのんだ次の日に飲む味噌汁は、格別に美味い。肝臓がやられているのでこういう暖かい汁物にはいつも助かっている。
「美味しい…わね」
味噌汁を啜ってから俺と同じ勢いで、食べ物に取っ付くややワイルドな隅田さん。
人によっては、女性らしくないと評価する人もいそうだが、俺はギャップを感じるので女性のこういう一面も好きだ。ほら、たくさん食べる君が好き…的な。うん。
あっという間に食べ終わった俺らは、ヨーグルトを食べてひと休み。
「あなた今日予定あるの?」
「いや、特にないです」
「そう…」
「なんですか?」
「いや、その…」
またもじもじしている。シャイなんですね、はい。
「このままいてもいいかしら…」
「見ての通りなにもないけど、それで良いなら」
「なんか今日は動けないから、ずっとこれといるわ」
そう言いなぜか誇らしげに俺のクッションを抱いている。いや、それ俺のだけな。
よほどその人をダメにするクッションが気に入ったらしい。
「まあでもさすがにシャワー浴びたいから、一旦戻るわ」
「あー、はいじゃあLINE交換しますか」
「え、あ、ああ、まあそうよね連絡先は必要よね、はい」
QRコードを読み取ると、隅田さんのアカウントが表示される。フルネームにシンプルなトプ画…と思いきや、日本酒の画像である。
「それじゃ、また連絡するわ」
「あ、はい、また」
突っ込もうか悩んだがそれよりも早く、隅田さんは行ってしまった。こうして俺は花火大会から出会って2日目も、彼女と一緒に過ごすことになった。
あー、麦茶が美味い。
そんなこんなで花火大会の翌日の朝を迎えましたが、隅田さんの機嫌が悪いです。
「あの、そんなに怒らなくても…」
「…」
無言を貫いている。かれこれこの状態が10分以上続いている。
「ほんとすみません、寝てる間もなにもしてないんで…」
「…べつに怒ってるわけではないわ」
「あ、はい…」
「た、ただ…その、昨日の私…」
「はい」
「見てしまったわよね…?」
「見るもなにも、大変でしたよ…あの隅田さん…」
どうやら怒ってるわけではなく、昨日の酔っ払った自分について反省?をしているようだ。さっきから目を合わせてくれなかったのも、そのことが原因なんだろう。
「そ、その、申し訳なかったわ…醜態を晒してしまったわね」
「いえ、大丈夫ですよ。むしろ楽しかったですし」
「ほんとに?ま、まぁ私も、楽しかったわ」
「隅田さんにあんな一面がある事も知れましたし」
「誰にも言うなよ」
恐ろしく怖い顔で言われた。この人ほんと目力すげぇよ…。
「はいはい、言いませんよ」
「まぁその、なに…あなたが良ければ…また飲みましょう」
「もちろんです、是非またご一緒させてください」
自分で言っててなんだか照れ臭い気持ちになってしまった。おれはこんなに紳士なやつだったか?大人の女性が相手なのでカッコつけたかったのだろう。
隅田さんの顔を見ると、まんざらでもなく微笑んでいたので、つい俺もにやけてしまった。
こんな顔するんだ、隅田さん。意外と可愛いとこもある。俺は彼女に少し惹かれているのかもしれない。
時刻は午後9時過ぎ。日曜日の朝にこんなに早く起きたのは久しぶりだ。
とりあえず朝ご飯を食べたいのでキッチンへいく。
「なにするの?」
「朝ご飯すよ、卵いけます?」
「え、ええ…大丈夫だわ」
「オッケーでーす、テキトーにしててください」
いつも通りの朝ご飯を作り始める。フライパンに火をつけ、バターを入れる。
あっためてる間に卵をとき、食パンにもバターを塗り、トースターで焼く。
昨日作った味噌汁の残りも温める。
頃合いのフライパンに溶き卵をいれ、形を作り、丸め、皿に写す。
今日は隅田さんもいるので、同じ作業をもう一度行う。そしてちょうどトーストも出来た。
野菜も乗せて出来た品をテーブルの上に置いてく。
「トマト食べれますか?」
「え、ええ、好きよトマトは…」
なぜか倒置法。そんなに見られるとなんだか恥ずかしい。
「そんな珍しいものを見た子供みたいな目をしててどうしたんですか?」
「いや、あなた普段からこういった料理とかするの?」
「自炊しますよ、お金ないんで上手くやりくりしてます」
「そ、そうなのね…ふむふむ…」
「さ、いただきますしますよ」
「え?ああ…」
俺は1人で食べる時もいただきますの掛け声は欠かさないのだ。まぁそんなことはどうでもいいか。
「せーの」
「「いただきます」」
味噌汁から啜っていく。お酒をのんだ次の日に飲む味噌汁は、格別に美味い。肝臓がやられているのでこういう暖かい汁物にはいつも助かっている。
「美味しい…わね」
味噌汁を啜ってから俺と同じ勢いで、食べ物に取っ付くややワイルドな隅田さん。
人によっては、女性らしくないと評価する人もいそうだが、俺はギャップを感じるので女性のこういう一面も好きだ。ほら、たくさん食べる君が好き…的な。うん。
あっという間に食べ終わった俺らは、ヨーグルトを食べてひと休み。
「あなた今日予定あるの?」
「いや、特にないです」
「そう…」
「なんですか?」
「いや、その…」
またもじもじしている。シャイなんですね、はい。
「このままいてもいいかしら…」
「見ての通りなにもないけど、それで良いなら」
「なんか今日は動けないから、ずっとこれといるわ」
そう言いなぜか誇らしげに俺のクッションを抱いている。いや、それ俺のだけな。
よほどその人をダメにするクッションが気に入ったらしい。
「まあでもさすがにシャワー浴びたいから、一旦戻るわ」
「あー、はいじゃあLINE交換しますか」
「え、あ、ああ、まあそうよね連絡先は必要よね、はい」
QRコードを読み取ると、隅田さんのアカウントが表示される。フルネームにシンプルなトプ画…と思いきや、日本酒の画像である。
「それじゃ、また連絡するわ」
「あ、はい、また」
突っ込もうか悩んだがそれよりも早く、隅田さんは行ってしまった。こうして俺は花火大会から出会って2日目も、彼女と一緒に過ごすことになった。
あー、麦茶が美味い。
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