侘助。

ラムネ

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P.21

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 あの夜差し出された手を取ってしまったのは、湊の手がとても綺麗だったから。

 あとまあ当然非常に動揺していた。

 だけど俺の手を包み込む掌の温かさと柔らかさ、そしてぐいぐい引っ張って進む強引さが心地よかった。

 セックスも、こんなおっさん適当に抱いて出せばいいのに(下準備は家で済ませて臨むし)俺にばっかり気を回して。優しく甘やかして。芯から溶かして。

 何よりもめちゃくちゃ嬉しそうに抱いてくれたんだ。

 あんなのはズルい。

 流されやすい性質じゃなくてもコロッと転がされて当たり前だ。

 あと、湊のビジュアルが好みなのも大きかった。

『何かの記念に取り敢えず一回』って思った事は否めない。




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