かたつむり

ラムネ

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 梅雨どきはいつも思い出す。

 高校三年、部活の引退を控えていたあの頃のこと。
 隣の中学校出身、最寄駅も隣だった俺と反町そりまちは、いつの頃からか一緒に登下校する仲だった。クラスも部活も違うのに、妙にウマが合ったんだ。これは新入生280人・7クラスある中に於いて起きた、正しく奇跡だったと俺は思っている。
  放課後は校内の何処にいても、反町の奏でる重低音、コントラバスの音色が俺の心をそれはそれは重く低く擽ぐる毎日の中。
 あの日傘に隠れて触れるようにキスした反町の事を、今でも忘れられない。

 俺は今もあの雨の中、ずっと佇んでる高校生のままだ。


 30だけどな。





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