12 / 16
P.13
しおりを挟む外は雨。オフィスビルの大きな窓ガラスを叩く雨。ふと見ると、窓枠の外……どうやって上がって来たのかかたつむりがいる。僅かな縁を秒速0.5ミリくらいでのそりのそりと這っている。垂水くんに言ったら騒ぎになるから黙っていよう。
ただほんのちょっと。このゆったり動く黄金比に癒されながら、パントリー拡張の修正作業を進めて行こう。
やがて終業時間が訪れて。オフィスからは一人、また一人と退勤してゆく。
ちょっとだけ残業して、かたつむりはどうなったかと外を覗くと、エントランス向かいの歩道から、こちらを見上げている反町と目が合った。
ん?反町?
一度オフィス内に視線を戻し、時計を見て、もう一度外に目をやる。
ビニール傘にデカデカと、マジックで記名された『反町』……反町だな。
0
あなたにおすすめの小説
happy dead end
瑞原唯子
BL
「それでも俺に一生を捧げる覚悟はあるか?」
シルヴィオは幼いころに第一王子の遊び相手として抜擢され、初めて会ったときから彼の美しさに心を奪われた。そして彼もシルヴィオだけに心を開いていた。しかし中等部に上がると、彼はとある女子生徒に興味を示すようになり——。
王様の恋
うりぼう
BL
「惚れ薬は手に入るか?」
突然王に言われた一言。
王は惚れ薬を使ってでも手に入れたい人間がいるらしい。
ずっと王を見つめてきた幼馴染の側近と王の話。
※エセ王国
※エセファンタジー
※惚れ薬
※異世界トリップ表現が少しあります
サラリーマン二人、酔いどれ同伴
風
BL
久しぶりの飲み会!
楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。
「……え、やった?」
「やりましたね」
「あれ、俺は受け?攻め?」
「受けでしたね」
絶望する佐万里!
しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ!
こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる